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新しい旅へ!
とりあえず経験値稼ぎ。
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キシミア・ライティスとして、ある国、いや帝国のフェイタスリアの騎士となった。
ここまでは物語としてはいいが、とキシミアは思う。
「ルシファルの初恋の人を探さなきゃなー」
とりあえず経験値はだいぶ稼げたので、旅立つ事にするキシミア。
だけどまだルシファルに会うのは厳しいと思いつつ、魔物を討伐しなければならない。
魔王と並ぶなら他の魔王に聞くのが一番だが、とキシミアは思うが、
ルシファルは何しろ謎が多くて、
攻略すら難しいのだとキシミアは思う。
他の魔王ですら知らない事が多い。
主人公に転生したものの、他の魔王とは接点を出来るだけ抑えたいとキシミアは考えていた。
キシミアは魔王から魔力の高さから、狙われやすいという、つまり嫁にと言われる。
「エンド・オブ・ファンタジー」は主人公がハーレム状態のゲームなのだ。
キシミアは思う。
「推しの笑顔を見たい」という気持ちが強い。
推しのためなら負けてもいいというか、
ルシファルの初恋の人を見つけなければ、と。
そして幸せになって欲しいのがキシミアの願いでもある。
「とりあえず、魔物退治が優先だな。お金も稼がないと」
キシミアは何件か報告された場所へと歩き出す。
「やっと見つけた、俺のキシミア」
1人の青年にロックオンされているとも知らずにキシミアは街へ歩き出していた。
キシミアは街に着くと瘴気が濃いと気づく。
「相当の数の魔物がいるな」
瘴気が濃いという事は、魔物も多い。
剣をスラリと抜きながら瘴気の濃い方へと向かう。
ヘルハウンドやラフレシアやら、斬り捨てながら、剣を振るうキシミア。
街に瘴気を放っていたのは3つの顔を持つ地獄の番犬、ケルベロスに近い魔物。
ケルベロス自体はこの魔物とは姿や形が違うが。
3つ首の魔物は厄介だ。ようするにキメラ。
石化、炎、氷を放っていた。
中々に近づけない。
「キメラは人間が作ったものだったな。厄介なものを、」
多分、街で誰かが作り、瘴気やら魔物まで呼び込んで、街の人間たちは瘴気に毒されたのだろう。
キシミアは光魔法を唱える。
「アウローラ!」
街全体に光魔法をかけつつ、魔物を距離を詰めて斬り捨てた。
光魔法に弱い、なおかつ光の剣と言われる
「聖輝(こうき)の剣」を持てるのは勇者のみ。
つまりキシミアは間違いなく勇者、後に救国の騎士と呼ばれるのだ。
「ふぅ。回復魔法も兼ねてるから、じきに目を覚ますかな?」
「素晴らしいな、キメラを一撃とは。」
『えっ!この声は、、、まだまだ登場するには早すぎるハズ!?』
バサバサッと音を立てて現れた金髪の美青年。
『嘘だろ!?まさか、本当にルシファルが、いる訳、』
「名は何という?」
「………キシミア・ライティス。」
振り向かなくても分かる、このカッコいいエロボイス。「あおい」として生きてきた中で何度も聞いた声だからこそ。
振り向かず名前だけ名乗るとすぐに距離を置いて、剣を構える。
「私の名前はルシファル。ルシファル・ザラスティア」
至極真面目な顔をしながら、ルシファルはキシミアを見遣る。
『ゲームでもこんなに早くに登場しなかったぞー!!
どうなってるんだー!?』
キシミアの頭はそれで精一杯だった。
ここまでは物語としてはいいが、とキシミアは思う。
「ルシファルの初恋の人を探さなきゃなー」
とりあえず経験値はだいぶ稼げたので、旅立つ事にするキシミア。
だけどまだルシファルに会うのは厳しいと思いつつ、魔物を討伐しなければならない。
魔王と並ぶなら他の魔王に聞くのが一番だが、とキシミアは思うが、
ルシファルは何しろ謎が多くて、
攻略すら難しいのだとキシミアは思う。
他の魔王ですら知らない事が多い。
主人公に転生したものの、他の魔王とは接点を出来るだけ抑えたいとキシミアは考えていた。
キシミアは魔王から魔力の高さから、狙われやすいという、つまり嫁にと言われる。
「エンド・オブ・ファンタジー」は主人公がハーレム状態のゲームなのだ。
キシミアは思う。
「推しの笑顔を見たい」という気持ちが強い。
推しのためなら負けてもいいというか、
ルシファルの初恋の人を見つけなければ、と。
そして幸せになって欲しいのがキシミアの願いでもある。
「とりあえず、魔物退治が優先だな。お金も稼がないと」
キシミアは何件か報告された場所へと歩き出す。
「やっと見つけた、俺のキシミア」
1人の青年にロックオンされているとも知らずにキシミアは街へ歩き出していた。
キシミアは街に着くと瘴気が濃いと気づく。
「相当の数の魔物がいるな」
瘴気が濃いという事は、魔物も多い。
剣をスラリと抜きながら瘴気の濃い方へと向かう。
ヘルハウンドやラフレシアやら、斬り捨てながら、剣を振るうキシミア。
街に瘴気を放っていたのは3つの顔を持つ地獄の番犬、ケルベロスに近い魔物。
ケルベロス自体はこの魔物とは姿や形が違うが。
3つ首の魔物は厄介だ。ようするにキメラ。
石化、炎、氷を放っていた。
中々に近づけない。
「キメラは人間が作ったものだったな。厄介なものを、」
多分、街で誰かが作り、瘴気やら魔物まで呼び込んで、街の人間たちは瘴気に毒されたのだろう。
キシミアは光魔法を唱える。
「アウローラ!」
街全体に光魔法をかけつつ、魔物を距離を詰めて斬り捨てた。
光魔法に弱い、なおかつ光の剣と言われる
「聖輝(こうき)の剣」を持てるのは勇者のみ。
つまりキシミアは間違いなく勇者、後に救国の騎士と呼ばれるのだ。
「ふぅ。回復魔法も兼ねてるから、じきに目を覚ますかな?」
「素晴らしいな、キメラを一撃とは。」
『えっ!この声は、、、まだまだ登場するには早すぎるハズ!?』
バサバサッと音を立てて現れた金髪の美青年。
『嘘だろ!?まさか、本当にルシファルが、いる訳、』
「名は何という?」
「………キシミア・ライティス。」
振り向かなくても分かる、このカッコいいエロボイス。「あおい」として生きてきた中で何度も聞いた声だからこそ。
振り向かず名前だけ名乗るとすぐに距離を置いて、剣を構える。
「私の名前はルシファル。ルシファル・ザラスティア」
至極真面目な顔をしながら、ルシファルはキシミアを見遣る。
『ゲームでもこんなに早くに登場しなかったぞー!!
どうなってるんだー!?』
キシミアの頭はそれで精一杯だった。
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