51 / 74
25-4話 姫野美姫 「焦燥の待機」
しおりを挟む
なんとか一時間で水や食料だけまとめ、山や林に逃げ込んだ。
最後の一人が林に消えるのと、曲がり道から聖騎士団の先頭が見えたのが同時だった。
わたしとドクは、それを村の高台にある菩提樹に隠れて見た。
「とりあえず、逃げれたみたいだね」
ドクがほっとした笑顔を見せた。
「うん。でも病人の一団がいるから」
「そっか。ここからが勝負か」
逃げるのは三方向に分けた。そのうち病人が多い一団はキングが率いている。
「ほれ、行くぞよ」
ぬうっと樹から精霊が上半身を出す。
わたしとドクはうなずき、ざぶんと菩提樹の幹に飛び込んだ。
里に戻ると、戦闘班たちはいなかった。
戦闘班も三チームに分かれて迎えに出たようだ。
3年F組のみんなが不安な顔で集まってくる。そうよね。キングにプリンス、それに戦闘班の誰もいないって状況が初めてだ。
「とりあえず、みんな、食べれるうちに食事して、あとは待機ね」
みんながうなずく。
ここまで敵が来ることはない、とは思うが、それを言えばウルパ村だって聖騎士団が来るとは夢にも思わなかった。一応、いつでも逃げ出せる準備はしておくべきだろう。
森の民にも現状を説明して回る。みんな不安そうだ。
昼食を取ると、ほんとにやることがなくなった。あとは待つだけ。遠藤ももちゃんからの連絡もない。戦闘班は連絡を取り合ってると思うが、何もないと不安だ。
この空き時間で食料の計算でもしとこうか、そう思って表計算スキルを出してみる。でも、だめ。とても作業ができる精神じゃない。
里の中は静かだ。いつも聞こえる賑やかな生活の音と、笑い声は止まっていた。
空が赤くなり始めたころ、静まり返った里に犬の鳴き声が響いた。入り口のケルベロス!
わたしは走り出した。洞窟の出口に人影が見える。
入ってきたのはウルパ村の人々。みんな疲れ果て、どこかしら怪我をしていた。
わたしの前でよろける人がいて、思わず手を取る。その男性は顔と手に傷を負っていた。
このまま連れて行こうか迷う。戦闘班の姿がまだ見えない。
「まかせな」
そう言って中年の婦人が男性の脇に頭を入れ、肩を担いだ。ほかの里の人も走ってきた。
「姫野殿!」
呼ばれて顔を上げる。ヴァゼル伯爵だ。
「花森殿を!」
うしろを振り向いた。花ちゃんが駆けてくる。
伯爵のあとについて洞窟へ。滝から出ると、そこの光景に思わず足が止まった。
怪我をした大勢の人がへたりこんでいる。
花ちゃんが、そのうちの一人に近寄ってスキルをかけようとした。その腕を伯爵がつかむ。
「花森殿、回復の能力を自重していただきたい。かけるのは命にかかわる者のみ」
伯爵の言いたいことは理解できた。スキルに制限はないが、体力は使う。手当たりしだいにかけていくと、花ちゃんのほうが参ってしまう。
「こちらへ」
伯爵にうながされ、逃げてきた道を戻る。花ちゃんは度々立ち止まった。痛みにうめいている人がいるのだ。回復スキルをかけてあげたいのは痛いほどわかる。止まる花ちゃんの手を引っぱった。
伯爵について行くと、ムシロに人を乗せて運ぶ人たちが見えた。ムシロの端を持つ四人のうち二人は、コウとゲンタだ。
「花森!」
コウが叫んだ。嫌な予感がする。
近寄ってわかった。遠藤ももちゃん。
ムシロに乗せられた彼女は、お腹と足に布が巻かれていた。その布は血で真っ赤だ。
「ももちゃん!」
花ちゃんが駆け寄る。
「お注射お注射お注射!」
連続で言う花ちゃんをコウが止めた。様子を見る。
彼女のまぶたが動いた。ゆっくり目を開ける。
「……すいません師匠」
彼女が最初に発した声は意外だった。わたしたちではなく、うしろのヴァゼル伯爵を見ている。
「戦闘への参加は許さぬと、申したはずです」
「……すいません」
ヴァゼル師匠は、彼女の頭近くにしゃがんだ。
「モモよ。あなたは重要なのです。それはキングと同じように。あなたがいなければ、我ら斥候隊は機能しません」
ももちゃんはうなずいた。
「もし、私が敵の刃に倒れても、あなたは逃げ、それを報告する義務があるのです」
ももちゃんは大きく目を開いた。
「せやで、遠藤。わいやゲンタも同じや。みんなで話したはずやろ。助けてええのは、キングとプリンスだけや」
コウの言葉におどろいた。戦闘班は戦闘班で、いろいろと考えていたのか。
ももちゃんが起き上がる。ふらつく彼女をゲンタが支えた。
ももちゃんが耳に手を当てた。しばらくすると誰かが走ってくる。ゲスオだ。ももちゃんの身体に触れた。スキルの改変。全員通話ね。
『みんなごめん、通信回復した』
『プリンスだ。カラササヤさんの集団と合流している』
ほっと胸を撫で下ろした。
『タクと玉井も無事。ほか大きな怪我人もなしだ。もう三十分ほどで着く』
山田卓司くん、玉井鈴香ちゃんはプリンスと一緒か。ということは、キングを探しに行ったのはジャムパパ。次の報告を待つ。
ところが、次の通話が来ない。花ちゃんやコウと目が合う。里のみんなも通話は聞いているはずだが、誰もしゃべらない。
『……キングだ』
思わず、ため息が出た。ヴァゼル伯爵まで大きく息を吐く。
『ジャムさんとは合流できたが、追われて、洞窟に隠れている。周りに何人いるか、把握できてない』
顔を上げると、ヴァゼル伯爵とコウの姿はなかった。
『私とコウで向かう』
姿は見えないが、ヴァゼル伯爵の声だ。
『プリンスだ。こっちはカラササヤさんに任せ、俺も向かう』
『私も行くってプリンス』
『玉井、お前は』
『タクも行くよ!』
『ゲンタです。遠藤さんを運んだら行きます』
『ゲンタ、あたし大丈夫だから、すぐ行って』
戦闘班は、ももちゃん以外、キング救出に行くようだ。
『モモ、戦闘班だけの会話に切り替えなさい。あなたは、それほど体力が残ってない』
『わかった』
『待った! 二十秒、いや十秒くれ』
渡辺くんの声だ。
『キング! 帰ってこいよ! 声援送るぞ、せえの!』
声援? その意味はすぐにわかった。
『『『エイ・エイ・オー!』』』
里にいる男子全員の声がした。びりびりと耳が痛い。渡辺くん、すごいことを思いつく。ダッサイけど、この必死の声援は届くはずだ。
『『『『『エイ・エイ・オー!』』』』』
声はさらに大きくなった。山まで震えそうな男子の大声。
「……めっちゃ気合入った。ありがと」
キングの声を最後に、通話が切れた。通話を戦闘班だけに切り替えたのだろう。
よし! ここから人がどんどん来る。キングの救出は戦闘班に任せ、わたしたちは受け入れの準備をしておこう。
最後の一人が林に消えるのと、曲がり道から聖騎士団の先頭が見えたのが同時だった。
わたしとドクは、それを村の高台にある菩提樹に隠れて見た。
「とりあえず、逃げれたみたいだね」
ドクがほっとした笑顔を見せた。
「うん。でも病人の一団がいるから」
「そっか。ここからが勝負か」
逃げるのは三方向に分けた。そのうち病人が多い一団はキングが率いている。
「ほれ、行くぞよ」
ぬうっと樹から精霊が上半身を出す。
わたしとドクはうなずき、ざぶんと菩提樹の幹に飛び込んだ。
里に戻ると、戦闘班たちはいなかった。
戦闘班も三チームに分かれて迎えに出たようだ。
3年F組のみんなが不安な顔で集まってくる。そうよね。キングにプリンス、それに戦闘班の誰もいないって状況が初めてだ。
「とりあえず、みんな、食べれるうちに食事して、あとは待機ね」
みんながうなずく。
ここまで敵が来ることはない、とは思うが、それを言えばウルパ村だって聖騎士団が来るとは夢にも思わなかった。一応、いつでも逃げ出せる準備はしておくべきだろう。
森の民にも現状を説明して回る。みんな不安そうだ。
昼食を取ると、ほんとにやることがなくなった。あとは待つだけ。遠藤ももちゃんからの連絡もない。戦闘班は連絡を取り合ってると思うが、何もないと不安だ。
この空き時間で食料の計算でもしとこうか、そう思って表計算スキルを出してみる。でも、だめ。とても作業ができる精神じゃない。
里の中は静かだ。いつも聞こえる賑やかな生活の音と、笑い声は止まっていた。
空が赤くなり始めたころ、静まり返った里に犬の鳴き声が響いた。入り口のケルベロス!
わたしは走り出した。洞窟の出口に人影が見える。
入ってきたのはウルパ村の人々。みんな疲れ果て、どこかしら怪我をしていた。
わたしの前でよろける人がいて、思わず手を取る。その男性は顔と手に傷を負っていた。
このまま連れて行こうか迷う。戦闘班の姿がまだ見えない。
「まかせな」
そう言って中年の婦人が男性の脇に頭を入れ、肩を担いだ。ほかの里の人も走ってきた。
「姫野殿!」
呼ばれて顔を上げる。ヴァゼル伯爵だ。
「花森殿を!」
うしろを振り向いた。花ちゃんが駆けてくる。
伯爵のあとについて洞窟へ。滝から出ると、そこの光景に思わず足が止まった。
怪我をした大勢の人がへたりこんでいる。
花ちゃんが、そのうちの一人に近寄ってスキルをかけようとした。その腕を伯爵がつかむ。
「花森殿、回復の能力を自重していただきたい。かけるのは命にかかわる者のみ」
伯爵の言いたいことは理解できた。スキルに制限はないが、体力は使う。手当たりしだいにかけていくと、花ちゃんのほうが参ってしまう。
「こちらへ」
伯爵にうながされ、逃げてきた道を戻る。花ちゃんは度々立ち止まった。痛みにうめいている人がいるのだ。回復スキルをかけてあげたいのは痛いほどわかる。止まる花ちゃんの手を引っぱった。
伯爵について行くと、ムシロに人を乗せて運ぶ人たちが見えた。ムシロの端を持つ四人のうち二人は、コウとゲンタだ。
「花森!」
コウが叫んだ。嫌な予感がする。
近寄ってわかった。遠藤ももちゃん。
ムシロに乗せられた彼女は、お腹と足に布が巻かれていた。その布は血で真っ赤だ。
「ももちゃん!」
花ちゃんが駆け寄る。
「お注射お注射お注射!」
連続で言う花ちゃんをコウが止めた。様子を見る。
彼女のまぶたが動いた。ゆっくり目を開ける。
「……すいません師匠」
彼女が最初に発した声は意外だった。わたしたちではなく、うしろのヴァゼル伯爵を見ている。
「戦闘への参加は許さぬと、申したはずです」
「……すいません」
ヴァゼル師匠は、彼女の頭近くにしゃがんだ。
「モモよ。あなたは重要なのです。それはキングと同じように。あなたがいなければ、我ら斥候隊は機能しません」
ももちゃんはうなずいた。
「もし、私が敵の刃に倒れても、あなたは逃げ、それを報告する義務があるのです」
ももちゃんは大きく目を開いた。
「せやで、遠藤。わいやゲンタも同じや。みんなで話したはずやろ。助けてええのは、キングとプリンスだけや」
コウの言葉におどろいた。戦闘班は戦闘班で、いろいろと考えていたのか。
ももちゃんが起き上がる。ふらつく彼女をゲンタが支えた。
ももちゃんが耳に手を当てた。しばらくすると誰かが走ってくる。ゲスオだ。ももちゃんの身体に触れた。スキルの改変。全員通話ね。
『みんなごめん、通信回復した』
『プリンスだ。カラササヤさんの集団と合流している』
ほっと胸を撫で下ろした。
『タクと玉井も無事。ほか大きな怪我人もなしだ。もう三十分ほどで着く』
山田卓司くん、玉井鈴香ちゃんはプリンスと一緒か。ということは、キングを探しに行ったのはジャムパパ。次の報告を待つ。
ところが、次の通話が来ない。花ちゃんやコウと目が合う。里のみんなも通話は聞いているはずだが、誰もしゃべらない。
『……キングだ』
思わず、ため息が出た。ヴァゼル伯爵まで大きく息を吐く。
『ジャムさんとは合流できたが、追われて、洞窟に隠れている。周りに何人いるか、把握できてない』
顔を上げると、ヴァゼル伯爵とコウの姿はなかった。
『私とコウで向かう』
姿は見えないが、ヴァゼル伯爵の声だ。
『プリンスだ。こっちはカラササヤさんに任せ、俺も向かう』
『私も行くってプリンス』
『玉井、お前は』
『タクも行くよ!』
『ゲンタです。遠藤さんを運んだら行きます』
『ゲンタ、あたし大丈夫だから、すぐ行って』
戦闘班は、ももちゃん以外、キング救出に行くようだ。
『モモ、戦闘班だけの会話に切り替えなさい。あなたは、それほど体力が残ってない』
『わかった』
『待った! 二十秒、いや十秒くれ』
渡辺くんの声だ。
『キング! 帰ってこいよ! 声援送るぞ、せえの!』
声援? その意味はすぐにわかった。
『『『エイ・エイ・オー!』』』
里にいる男子全員の声がした。びりびりと耳が痛い。渡辺くん、すごいことを思いつく。ダッサイけど、この必死の声援は届くはずだ。
『『『『『エイ・エイ・オー!』』』』』
声はさらに大きくなった。山まで震えそうな男子の大声。
「……めっちゃ気合入った。ありがと」
キングの声を最後に、通話が切れた。通話を戦闘班だけに切り替えたのだろう。
よし! ここから人がどんどん来る。キングの救出は戦闘班に任せ、わたしたちは受け入れの準備をしておこう。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!
十夜海
ファンタジー
母一人、子一人。
天涯孤独でたった二人の家族。
でも、高校の入学式へ向かう途中に居眠り運転のダンプカーに突っ込まれて二人仲良く死亡……。
私はどーでもいい、だって娘まで生まれた。でも、娘はまだ16歳なりかけ。なんで?なんで死ななきゃならない。
厳しい受験を乗り越えて、ようやくキャピキャピ楽しい高校生活だ。彼氏だってできるかもしれない。
頑張ったのに。私だって大学までやるために身を粉にして頑張ったのだ。
大学どころか、高校生活までできないなんて!
ひどい。
願ったのは、娘の幸せと恋愛!
気づけば異世界に……。
生きてる?やったね!
ん?でも高校ないじゃん!
え?魔法?あ、使える。
あれ?私がちっさい?
あれ?私……若い???
あれぇ?
なんとか娘を幸せな玉の輿に乗せるために頑張る母。
そんな母娘の異世界生活。
でも……おかしいな?なんで私が子供なんですか?
##R18で『なろう』で投稿中です。
ラブ少なめなので、R15でファンタジー系で手直ししつつ、こちらに投稿させていただきます。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
追放された美少女を助けた底辺おっさんが、実は元”特級冒険者”だった件について。
いちまる
ファンタジー
【毎週木曜日更新!】
採取クエストしか受けない地味なおっさん冒険者、ダンテ。
ある日彼は、ひょんなことからA級冒険者のパーティーを追放された猫耳族の少女、セレナとリンの面倒を見る羽目になってしまう。
最初は乗り気でなかったダンテだが、ふたりの夢を聞き、彼女達の力になると決意した。
――そして、『特級冒険者』としての実力を隠すのをやめた。
おっさんの正体は戦闘と殺戮のプロ!
しかも猫耳少女達も実は才能の塊だった!?
モンスターと悪党を物理でぶちのめす、王道冒険譚が始まる――!
※本作はカクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる