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19話 黒宮和夏 「黒くまくん」
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視点変わります。黒宮和夏(くろみやわか)
ほか今話登場人物(ニックネーム)
門馬みな実(ミナミ)
茂木あつし
有馬和樹(キング)
小暮元太(ゲンタ)
-・-・-・-・-・-・-・-・ー
夏が嫌いだ。
自分の名前は「黒宮和夏」で「夏」が入っているのに嫌いだ。
だって、暑いじゃない。汗かくじゃない。カキ氷が美味しい? 違うね。カキ氷が美味しいのは、冬に暖房の部屋で食べるカキ氷だ。
そんな自分が異世界に。この世界に落ちて最初の思ったことは「生きていけない」だった。
電化製品がない? 生きていけるか! ところが、ハゲたジジイがスキルを一つくれるという。迷うことなく書いた「空気の温度調整」と。
これで完璧! と思った。違った。アホが考えることは、やっぱアホだった。ほとんど野宿じゃん。
自分の周りの空気を冷たくして、もって三分だった。
今、住んでいる木の上の家は、少し空調がかかる。でも少しだった。あっちこっち空いてて通気よすぎ。蚊が来ないのだけが最高。
なんだっけ、家が防虫の効果があるとか。いや、家じゃなくて立ってる木のほうだっけ?
「アホなやつって、なんでこんなに、アホなんだろうね」
となりのミナミに聞いてみた。門馬みな実、ウチと変わらないアホだ。
「うん? 和夏ちゃん、アホって誰が?」
「ウチ。あとは、ミナミとか」
ミナミが意外そうな顔をした。
「あたし、アホちゃうし」
「じゃあ、なんなん?」
「んー、回転が遅い? ほら、車でいうと一速みたいな」
「それ、何速まであるん?」
「三? いや、言いすぎ? 二かな」
「……アホじゃん」
「誰もアホなんて思ってないゼイ!」
板をかついだ茂木あつしが来た。茂木はたしか、高校出たらすぐ大工になるって言ってた。口調まで、わざとふざけて大工っぽい。
「おう、あっしが持っとくんで、両端に釘うってくだせい」
板の端に釘を打ち、柱に止めた。今、みんなで使う小屋を作っているとこだった。
「女子で大工仕事してくれるやつぁ、おめえさんがたぐれえでさ。たいしたもんさな」
「だってなぁ、ウチら料理できんし」
ミナミもうなずく。
「それに、この小屋はウチの希望だし」
そう、クーラー部屋を作ってもらおうと、茂木に頼んだのはウチだった。
この異世界は、来たころは良かったが、だんだん暑くなってきた。もうすぐ、夏になると思う。
「おう、ちょうど買い出し部隊が帰ってきやがった」
振り返ると、里の大通りをカッポカッポ馬車が来る。
運転しているのは、キングとプロレスラーの小暮元太だった。
「おーい、ガラスあったぞー」
手を振っているのはキング。ほっとした。
今回の買い出しは菩提樹のワープではなくて、馬車を使っての買い出しだ。どうしても大きい荷物の買い物が必要になっていた。
窓ガラスも、その一つだ。でも窓ガラスのせいで、キングに何かあったら、ウチは死んでも死にきれん。
「うわっ! もう枠はできてんじゃん! 窓入れようぜ」
キングが馬車を小屋の前に止め、うれしそうに降りてきた。さっきのアホの話で言えば、キングはアホじゃないのにアホっぽい人。もう、ウチ、めっちゃ好き。
ガラスを馬車から下ろし、そのほかの荷物はゲンタに任した。
キングと茂木、ウチとミナミで四つある窓から窓枠を外し、ガラスを入れていく。
あらためて、四人で中に入った。入り口で靴を脱いで上がる。大きな窓が四つある小屋は、なんだか大昔の学校みたいだ。
「やっぱり、木の床、いいな」
キングが足で床をドンドン! と叩いた。そう、かんたんな作りの小屋だけど、床まである。
「床までいらないって、言ってた人も多いけど、良かった?」
床のある小屋を希望したのはウチだった。だって、床がないと冷えそうにない。
「ああ。何があるか、わからないからな。ここなら、布団敷いて寝れるし。木の上の家だけじゃな」
やっぱり。キングはアホに見えてカシコだ。
「クーラーかけてみて」
キングが言った。
「黒くまくん!」
「……白くまくんのパクリだな」
うへっ! キングに冷静につっこまれた。
ウチの周りの空気から、冷たくなっていくような気が……しない。あれ?
「広いから、効くまで時間かかるかも」
「黒宮、スキルかけるのに、どこに向かってかけてる?」
「えーと、自分のまわり?」
「それ、壁とか床でかけれる? いや、むしろ全部」
壁、床、あとは天井か。一度、目で見て確認した。
「黒くまくん!」
ブーン! と壁や床が震えたような気がし、部屋全体から冷気が漂ってきた。
「おお! いいかも。これで、一時間ぐらいしたら涼しそうだな!」
キングが言った。ほんと、夢にまで見たクーラーだ!
「キングよ」
「うわぁぁぁぁ!」
いきなり、空中に精霊が出てきて、思わず声を上げた。もう慣れてもいいころだけど、やっぱりびっくりする。
「はて、ここは奇妙な風の動きを感ずる」
精霊は不思議そうに部屋を見回した。
「ああ、部屋の空気を冷やしてるんだ」
「ほほう、ならば、わらわも少し手伝うか」
精霊さんが手を広げ、何かブツブツとつぶやき始めた。
「氷結!」
バシバシ! と精霊から冷気が吹き出し、窓や床には霜柱ができた。
「寒っ! 菩提樹、何やったんだよ!」
「何とは? わらわは樹の精霊。風の精霊の力を借り、氷結呪文を唱えました」
となりにいたミナミが、バツが悪そうな顔をして、一言。
「……どんまい、和夏ちゃん」
ほか今話登場人物(ニックネーム)
門馬みな実(ミナミ)
茂木あつし
有馬和樹(キング)
小暮元太(ゲンタ)
-・-・-・-・-・-・-・-・ー
夏が嫌いだ。
自分の名前は「黒宮和夏」で「夏」が入っているのに嫌いだ。
だって、暑いじゃない。汗かくじゃない。カキ氷が美味しい? 違うね。カキ氷が美味しいのは、冬に暖房の部屋で食べるカキ氷だ。
そんな自分が異世界に。この世界に落ちて最初の思ったことは「生きていけない」だった。
電化製品がない? 生きていけるか! ところが、ハゲたジジイがスキルを一つくれるという。迷うことなく書いた「空気の温度調整」と。
これで完璧! と思った。違った。アホが考えることは、やっぱアホだった。ほとんど野宿じゃん。
自分の周りの空気を冷たくして、もって三分だった。
今、住んでいる木の上の家は、少し空調がかかる。でも少しだった。あっちこっち空いてて通気よすぎ。蚊が来ないのだけが最高。
なんだっけ、家が防虫の効果があるとか。いや、家じゃなくて立ってる木のほうだっけ?
「アホなやつって、なんでこんなに、アホなんだろうね」
となりのミナミに聞いてみた。門馬みな実、ウチと変わらないアホだ。
「うん? 和夏ちゃん、アホって誰が?」
「ウチ。あとは、ミナミとか」
ミナミが意外そうな顔をした。
「あたし、アホちゃうし」
「じゃあ、なんなん?」
「んー、回転が遅い? ほら、車でいうと一速みたいな」
「それ、何速まであるん?」
「三? いや、言いすぎ? 二かな」
「……アホじゃん」
「誰もアホなんて思ってないゼイ!」
板をかついだ茂木あつしが来た。茂木はたしか、高校出たらすぐ大工になるって言ってた。口調まで、わざとふざけて大工っぽい。
「おう、あっしが持っとくんで、両端に釘うってくだせい」
板の端に釘を打ち、柱に止めた。今、みんなで使う小屋を作っているとこだった。
「女子で大工仕事してくれるやつぁ、おめえさんがたぐれえでさ。たいしたもんさな」
「だってなぁ、ウチら料理できんし」
ミナミもうなずく。
「それに、この小屋はウチの希望だし」
そう、クーラー部屋を作ってもらおうと、茂木に頼んだのはウチだった。
この異世界は、来たころは良かったが、だんだん暑くなってきた。もうすぐ、夏になると思う。
「おう、ちょうど買い出し部隊が帰ってきやがった」
振り返ると、里の大通りをカッポカッポ馬車が来る。
運転しているのは、キングとプロレスラーの小暮元太だった。
「おーい、ガラスあったぞー」
手を振っているのはキング。ほっとした。
今回の買い出しは菩提樹のワープではなくて、馬車を使っての買い出しだ。どうしても大きい荷物の買い物が必要になっていた。
窓ガラスも、その一つだ。でも窓ガラスのせいで、キングに何かあったら、ウチは死んでも死にきれん。
「うわっ! もう枠はできてんじゃん! 窓入れようぜ」
キングが馬車を小屋の前に止め、うれしそうに降りてきた。さっきのアホの話で言えば、キングはアホじゃないのにアホっぽい人。もう、ウチ、めっちゃ好き。
ガラスを馬車から下ろし、そのほかの荷物はゲンタに任した。
キングと茂木、ウチとミナミで四つある窓から窓枠を外し、ガラスを入れていく。
あらためて、四人で中に入った。入り口で靴を脱いで上がる。大きな窓が四つある小屋は、なんだか大昔の学校みたいだ。
「やっぱり、木の床、いいな」
キングが足で床をドンドン! と叩いた。そう、かんたんな作りの小屋だけど、床まである。
「床までいらないって、言ってた人も多いけど、良かった?」
床のある小屋を希望したのはウチだった。だって、床がないと冷えそうにない。
「ああ。何があるか、わからないからな。ここなら、布団敷いて寝れるし。木の上の家だけじゃな」
やっぱり。キングはアホに見えてカシコだ。
「クーラーかけてみて」
キングが言った。
「黒くまくん!」
「……白くまくんのパクリだな」
うへっ! キングに冷静につっこまれた。
ウチの周りの空気から、冷たくなっていくような気が……しない。あれ?
「広いから、効くまで時間かかるかも」
「黒宮、スキルかけるのに、どこに向かってかけてる?」
「えーと、自分のまわり?」
「それ、壁とか床でかけれる? いや、むしろ全部」
壁、床、あとは天井か。一度、目で見て確認した。
「黒くまくん!」
ブーン! と壁や床が震えたような気がし、部屋全体から冷気が漂ってきた。
「おお! いいかも。これで、一時間ぐらいしたら涼しそうだな!」
キングが言った。ほんと、夢にまで見たクーラーだ!
「キングよ」
「うわぁぁぁぁ!」
いきなり、空中に精霊が出てきて、思わず声を上げた。もう慣れてもいいころだけど、やっぱりびっくりする。
「はて、ここは奇妙な風の動きを感ずる」
精霊は不思議そうに部屋を見回した。
「ああ、部屋の空気を冷やしてるんだ」
「ほほう、ならば、わらわも少し手伝うか」
精霊さんが手を広げ、何かブツブツとつぶやき始めた。
「氷結!」
バシバシ! と精霊から冷気が吹き出し、窓や床には霜柱ができた。
「寒っ! 菩提樹、何やったんだよ!」
「何とは? わらわは樹の精霊。風の精霊の力を借り、氷結呪文を唱えました」
となりにいたミナミが、バツが悪そうな顔をして、一言。
「……どんまい、和夏ちゃん」
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