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14-1話 沼田睦美 「エルフの隠れ里」
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視点変わります。むっちゃんこと沼田睦美(ぬまたむつみ)
ほか登場人物(ニックネーム)
友松あや(あやちゃん)
花森千香(花ちゃん)
有馬和樹(キング)
渡辺裕翔(ワタナベ)
飯塚清士郎(プリンス)
喜多絵麻(エマちゃん)
ジャムザウール(ジャムパパ)
-・-・-・-・-・-・-・-・ー
「ケルファー! ケルファー!」
友松あやさんが自分のスキル名を連呼する。
私の家の床、そこに置かれた木製のベッド台などがピカピカに綺麗なった。
私の家と言っても、元はエルフの家だ。ここは、エルフの隠れ里だったらしい。木の上にいくつもの家がある。それを一人に一つ、自分の家とした。
家と言っても四畳ぐらいの部屋だった。家具はベッド台と小さな机があるだけ。
「はあ、さすがに三十一人分は疲れるわね」
友松さんが苦笑いした。クラスの二十八人、それにジャムさんとヴァゼルさん、あと村長さんの家だ。
ここまで友松さんは大活躍。掃除というスキルはすごい。
「むっちゃんも、綺麗にしとく?」
友松さんが、私の身体を指差した。
「あっ、もし良かったら。でも疲れてたら」
「いいの、いいの。女子は遠慮しないで。ケルファー!」
ベタベタした身体がスッキリした。
一部から「癒やし」のスキルを持つ花森千香さんは「ゴッド・マザー」と呼ばれている。私なら、友松さんがゴッド・マザーだ。彼女がいなければ、生きていけないかも。
「そういや、むっちゃんのスキルって何?」
私は顔を引きつらせた。あまりに役に立たなくて、みんなに言えない。
「あっ、言いたくなかったら、いいからね」
友松さんが笑顔で帰っていった。
ベッド台に座って、ため息をつく。
みんなのスキルは、みんなのためになる。それに比べ、私はなんて考えが足りないんだろう。
家のハシゴから地面に降りた。すぐそばに、この里の大通りがある。男子数名が、その大通りに木の杭を打ち込んでいた。ランタンを吊るすらしい。
大通りを真っ直ぐ進むと、大きな広場だ。
広場の中央には、大きな焚き火が作られていた。
「今日は、キャンプファイヤーぐらいでっかくしようぜ」
キングが提案している。そのうしろに霧が集まって、女性の姿になった。あれは、菩提樹の精霊? でも、ここには映像を出せる渡辺くんがいない。
「あまり、わらわの近くで火を使わないで欲しいのですが……」
どうやってるんだろう? 近づいて聞いてみる。
「せ、精霊様、どうやってお姿を?」
「ワタナベとやらの一部を吸収し、自らの幻を出せるようにしたのです」
「い、一部?」
「そうです。タイヒを吸収しました」
「タイヒ?」
「渡辺のウンコだよ、沼田」
キングが笑ってる。
……ああ、堆肥ね!
「この人は、ウンコを食って出現した女ってわけさ」
「……わらわへの何か侮蔑な意図を感じるのは気のせいか?」
「気のせいだろ。いや。そもそも木の精か」
よく見ると、菩提樹の精霊は前より鮮明に女性の姿になっている。髪は長く、仙女のようなフワフワした服を着ていた。
「それより、あちらに置いた篝火が近い。動かしてはもらえぬか?」
「面倒だなぁ。プリンス、ウンコ様の要望に応えるか」
プリンスがうなずき、二人が去っていく。その後姿を眺めた。
プリンスの周りには妖精が飛び、キングの横には精霊がいる。いよいよ、あの二人の見た目は人間離れしちゃった。
広場の横に、大きな屋根の建物があった。レンガでできたバーベキュー台のような物が並んでいる。そこは昔の炊事場だったらしい。
女子六人ほどが何か作っていた。私も何か役立たないと!
みんなは根野菜の皮を剥いていた。
考えると、三十二人の食事ってすごい。
食器や調理器具は、ずいぶん揃ってきた。全滅した村から集めたものと、このエルフの里に残っていたもの。汚れは小川で洗えば綺麗になった。錆びなんかは、友松さんの掃除スキルで一発!
やっぱり、彼女のスキルが私にとって一番のチートだわ。
「私も手伝う」
「むっちゃん、ありがとぉ」
笑顔で応えてくれたのは「キッチン喜多」の喜多絵麻さんだ。
喜多さんは、おとなし目でカワイイのに、料理がめちゃ上手。
学園祭で彼女が作ったロールケーキは、破壊的に美味しかった。褒める意味で「殺人ロール」と今では伝説になっている。
私が男子なら、彼女と結婚したい。
ここでも、やっぱり手付きがハンパない。するすると皮が剥かれていく。
その横の友松さんも手慣れたもの。彼女は普段から弟たちの料理を作ってるから、当たり前か。
私も慣れない手付きで皮を剥く。皮を捨てようとして、注意された。
「皮はダシに使うから、残しといてぇ」
「あっ、はいっ!」
そんな技があるのね。
調理場を見まわすと、野菜の他に見たこともない草や木の実があった。
「それね、ドクがくれたの。香辛料の代わりになるかもだって」
友松さんは、あごで向こうを指した。同じ炊事場に、ドクこと坂城秀くんが一人で何かをやっている。大きな鍋に湯を沸かし、何か色んな草を煮ていた。
ちょっとのぞいて見たけど、ドス黒い。それに、陶器の器と棒を使って白い石をゴリゴリしている。科学者が実験でもしているみたいだ。
「彼、何作ってるの?」
「うちらも、さっぱり」
みんなもわからないようだ。
「そういや、今日の料理って何?」
「野菜で辛めのスープ作って、麦飯にかけてみるんだって」
「それって!」
喜多さんが、にこりと笑った。これはカレーだ! 異世界でカレーが食べれる!
ほか登場人物(ニックネーム)
友松あや(あやちゃん)
花森千香(花ちゃん)
有馬和樹(キング)
渡辺裕翔(ワタナベ)
飯塚清士郎(プリンス)
喜多絵麻(エマちゃん)
ジャムザウール(ジャムパパ)
-・-・-・-・-・-・-・-・ー
「ケルファー! ケルファー!」
友松あやさんが自分のスキル名を連呼する。
私の家の床、そこに置かれた木製のベッド台などがピカピカに綺麗なった。
私の家と言っても、元はエルフの家だ。ここは、エルフの隠れ里だったらしい。木の上にいくつもの家がある。それを一人に一つ、自分の家とした。
家と言っても四畳ぐらいの部屋だった。家具はベッド台と小さな机があるだけ。
「はあ、さすがに三十一人分は疲れるわね」
友松さんが苦笑いした。クラスの二十八人、それにジャムさんとヴァゼルさん、あと村長さんの家だ。
ここまで友松さんは大活躍。掃除というスキルはすごい。
「むっちゃんも、綺麗にしとく?」
友松さんが、私の身体を指差した。
「あっ、もし良かったら。でも疲れてたら」
「いいの、いいの。女子は遠慮しないで。ケルファー!」
ベタベタした身体がスッキリした。
一部から「癒やし」のスキルを持つ花森千香さんは「ゴッド・マザー」と呼ばれている。私なら、友松さんがゴッド・マザーだ。彼女がいなければ、生きていけないかも。
「そういや、むっちゃんのスキルって何?」
私は顔を引きつらせた。あまりに役に立たなくて、みんなに言えない。
「あっ、言いたくなかったら、いいからね」
友松さんが笑顔で帰っていった。
ベッド台に座って、ため息をつく。
みんなのスキルは、みんなのためになる。それに比べ、私はなんて考えが足りないんだろう。
家のハシゴから地面に降りた。すぐそばに、この里の大通りがある。男子数名が、その大通りに木の杭を打ち込んでいた。ランタンを吊るすらしい。
大通りを真っ直ぐ進むと、大きな広場だ。
広場の中央には、大きな焚き火が作られていた。
「今日は、キャンプファイヤーぐらいでっかくしようぜ」
キングが提案している。そのうしろに霧が集まって、女性の姿になった。あれは、菩提樹の精霊? でも、ここには映像を出せる渡辺くんがいない。
「あまり、わらわの近くで火を使わないで欲しいのですが……」
どうやってるんだろう? 近づいて聞いてみる。
「せ、精霊様、どうやってお姿を?」
「ワタナベとやらの一部を吸収し、自らの幻を出せるようにしたのです」
「い、一部?」
「そうです。タイヒを吸収しました」
「タイヒ?」
「渡辺のウンコだよ、沼田」
キングが笑ってる。
……ああ、堆肥ね!
「この人は、ウンコを食って出現した女ってわけさ」
「……わらわへの何か侮蔑な意図を感じるのは気のせいか?」
「気のせいだろ。いや。そもそも木の精か」
よく見ると、菩提樹の精霊は前より鮮明に女性の姿になっている。髪は長く、仙女のようなフワフワした服を着ていた。
「それより、あちらに置いた篝火が近い。動かしてはもらえぬか?」
「面倒だなぁ。プリンス、ウンコ様の要望に応えるか」
プリンスがうなずき、二人が去っていく。その後姿を眺めた。
プリンスの周りには妖精が飛び、キングの横には精霊がいる。いよいよ、あの二人の見た目は人間離れしちゃった。
広場の横に、大きな屋根の建物があった。レンガでできたバーベキュー台のような物が並んでいる。そこは昔の炊事場だったらしい。
女子六人ほどが何か作っていた。私も何か役立たないと!
みんなは根野菜の皮を剥いていた。
考えると、三十二人の食事ってすごい。
食器や調理器具は、ずいぶん揃ってきた。全滅した村から集めたものと、このエルフの里に残っていたもの。汚れは小川で洗えば綺麗になった。錆びなんかは、友松さんの掃除スキルで一発!
やっぱり、彼女のスキルが私にとって一番のチートだわ。
「私も手伝う」
「むっちゃん、ありがとぉ」
笑顔で応えてくれたのは「キッチン喜多」の喜多絵麻さんだ。
喜多さんは、おとなし目でカワイイのに、料理がめちゃ上手。
学園祭で彼女が作ったロールケーキは、破壊的に美味しかった。褒める意味で「殺人ロール」と今では伝説になっている。
私が男子なら、彼女と結婚したい。
ここでも、やっぱり手付きがハンパない。するすると皮が剥かれていく。
その横の友松さんも手慣れたもの。彼女は普段から弟たちの料理を作ってるから、当たり前か。
私も慣れない手付きで皮を剥く。皮を捨てようとして、注意された。
「皮はダシに使うから、残しといてぇ」
「あっ、はいっ!」
そんな技があるのね。
調理場を見まわすと、野菜の他に見たこともない草や木の実があった。
「それね、ドクがくれたの。香辛料の代わりになるかもだって」
友松さんは、あごで向こうを指した。同じ炊事場に、ドクこと坂城秀くんが一人で何かをやっている。大きな鍋に湯を沸かし、何か色んな草を煮ていた。
ちょっとのぞいて見たけど、ドス黒い。それに、陶器の器と棒を使って白い石をゴリゴリしている。科学者が実験でもしているみたいだ。
「彼、何作ってるの?」
「うちらも、さっぱり」
みんなもわからないようだ。
「そういや、今日の料理って何?」
「野菜で辛めのスープ作って、麦飯にかけてみるんだって」
「それって!」
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