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小説家と漫画家ーー『四天王寺ロダンの挨拶』より
その2
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(2)
ここは大阪天満橋の八軒屋界隈。大阪上町台地北端の西麓に当たる。
この場所は天満橋と天神橋の間にあり、昔は渡辺津と呼ばれ、熊野三山への参詣道熊野街道の起点として栄えた。
現在は北浜、中之島といった河岸界隈として賑わい、季節になれば河岸の並木が色づき大阪としての歴史の名残を感じさせる場所になっている。
そんな風情を見ながら先程の心の揺れなぞ、どこ吹く風よと思いながら知らん顔して言う。
「さぁ…な。山岸こそどう思っているのさ?」
逆に問いかけられた山岸が「そうだな…」と言って黒縁眼鏡の縁を触る。
「俺はさぁ、漫画を描きながら思うんだよ。漫画ってコマ割りとか台詞とか勿論、全体のプロット世界観とか全てをこなすわけだろう。つまりは総合監督、まるで映画監督みたいなんだよ。つまり映像も含めたクリエーターだよ。それに比べて小説ってさぁ、その作品が訴えかけるのは、文字から読み取ろうとする相手の想像力だけだろう。なぁ日比野…現代を見れば動画コンテンツや音楽コンテンツ、色んなプラッタ御ホームがある訳だ。だから小説と言うのは…」
そこで山岸が瓶ビールを引き寄せたが、ビールが無いことに気づく。それで直ぐに店員を呼ぶ。大きなもじゃもじゃアフロヘアが揺れて側に来ると注文を伺う。
「あ、瓶ビールを一つ追加」
「分かりやした!!」
と答えた店員がくるりと山岸に背を向けたが、何かを思い出したように直ぐ向き直ると「それで…」と日比野に言い始めた山岸に向かってすまなさそうに言った。
「すんません、キリンかアサヒどちらに?」
山岸が舌打ちをする。日比野との会話の間を切られたせいだ。どうでもいい表情で言う。
「じゃ、キリン」
「へぃ」
と答えて店員が去ってゆく。
再び舌打ちをして「…それで」という。
「つまりこれからは小説よりも漫画の方が時代に合うんじゃないかと俺は思う訳さ」
「何が言いたいんだ?」
「お前分かるだろう?」
鋭くなりそうな日比野の視線を山岸が諭す様に言う。
「…つまりさ、学校出て何年だ?俺達…もう八年は経つだろう。俺は幸い漫画家として自立できてる。しかしお前は未だ出来ていない。考えてみろよ、これからの時代、小説だけで食ってはいけないだろう?」
目を細める日比野が答える。
「言いたいことは良く分かる。だが俺はあきらめちゃいない。小説だっていい所もある。勿論、お前が言う漫画の良い所も分かっている。確かに小説には文学として側面しかないかもしれないが、しっかりとした芸術としての側面がある。夏目漱石、川端康成、三島由紀夫、いやそれだけじゃない。カフカ、カポーティ等、いくらでも芸術家が居る。俺はそこを目指している」
「芸術としての側面?はぁ、なんじゃそりゃ?じゃ聞くが、漫画にはそれは無いって言うのか?」
金髪がまくしたてる。それに手を上げる日比野が今度は諭す様に言う。
「そんなことを言ってるんじゃない。漫画も今じゃ現代芸術だ。だがな、小説はまた漫画とは違う、こう…『美』があるんだ。『美』が。こうなんていうかな…崇高な『美』ってやつが?」
それを聞いて鼻白んだのか、山岸が笑う。
「お前がウェブコンテンツにアップしてる作品に『美』っていうのかい?俺だって芸術が分かる。冒険者だの魔法だの、チートだの追放だの、まぁ何かわからねぇが、それらは漫画に取り込まれている領分じゃねえのかい?」
そこで「いいか?」と言って山岸が友人を見つめる。
「つまりさ、日比野。俺が言いたいのは俺と組まないかってことさ。シナリオならお前は誰にも負けない。それは俺が学生の頃から良く知っている。漫画にはストーリが必要なんだ。だからお前が俺にそのシナリオっていうかストーリを書いてくれよ。それで一緒に手を組んで、漫画家として成功しようじゃないか!!」
山岸の身振りが激しくなって、勢いよく両手を広げようとした時、先程の店員が瓶ビールを二人に間に差し込んだ。
「はい、注文の瓶でーす」
声に反応して山岸が素早く瓶ビール手に取り、流れる様に日比野のグラスにビールを注ぐ。
「注文は以上でっす」
言ってからその場を去る店員に日比野が声をかける。
「おい!!」
その声に店員が振り返る。店員だけじゃない山岸も顔を上げる。見れば日比野が瓶を指している。
「…あのぉ、何でしょう?」
そんな店員へ
「何でじゃないよ、見てよ。キリンじゃないだろう?これアサヒになってる」
日比野の指摘に気づいた山岸が瓶のラベルを見る。見れば確かに指摘の通り、近隣ではなかった。困った顔で店員を見る。
「おいおい!!これ違うじゃないか?俺が頼んだのキリンだろう?」
言われて店員が伝票を慌ててみる。見てから「あちゃー」と言いながら首を撫でる。
「すいません、待ちがえちゃいました」
平謝りで頭を下げる店員。山岸の前でもじゃもじゃアフロが何度も上下する。それを追い払うように手を何度も払うと舌打ちをした。
「あぁあ、もういい。こいつで良いから」
山岸の声に店員が顔を上げると「すいません」と言ってから再び頭を下げる。だが頭を下げると急にぱっと顔を上げて、まじまじと山岸の顔を見た。
あまりにもじっと見つめる店員に山岸がたじろぎながらどもる様に言った。
「な、何だ?一体俺の顔をじっと見て」
すると店員が山岸を指差して言う。
「あの…失礼ですが。もしかして漫画家の山岸先生じゃないですか?」
山岸がちらりと日比野を見た。日比野は運ばれて来た瓶ビールをグラスに注いでいる。
(良くあることだ)
そんな表情で日比野は居る。山岸は偶に雑誌とかにも載る人気漫画家だ。だからその顔を知ってるファンが偶にいて、このようなことがある。
(まぁ俺みたいなしがない小説家とは違ってこいつは売れっ子だからな)
嫉妬に交じる麦汁を噛みしめ、一気にビールを飲み干す。
「ですよね!!週刊ヤングドラゴンに連載している漫画家の山岸先生!!僕何かの雑誌で先生の写真見たことがあったんです。金髪に黒縁眼鏡の弧の姿の写真を。僕ねぇ、実は先生が描いてるあの『灰色探偵』シリーズ好きなんですよ!!車椅子の少年探偵が事件を解決するあのシリーズ最高です。今度アニメ化もするそうですね!!」
思いもよらないファンの登場にやや照れつつも、山岸はちょっと相手の圧力に困りつつ「ちょっと…」と言った。
「今さ、プライベートで…」
それで察してくれるファンは多い。目の前の店員もそれで何かを察したように「ああ…」と言った。
「そうでしたか。いやぁ僕はてっきり『灰色探偵』の新作ネタの打ち合わせ方思いました」
ちらりと横目で日比野を見る。
「どうもこちらの方がシナリオライターみたいですんで」
山岸がやや困り顔で言う。早く何処か行け、という気分が顔に出てる。
「そんなネタの打ち合わせを酒の席なんかですると思う?」
店員が首筋に手を遣ってぴしゃりと音を立てる。
「ですね。そりゃそうですよね。そんな大事な作品の打ち合わせ何て酒の席ではしませんねぇ」
それから深々と頭を下げる。
「これは失礼しました」
言ってから席を外そうとする店員へ、山岸が声かける。
「だけどさ。これどうすんの?間違えたビール代?」
「あ、是ですか?どうしましょう」
店員が妙に困った顔をするので思わず、山岸は笑ってしまった。何故だか分からないが、この店員、どことなく相手を人懐っこい感じにさせる。
だから山岸は思わず口に出して言った。
「じゃあさ、ネタ頂戴。それでチャラにするよ」
ここは大阪天満橋の八軒屋界隈。大阪上町台地北端の西麓に当たる。
この場所は天満橋と天神橋の間にあり、昔は渡辺津と呼ばれ、熊野三山への参詣道熊野街道の起点として栄えた。
現在は北浜、中之島といった河岸界隈として賑わい、季節になれば河岸の並木が色づき大阪としての歴史の名残を感じさせる場所になっている。
そんな風情を見ながら先程の心の揺れなぞ、どこ吹く風よと思いながら知らん顔して言う。
「さぁ…な。山岸こそどう思っているのさ?」
逆に問いかけられた山岸が「そうだな…」と言って黒縁眼鏡の縁を触る。
「俺はさぁ、漫画を描きながら思うんだよ。漫画ってコマ割りとか台詞とか勿論、全体のプロット世界観とか全てをこなすわけだろう。つまりは総合監督、まるで映画監督みたいなんだよ。つまり映像も含めたクリエーターだよ。それに比べて小説ってさぁ、その作品が訴えかけるのは、文字から読み取ろうとする相手の想像力だけだろう。なぁ日比野…現代を見れば動画コンテンツや音楽コンテンツ、色んなプラッタ御ホームがある訳だ。だから小説と言うのは…」
そこで山岸が瓶ビールを引き寄せたが、ビールが無いことに気づく。それで直ぐに店員を呼ぶ。大きなもじゃもじゃアフロヘアが揺れて側に来ると注文を伺う。
「あ、瓶ビールを一つ追加」
「分かりやした!!」
と答えた店員がくるりと山岸に背を向けたが、何かを思い出したように直ぐ向き直ると「それで…」と日比野に言い始めた山岸に向かってすまなさそうに言った。
「すんません、キリンかアサヒどちらに?」
山岸が舌打ちをする。日比野との会話の間を切られたせいだ。どうでもいい表情で言う。
「じゃ、キリン」
「へぃ」
と答えて店員が去ってゆく。
再び舌打ちをして「…それで」という。
「つまりこれからは小説よりも漫画の方が時代に合うんじゃないかと俺は思う訳さ」
「何が言いたいんだ?」
「お前分かるだろう?」
鋭くなりそうな日比野の視線を山岸が諭す様に言う。
「…つまりさ、学校出て何年だ?俺達…もう八年は経つだろう。俺は幸い漫画家として自立できてる。しかしお前は未だ出来ていない。考えてみろよ、これからの時代、小説だけで食ってはいけないだろう?」
目を細める日比野が答える。
「言いたいことは良く分かる。だが俺はあきらめちゃいない。小説だっていい所もある。勿論、お前が言う漫画の良い所も分かっている。確かに小説には文学として側面しかないかもしれないが、しっかりとした芸術としての側面がある。夏目漱石、川端康成、三島由紀夫、いやそれだけじゃない。カフカ、カポーティ等、いくらでも芸術家が居る。俺はそこを目指している」
「芸術としての側面?はぁ、なんじゃそりゃ?じゃ聞くが、漫画にはそれは無いって言うのか?」
金髪がまくしたてる。それに手を上げる日比野が今度は諭す様に言う。
「そんなことを言ってるんじゃない。漫画も今じゃ現代芸術だ。だがな、小説はまた漫画とは違う、こう…『美』があるんだ。『美』が。こうなんていうかな…崇高な『美』ってやつが?」
それを聞いて鼻白んだのか、山岸が笑う。
「お前がウェブコンテンツにアップしてる作品に『美』っていうのかい?俺だって芸術が分かる。冒険者だの魔法だの、チートだの追放だの、まぁ何かわからねぇが、それらは漫画に取り込まれている領分じゃねえのかい?」
そこで「いいか?」と言って山岸が友人を見つめる。
「つまりさ、日比野。俺が言いたいのは俺と組まないかってことさ。シナリオならお前は誰にも負けない。それは俺が学生の頃から良く知っている。漫画にはストーリが必要なんだ。だからお前が俺にそのシナリオっていうかストーリを書いてくれよ。それで一緒に手を組んで、漫画家として成功しようじゃないか!!」
山岸の身振りが激しくなって、勢いよく両手を広げようとした時、先程の店員が瓶ビールを二人に間に差し込んだ。
「はい、注文の瓶でーす」
声に反応して山岸が素早く瓶ビール手に取り、流れる様に日比野のグラスにビールを注ぐ。
「注文は以上でっす」
言ってからその場を去る店員に日比野が声をかける。
「おい!!」
その声に店員が振り返る。店員だけじゃない山岸も顔を上げる。見れば日比野が瓶を指している。
「…あのぉ、何でしょう?」
そんな店員へ
「何でじゃないよ、見てよ。キリンじゃないだろう?これアサヒになってる」
日比野の指摘に気づいた山岸が瓶のラベルを見る。見れば確かに指摘の通り、近隣ではなかった。困った顔で店員を見る。
「おいおい!!これ違うじゃないか?俺が頼んだのキリンだろう?」
言われて店員が伝票を慌ててみる。見てから「あちゃー」と言いながら首を撫でる。
「すいません、待ちがえちゃいました」
平謝りで頭を下げる店員。山岸の前でもじゃもじゃアフロが何度も上下する。それを追い払うように手を何度も払うと舌打ちをした。
「あぁあ、もういい。こいつで良いから」
山岸の声に店員が顔を上げると「すいません」と言ってから再び頭を下げる。だが頭を下げると急にぱっと顔を上げて、まじまじと山岸の顔を見た。
あまりにもじっと見つめる店員に山岸がたじろぎながらどもる様に言った。
「な、何だ?一体俺の顔をじっと見て」
すると店員が山岸を指差して言う。
「あの…失礼ですが。もしかして漫画家の山岸先生じゃないですか?」
山岸がちらりと日比野を見た。日比野は運ばれて来た瓶ビールをグラスに注いでいる。
(良くあることだ)
そんな表情で日比野は居る。山岸は偶に雑誌とかにも載る人気漫画家だ。だからその顔を知ってるファンが偶にいて、このようなことがある。
(まぁ俺みたいなしがない小説家とは違ってこいつは売れっ子だからな)
嫉妬に交じる麦汁を噛みしめ、一気にビールを飲み干す。
「ですよね!!週刊ヤングドラゴンに連載している漫画家の山岸先生!!僕何かの雑誌で先生の写真見たことがあったんです。金髪に黒縁眼鏡の弧の姿の写真を。僕ねぇ、実は先生が描いてるあの『灰色探偵』シリーズ好きなんですよ!!車椅子の少年探偵が事件を解決するあのシリーズ最高です。今度アニメ化もするそうですね!!」
思いもよらないファンの登場にやや照れつつも、山岸はちょっと相手の圧力に困りつつ「ちょっと…」と言った。
「今さ、プライベートで…」
それで察してくれるファンは多い。目の前の店員もそれで何かを察したように「ああ…」と言った。
「そうでしたか。いやぁ僕はてっきり『灰色探偵』の新作ネタの打ち合わせ方思いました」
ちらりと横目で日比野を見る。
「どうもこちらの方がシナリオライターみたいですんで」
山岸がやや困り顔で言う。早く何処か行け、という気分が顔に出てる。
「そんなネタの打ち合わせを酒の席なんかですると思う?」
店員が首筋に手を遣ってぴしゃりと音を立てる。
「ですね。そりゃそうですよね。そんな大事な作品の打ち合わせ何て酒の席ではしませんねぇ」
それから深々と頭を下げる。
「これは失礼しました」
言ってから席を外そうとする店員へ、山岸が声かける。
「だけどさ。これどうすんの?間違えたビール代?」
「あ、是ですか?どうしましょう」
店員が妙に困った顔をするので思わず、山岸は笑ってしまった。何故だか分からないが、この店員、どことなく相手を人懐っこい感じにさせる。
だから山岸は思わず口に出して言った。
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