forgive and forget

恩田璃星

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Jinx

Side 冬馬 1

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夢に見ることさえ許されないと思っていた。

罪を犯した自分がヴァージンロードの先に立つことも。
行為の最中に愛を囁かれることも。
ましてや、やや気崩れてはいるものの、純白のドレスに身を纏った依子が、俺と生涯をともにすることを誓うことなんて。

全部現実になったら、理性のタガなんて簡単に外れるに決まってるだろう?

「ーーーっ」

ココがどこかなんてお構いなしに、さっき散々可愛がった絶対領域を押さえつけて思い切り深く突き立てると、依子は咄嗟に口を手で覆った。
もう俺を止められないと分かっているらしい。

ついこの間まで、視界にも入れなかったくせに。
再会してからの短期間で随分俺のことを理解できるようになっている。
昔から優等生だっただけあって、物分りも良い。

つくづく、こんな日がくるなんて。

もう抵抗されないと分かれば、あとはどこまでも依子を貪るだけ。
左手で足を抑えたまま抽挿を続けながら、ぷっくりと赤く尖った陰核を右手の中指ですりすりと撫でる。

「…っ、ーーーぁっ、ふぅぅっ」

依子は声を堪える代わりに、中を収縮させながら、じわりと愛液を溢れさせた。

「ダメッ…両方一緒…っ」

顔を紅潮させてフルフルと首を振ったって、俺の中の加虐心ドS魂を煽りあげるだけということはまだ分かっていないらしい。

「ダメじゃねーだろ。こんなに濡らして…悦んでるくせに」

キュッと強めにつまみ上げるのと同時に、ぐちゅんっと中をより深く突くと、依子は足の指を固く握って、達した。


「まず、一回」

やっぱりさっきのは何かの間違いだった。
この俺が挿れただけでイくとか。
披露宴から我慢しすぎて、なんだっけ、アレ。
『弘法にも筆の誤り』、的な?

俺の「筆」を食いちぎりそうに収縮していた中が、少しずつ弛緩してきたのを感じ、再び抽挿を始める。

「っ、め、も…ダメぇ!変に、思われるっ…」

口を抑えている指を噛んででも快感から意識を逸らそうとする依子がいじらしくなって、手をとり、薄く歯型のついた部分にキスした。
一度イかせられた達成感でちょっと余裕できたし、何よりこのままではお堅い依子が俺に集中しないので、種明かしをしてやる。

「…心配すんな。話はつけてある」

「は、話…?」

「ここのオーナー、事情分かってるから、式後、この部屋は好きに使っていいことになってる」

「で…もっ、さっきスタッフの人来たし」

「そりゃ…あんだけ大声出せばな…」

大声の原因を蒸し返したくなくて口籠ると、依子が「ふふっ」と笑った。

それだけで、全身が幸福で満たされる。
何ならもうセックスなんてしなくてもいい。

「んっ、ちょ、冬馬?な、何か、おっきく…」

…とはいかないのが俺の悪いとこ。
心が満たされたら、身体も気持ちよくなりたい、気持ちよくしたくなるのが人間の本能だろ?

「…だよな。お前記憶力クソいいから1回イかせたくらいじゃ忘れないよな?」

奥に突っ込んだまま、グリグリと依子のイイところを突く。

「ぁっ、やんっ」

「記憶塗り替えるくらいイカせてやるよ」
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