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Jinx
Side 依子 3
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太ももへの長い愛撫の後、桐嶋は口を使って左脚のガーターリングをゆっくりと下ろし、テーブルの上に置いた。
その艶めかしい姿に、思わずごくりと唾を飲んでしまった。
そのままストッキングも脱がされるのかと思いきや、桐嶋が手を掛けたのはショーツの方だった。
クロッチ部分には、恥ずかしくて直視できないほど大きな染みができてしまっている。
「触ってないのにぐっちょぐちょとか、淫らな花嫁だな」
「…っ」
だって、太ももを愛撫されている間、ずっと焦らされているような気分だった。
触れる場所を変えられる度、桐嶋の耳や鼻が固くなった陰核を布越しに掠めるのだ。
「紅い口パクパクさせて、やらしー」
羞恥心を煽りまくる言い方に泣きそうになる。
「こっちの口にもたっぷり誓いのキスしてやるよ」
言葉通り、ソコに口づけされるのかと思っていたら、もっと温度の高い塊を入り口にあてがわれた。
「ほら、入り口が吸い付いて依子からキスしてるみたいだ」
確かに、ちゅ、ちゅくっ、とリップ音のような水音が響けば、音に合わせてきゅ、きゅ、と身体の奥が切なく収縮する。
「はっ、あっ…」
『披露宴から(以下略)』だったんなら、早く挿れればいいのに。
今度は自分自身を蜜口から上に滑らせ、花芯をクリクリと捏ねた。
途端、閃光のような快楽が身体を駆け抜ける。
「あーっ、やぁっ、ぁああっ!!…」
言ったり来たりを何度も何度もしつこく繰り返す癖に、いいところで止められる。
もう、こっちが限界。
「冬馬…」
「ん?」
冬馬が私を見下ろし、意地悪く微笑む。
こちらも我慢の限界なのか、どこか切なげだ。
「…挿れて」
展開的に、一気に貫かれることを覚悟していたのに、桐嶋は予想に反してゆっくり、ゆっくり、私の蜜口から伸びる径を進んだ。
まるで私の中をじわじわと溶かして、自分の居場所を作り出すように。
そして、繋がりが深くなるにつれ、端正な顔を切なげに歪ませた。
今日の披露宴の最中に、桐嶋のお母さんにいつかの質問の答えを問われた。
すっかり忘れていたこともあって、そのときはまた答えられなかった。
けどー
「ハ…ぅ、ん…」
いつものような性急な挿入ではなかったこともあり、熱っぽいため息を漏らしながら苦悶の色を深める桐嶋の表情を移り変わりを、まじまじと見つめる。
私、桐嶋のこの顔が好きだ。
桐嶋にこの顔をさせられるのは私だけだと思うと、傷つけられた自尊心が修復されていくどころか、ちょっとした支配欲まで満たされるような気になる。
身体の中も、胸の中も、言いようのない多幸感で満たされた私は、スッと手を伸ばして頬を撫でると、無意識に心の声が口から出た。
「好き、だなぁ…」
その途端ー
「は?…ぅわ!!」
爆発するみたいに私の身体の中で桐嶋が膨張して、果てた。
「え…?冬馬??今…」
「ちょ、ちょっと待て!今のなし!!」
ってことは…。
「ねえ、もしかして…全部入れる前に…?」
そんなまさか。
あの、絶倫王と名高い桐嶋が。
「言うなっ!!!!」
桐嶋は屈辱に震えながら怒声を発し、私は必死に笑いを噛み殺していると、ドアがノックされる音。
「き、桐嶋様?大丈夫ですか?」
今の怒声、部屋の外まで聞こえていたらしい。
心配そうにこちらの様子を窺う声。
すっかり忘れていたけれど、ここ、結婚式場だった。
入っては来ないだろうけれど、万一ということもある。
こんな所見られたら、色々終わる。
「…っ」
桐嶋を押しのけて、繋がりを解けば、薄いゴムの膜の中にしっかりと白濁液が溜まっているのが見えた。
「だ、大丈夫です。なんでもありません」
何も見ていないふりをして、ドアに向かって控えめに叫ぶ。
「そうですか。失礼致しました」
部屋の前から足音が離れていき、ほーっとため息を吐いていると、今度は何かをペシッと叩きつける音がした。
振り返ると床には使用済みの避妊具が。
そして更に桐嶋が、未使用の避妊具の銀色の袋を噛みちぎり、いつの間にか復活した自分自身に装着しているところだった。
「ちょ、ちょっと待ってよ!もういいでしょ!?」
「いいわけあるか…これで終わったら一生の恥」
あっという間に装着完了。
元々手際は良かったけど、最近は5秒切ってきている気がする。
「来いよ、依子」
「いや、心配しなくても今のは何かの間違いって分かってるから!」
「間違いならやり直すだろ、普通」
「い、いつも冬馬のソレが地球外生物並みの持続力って誰より身を持って知ってるし!!」
「お前の言う「地球外生物並み」なのは持続力だけじゃなく復活力もだってことも今から骨に刻んでやる」
あーもう、ああ言えばこう言う!
「お、おばあちゃんになった頃に今日のこと思い出して、冬馬のことからかったりなんて絶対しないから!!!」
正直、思い出し笑いくらいするだろうけど、からかわないと約束すれば冬馬的にも納得するだろうと思って出たセリフ。
確かに目論見どおりこれ以上反論されなかった。
でもその代わり、冬馬の目がギラリと怪しく光った。
やばっ。
私また何かスイッチ押した!?
と考える間もなく、ソファに引き戻され、脚を開かされた。
今度は、冬馬の顔が歪むのを見る余裕なんて全くないまま、一気に奥まで貫かれた。
その艶めかしい姿に、思わずごくりと唾を飲んでしまった。
そのままストッキングも脱がされるのかと思いきや、桐嶋が手を掛けたのはショーツの方だった。
クロッチ部分には、恥ずかしくて直視できないほど大きな染みができてしまっている。
「触ってないのにぐっちょぐちょとか、淫らな花嫁だな」
「…っ」
だって、太ももを愛撫されている間、ずっと焦らされているような気分だった。
触れる場所を変えられる度、桐嶋の耳や鼻が固くなった陰核を布越しに掠めるのだ。
「紅い口パクパクさせて、やらしー」
羞恥心を煽りまくる言い方に泣きそうになる。
「こっちの口にもたっぷり誓いのキスしてやるよ」
言葉通り、ソコに口づけされるのかと思っていたら、もっと温度の高い塊を入り口にあてがわれた。
「ほら、入り口が吸い付いて依子からキスしてるみたいだ」
確かに、ちゅ、ちゅくっ、とリップ音のような水音が響けば、音に合わせてきゅ、きゅ、と身体の奥が切なく収縮する。
「はっ、あっ…」
『披露宴から(以下略)』だったんなら、早く挿れればいいのに。
今度は自分自身を蜜口から上に滑らせ、花芯をクリクリと捏ねた。
途端、閃光のような快楽が身体を駆け抜ける。
「あーっ、やぁっ、ぁああっ!!…」
言ったり来たりを何度も何度もしつこく繰り返す癖に、いいところで止められる。
もう、こっちが限界。
「冬馬…」
「ん?」
冬馬が私を見下ろし、意地悪く微笑む。
こちらも我慢の限界なのか、どこか切なげだ。
「…挿れて」
展開的に、一気に貫かれることを覚悟していたのに、桐嶋は予想に反してゆっくり、ゆっくり、私の蜜口から伸びる径を進んだ。
まるで私の中をじわじわと溶かして、自分の居場所を作り出すように。
そして、繋がりが深くなるにつれ、端正な顔を切なげに歪ませた。
今日の披露宴の最中に、桐嶋のお母さんにいつかの質問の答えを問われた。
すっかり忘れていたこともあって、そのときはまた答えられなかった。
けどー
「ハ…ぅ、ん…」
いつものような性急な挿入ではなかったこともあり、熱っぽいため息を漏らしながら苦悶の色を深める桐嶋の表情を移り変わりを、まじまじと見つめる。
私、桐嶋のこの顔が好きだ。
桐嶋にこの顔をさせられるのは私だけだと思うと、傷つけられた自尊心が修復されていくどころか、ちょっとした支配欲まで満たされるような気になる。
身体の中も、胸の中も、言いようのない多幸感で満たされた私は、スッと手を伸ばして頬を撫でると、無意識に心の声が口から出た。
「好き、だなぁ…」
その途端ー
「は?…ぅわ!!」
爆発するみたいに私の身体の中で桐嶋が膨張して、果てた。
「え…?冬馬??今…」
「ちょ、ちょっと待て!今のなし!!」
ってことは…。
「ねえ、もしかして…全部入れる前に…?」
そんなまさか。
あの、絶倫王と名高い桐嶋が。
「言うなっ!!!!」
桐嶋は屈辱に震えながら怒声を発し、私は必死に笑いを噛み殺していると、ドアがノックされる音。
「き、桐嶋様?大丈夫ですか?」
今の怒声、部屋の外まで聞こえていたらしい。
心配そうにこちらの様子を窺う声。
すっかり忘れていたけれど、ここ、結婚式場だった。
入っては来ないだろうけれど、万一ということもある。
こんな所見られたら、色々終わる。
「…っ」
桐嶋を押しのけて、繋がりを解けば、薄いゴムの膜の中にしっかりと白濁液が溜まっているのが見えた。
「だ、大丈夫です。なんでもありません」
何も見ていないふりをして、ドアに向かって控えめに叫ぶ。
「そうですか。失礼致しました」
部屋の前から足音が離れていき、ほーっとため息を吐いていると、今度は何かをペシッと叩きつける音がした。
振り返ると床には使用済みの避妊具が。
そして更に桐嶋が、未使用の避妊具の銀色の袋を噛みちぎり、いつの間にか復活した自分自身に装着しているところだった。
「ちょ、ちょっと待ってよ!もういいでしょ!?」
「いいわけあるか…これで終わったら一生の恥」
あっという間に装着完了。
元々手際は良かったけど、最近は5秒切ってきている気がする。
「来いよ、依子」
「いや、心配しなくても今のは何かの間違いって分かってるから!」
「間違いならやり直すだろ、普通」
「い、いつも冬馬のソレが地球外生物並みの持続力って誰より身を持って知ってるし!!」
「お前の言う「地球外生物並み」なのは持続力だけじゃなく復活力もだってことも今から骨に刻んでやる」
あーもう、ああ言えばこう言う!
「お、おばあちゃんになった頃に今日のこと思い出して、冬馬のことからかったりなんて絶対しないから!!!」
正直、思い出し笑いくらいするだろうけど、からかわないと約束すれば冬馬的にも納得するだろうと思って出たセリフ。
確かに目論見どおりこれ以上反論されなかった。
でもその代わり、冬馬の目がギラリと怪しく光った。
やばっ。
私また何かスイッチ押した!?
と考える間もなく、ソファに引き戻され、脚を開かされた。
今度は、冬馬の顔が歪むのを見る余裕なんて全くないまま、一気に奥まで貫かれた。
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