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俺の婚約者で幼馴染が可愛すぎて辛い8
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大学を出たら当然おじさんの秘書にでもなるのだろうと思っていた千歳が、俺に内緒で手塚が代表を務めるeternoの入社試験を受けていた。
告うつもりはないと、俺に約束したくせに───
知ってしまったからには放っておけるはずもなく。
完全に縁故採用で得ていたLotusの内定を蹴って、俺も密かにeternoの追加募集試験を受け、自力で採用を勝ち取った。
その後、地べたを這いつくばるような努力と、気の遠くなるような時間の果に、やっと千歳を手に入れた顛末についてはご覧のとおり。
ちなみに。
シンガポールでの空白の三年間では、現地スタッフから出向社員までそれなりにアプローチを受けたものの、川瀬の件で懲りていたので、誰にも靡くことはなかった。
結婚式を数日後に控えた俺は、全てを手に入れたはずだった。
仕事は激務だけれど、家に帰れば千歳がいる。
夜ごと千歳の体を抱き、俺の熱い想いを存分に注ぎ込み、朝目覚めれば、隣には俺にしか見ることのできない千歳の寝顔───
それで十分なはずなのに、どこか満たされない気持ちの自分がいる。
特に、身支度を整え、出勤しようとするタイミングでそれを強く感じる。
千歳が、自分の準備の手を止め、「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれているのに。
どうして笑えるんだ?
俺と離れて平気なのか?
このまま俺以外誰も見せず。
誰の目にも触れさせたくない。
24時間365日、俺だけを求めていればいいのに。
日に日にその欲求が強くなる。
そして、とうとう夢を見た。
他で発散させるようになってから、見なくなった、あの夢を。
押し込めてきた潜在的な欲求を明確に理解してしまったら、もう、止められなかった。
金曜日。
いつもより早めに出勤して、猛スピードで仕事を片付け、さっさと会社を出ようとすると。
今日も元気に志織とかいう女に玉砕した宗一郎が、嫌味を飛ばしてきた。
俺も一歩間違えていればこいつみたいになっていたのかと思うと気の毒ではあるが、いちいち付き合ってはいられない。
特に、今日は。
念の為私服に着替えて、必要なものを買い込み、家へと急ぐ。
何とか千歳が帰宅するより早く帰れた。
シューズクローゼットに靴を片付け、玄関から死角になる場所で息を殺してその時を待つ。
15分もしないうちにドアノブが回り、俺に気づかないまま千歳が靴を脱いでリビングへと向かった。
そこで後ろからそっと忍び寄り、買ってきたふわふわ素材のアイマスクで目隠しをした。
しかし、そんなことをすれば、千歳が抵抗しないはずもなく。
「な、何!誰なの!?止めてよ!!」
パニック状態の千歳は、恐怖に身を固くし、声を震わせている。
流石にこのまま正体を明かさずに事に及ぶのは酷かと諦め、声を掛ける。
「黙って付き合って」
「晴臣なの!?何の真似!!?」
安心した千歳の震えは止まり、今度は怒り出した。
顔を見なくても俺だと分かって貰えたことも嬉しかったけれど。
無理やり感を失わないまま念願の拘束プレイを楽しめそうな千歳の様子に、俺の興奮は高まるばかりだった。
告うつもりはないと、俺に約束したくせに───
知ってしまったからには放っておけるはずもなく。
完全に縁故採用で得ていたLotusの内定を蹴って、俺も密かにeternoの追加募集試験を受け、自力で採用を勝ち取った。
その後、地べたを這いつくばるような努力と、気の遠くなるような時間の果に、やっと千歳を手に入れた顛末についてはご覧のとおり。
ちなみに。
シンガポールでの空白の三年間では、現地スタッフから出向社員までそれなりにアプローチを受けたものの、川瀬の件で懲りていたので、誰にも靡くことはなかった。
結婚式を数日後に控えた俺は、全てを手に入れたはずだった。
仕事は激務だけれど、家に帰れば千歳がいる。
夜ごと千歳の体を抱き、俺の熱い想いを存分に注ぎ込み、朝目覚めれば、隣には俺にしか見ることのできない千歳の寝顔───
それで十分なはずなのに、どこか満たされない気持ちの自分がいる。
特に、身支度を整え、出勤しようとするタイミングでそれを強く感じる。
千歳が、自分の準備の手を止め、「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれているのに。
どうして笑えるんだ?
俺と離れて平気なのか?
このまま俺以外誰も見せず。
誰の目にも触れさせたくない。
24時間365日、俺だけを求めていればいいのに。
日に日にその欲求が強くなる。
そして、とうとう夢を見た。
他で発散させるようになってから、見なくなった、あの夢を。
押し込めてきた潜在的な欲求を明確に理解してしまったら、もう、止められなかった。
金曜日。
いつもより早めに出勤して、猛スピードで仕事を片付け、さっさと会社を出ようとすると。
今日も元気に志織とかいう女に玉砕した宗一郎が、嫌味を飛ばしてきた。
俺も一歩間違えていればこいつみたいになっていたのかと思うと気の毒ではあるが、いちいち付き合ってはいられない。
特に、今日は。
念の為私服に着替えて、必要なものを買い込み、家へと急ぐ。
何とか千歳が帰宅するより早く帰れた。
シューズクローゼットに靴を片付け、玄関から死角になる場所で息を殺してその時を待つ。
15分もしないうちにドアノブが回り、俺に気づかないまま千歳が靴を脱いでリビングへと向かった。
そこで後ろからそっと忍び寄り、買ってきたふわふわ素材のアイマスクで目隠しをした。
しかし、そんなことをすれば、千歳が抵抗しないはずもなく。
「な、何!誰なの!?止めてよ!!」
パニック状態の千歳は、恐怖に身を固くし、声を震わせている。
流石にこのまま正体を明かさずに事に及ぶのは酷かと諦め、声を掛ける。
「黙って付き合って」
「晴臣なの!?何の真似!!?」
安心した千歳の震えは止まり、今度は怒り出した。
顔を見なくても俺だと分かって貰えたことも嬉しかったけれど。
無理やり感を失わないまま念願の拘束プレイを楽しめそうな千歳の様子に、俺の興奮は高まるばかりだった。
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