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『始まりの街』

5.デスペナルティ

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 さて、満腹度も回復したところで今回は南の森林に行こうと思う。
 まだ一番攻略が簡単な東の草原は人が混みあっているらしいから仕方がないだろう。

 南の森林は”森林”と言う事もあり、薬草や伐採による木材系統などが採取できるらしい。《調薬》を持っている身としては有難いところだ。


 南の森林に到着すると、見るところ木、木、木、である。
視界が樹木たちによってほとんど遮られているため、目からの情報はあまり期待できないだろう。モンスター発見は《盗賊》の〈気配察知〉に任せようと思う。

 とりあえず、〈気配察知〉を意識的に発動しながらモンスターを探していく…がモンスターと遭遇する前に、薬草などを見つけた。

 群生地帯の様で大量に生えていたので一応全て採取しておいて、後でじっくりどんな薬草を取ったのか見ようと思う。

 そうしてしばらく鬱蒼と茂った森の中を、警戒しながら歩いていった。やはり森林と言う事もあり、大量に薬草などが生えている。途中で見つけた二つ目の群生地帯で薬草を大量ゲットして浮かれていた瞬間〈気配察知〉に何かが引っ掛かった。

 その”引っ掛かった何か”の方向へ警戒心をビンビンに張り巡らせながら、ゆっくり歩いていくとそいつは居た。



 ―――巨大なカエルのモンスターである。どうやらそのカエルは〔ビッグフロッガー〕と言うモンスターらしい。それにしてもデカい。俺の身長の2倍くらいだ。

 俺は気付かれない様に近くに落ちていた石を持って、木に登る。

 そして、その石を俺が居る反対の方の茂みに投げる。

 ガサッ!

 石が葉にぶつかって大きな音を立てる。ビッグフロッガーはその音に反応して、そちらを振り向きずっとその方向を凝視している。

 俺はその隙に、葉が少なく音が立たなそうな木の枝へと次々に跳躍を繰り返す。ばれない様に細心の注意を払ってだ。

 そして、ビッグフロッガーの近くまで来た・・がのそっと遂にビッグフロッガーがこちらを向こうとした。向く前に俺はすぐさま《隠蔽》を発動する。

 5秒間の時間を逃してはいけない。ビッグフロッガーは気配察知系のスキルを持っていないようで5秒間は俺に気付くことは”多分”ないだろう。一応”多分”だ。持っていなくても気づかれることはある。

 俺は5秒間の間に大きく跳躍し、ビッグフロッガーの背中の真上までのジャンプに成功する。そしてそのまま、重力に従って落下をし始める。

 滞空時間の間に《隠蔽》の効果は切れてしまうだろうが、この落下スピードなら問題なく背後を突けるだろう。俺はそう考え、《短剣》アーツの〈スラッシュ〉を発動させようとする。

 そして、《視覚強化》を使用して目に補正を掛けながら、短剣を構えて一気にビッグフロッガーの背中を〈スラッシュ〉で切り開く。

 ――ズブシャァッ!

 勢いよく、落下しての攻撃だったため、威力はだいぶ高かったと思う。
 《視覚強化》のお陰でだいぶやりやすかった。中々良い部位に命中したのではいないだろうか?

 俺は刺さった短剣を抜いて、すぐさま《体術》の姿勢に入り、傷を抉るように〈ストレート〉をぶち込む。カエルは情けないほど驚愕した声を上げる。

「ゲロォォォォオオ!?」

 一応、ココからコンボを決めたかったのだが初見の相手のためどんな攻撃パターンか分からない。俺のスキルは超近接偏っているため、離れると攻撃の機会を失うかもしれないが死ぬよりマシだと考え、一度退避する。

 ビッグフロッガーは背中を大きく切り裂かれ、そこに更なる追い打ちで打撃を加えられたことに非常にご立腹の様で、超高速の舌をべローンと伸ばしてきた。

 俺は相殺をしてやろうと思い、〈ダークボール〉を生成して放ったのだが、時すでに遅しと言った具合で、放った瞬間にはもう俺のすぐそばまで舌が伸びてきており、すれ違いで舌が俺に直撃した。

 〈ダークボール〉はあまり速度が無く、容易くビッグフロッガーに避けられてしまっていた。舌による攻撃で俺の体力は40%程、一気に減った。

 ビッグフロッガーはすぐに舌を戻し、また俺に向かって伸ばしてきた。俺は、もう同じことにはならない様に、タイミングを見極めて避ける。うん…相殺なんて必要なかったんや…

 そして、伸びてきた舌は俺が居た場所を通過する。俺はすぐにその舌を足で踏み、動けないように固定する。そしてそのまま短剣を振りかざし、一気に舌に向けて振り下ろしていく。

 ザシュッ!と刺さった短剣はなぜか一瞬、ジュワっと音がしたがそんなことを気にしている余裕は無かった。何度も何度も短剣を突き刺していく。

 が突然後ろから、背中をドスッと押された。…があまり威力は無く、体力は減らなかった。どうやら俺が今踏んでいる舌の先の先が俺の背中を押したようだ。俺が舌を力強く踏んでいるため速度が出ずにあの威力になったという訳だろう。

 俺は舌から足を退けてしまい、次の瞬間、ビッグフロッガーの舌が鞭のようにしなり俺の足を引っかけた。体勢を崩し俺は大きく転倒してしまった。


 ――マズい!マズい!


 本能的にそう察知した俺はすぐさま立とうとした…が突然、俺の周りが少し暗くなった。なんだ?と思い上を向くとそこには……巨大なカエルが宙に浮いていた。

「――うぇッ!?」

 空飛ぶカエル。とんでもなくシュールである。思考停止している俺に、容赦なくビッグフロッガーは落下してきて……俺の上に圧し掛かった。

「ぶッ!!!?」

 別に重みが一気に掛かった訳じゃない。あまり大きくない砂袋いきなり背中に乗った程度だ。しかし、それでも自分に来るダメージはそんなに軽いわけじゃない。もともと減っていた俺の体力はさらに加速的に減る。

 もうほとんど残っていない。乗っていたビッグフロッガーは俺の上から退いた。さすがにそのままずっと乗っていたら成す術もなく俺はやられるのでそこら辺の配慮が運営にもあったんだろう。

 そうじゃなきゃ、あの攻撃を喰らったプレイヤー皆がやられてしまう最強攻撃になってしまう。

 俺はすぐに立とうとしたが、中々立てない。体力が少ないから身体能力が低下しているのだと思ったがどうやら違う。

 状態異常だ。俺の両足が『骨折』状態に陥っているようだ。見た目は正常な脚だが中はどうやら駄目になっているようだ。

 俺は苦し紛れにクールタイムがやっと終わった〈ダークボール〉を放つ。他の属性魔法より、速度も威力も遅い〈ダークボール〉はビッグフロッガーには容易くよけられた。

 そして、ビッグフロッガーは口から何か液体を吐き出した。

 俺は、動かない脚での移動を諦め、転がってどうにかその液体の攻撃を回避した。その液体は地面にベチャッと付着した瞬間、ジュワアァァ!と音を立てて地面を溶かしていった。

 ……あれは多分喰らったらヤバいタイプの攻撃だ。溶かしたと言う事は、”酸”系のモノだろう。

 ビッグフロッガーはそこから連続で酸を吐いてくる。

 ベチャッ!ベチャッ!ベチャッ!ジュワァァアアアアア……

 酸がついた地面がどんどん溶けていく。俺はどうにか必死で転がりながら避けていく。

 …しかし転がっているうちに、酸のついて溶けた地面の穴に落ちてしまった。早く抜け出さなくては…!そう思ったときにはもう遅かった。

 俺の真上から液体、酸が掛かった。その瞬間、俺の体がジュワアァ!と音を立ててドロドロに溶け始めた。

 ……おいおい…こんなにリアルにする必要あるかよ…運営…

 俺は自分が酸によってトラウマにならない程度に溶かされていくのを感じながら、意識を混濁させていった。


 *************************

「――――初めての…死…だなぁ」

 俺は蘇生教会で生き返った。棺の上に仰向けに寝かされている状態から起き上がり、蘇生教会を出る。歩くスピードがやはり遅い。

 理由は簡単だ。”デスペナルティ”である。

 このプラワンと言うVRゲームにも、もちろんだがデスペナルティが存在する。

 まず隠しステータス、体力上限、AP上限が1時間の間、全て70%低下。隠しステータスとは、自分の能力値みたいなものである。

 そして歩く速度も1時間の間、40%低下、これは地味にキツイ。先程も感じたが目に見えて分かるほどに遅いのである。40%とは案外大きいものである。

 そんでもって、稀にお金が減る。と言ったところだ。初期の軍資金は少ないのでこれも序盤はキツイ所である。

  俺が、今フィールドに出るとやられてしまう確率が、非常に高いので素直にここはフィールドには出ないことにする。仕方ないので雑貨屋で【初級《調薬》セット】とポーションの瓶×20を700セルトで購入し、生産作業場へと向かった。

 鍜治場とは違う方向には調薬場がある。今回はそこで作業をする。俺は金を払って調薬作業場へと入っていった。

 まずは手に入れた薬草たちの確認である。一つ一つ丁寧に確認していく。

【薬草】
 全てのポーションに必要不可欠と言ってもいいモノ。飲む系のポーションには絶対に入っている。全ての基礎。

【回復草】
 体力を回復させる成分がある草。これで皆、元気100倍!

【毒薬草】
 毒成分がある草。これを入れると毒系統のポーションが出来上がることが多い。

【技量草】
 APを回復させる成分を含んだ草。噛むとなぜか蜜柑の味がする不思議な草。

【静黙草】
 気配偽装系のスキルの効果を一時的に高める成分を持つ。様々なものと組み合わせることでさらに強力になる。

【精巧草】
 生産系スキルの生産能力を一時的に高める成分を持つ。クオリティを底上げする効果も合わせ持つ。

【技巧草】
 そのまま食べるとスキルポイントが”5”獲得できる不思議な草。非常に貴重。


 お分かりいただけるだろうか?最後の一つの薬草の存在を……俺はすぐさま、その薬草を知った瞬間、水で洗い、口に含んだ。

 とんでもなく苦かった。
 吐きたかったが隣で作業をしていたプレイヤーが、こちらを見ていたので見苦しいところを見せられず、どうにか無理やり飲み込んだ。

 そして涙目になりながらも自分のスキルを確認すると、スキルポイントが5ポイント増えていた。そろそろ新しいスキルを取るべきなのかもしれない。


 かなり目的がずれていたが、やることをやらなくては。

 俺はまず中々にレパートリーが豊富な薬草の中から適当に選んでいく。やっぱり最初は【薬草】と【回復草】だろうか。とりあえずこの二つでやっていこう。

 さて、早速だが《調薬》、やっていこうと思う。

 まず、自分の作業スペースにある水を鍋に入れ、《調薬》アーツの〈沸騰〉を使おうと思ったが最初なので急ぐ必要も無いため、普通に常備してあるコンロみたいなのに火をつけ、沸騰するのを待つことにした。

 沸騰する前に、【薬草】と【回復草】を別々に”薬研”と呼ばれる原料を細かくする道具を使い、細かくしていく。細かくし終わったら乳鉢に薬研で細かくした【薬草】と【回復草】を別々に乳棒ですっていく。

 少しずつ、少しずつ水を加えながらすっていくと緑色の気持ち悪いドロドロしたモノが二つ完成した。どちらも調べると、【薬液】と【回復液】が完成した。このままでは効果はない様だ。

 そこで水がブクブクと沸騰してきたので、そこに乳鉢で潰した薬草、【薬液】を入れ、しばらく一定の速さで混ぜながら火を弱めていく。

 次に、その薬草の混ざった水に回復草を磨り潰した【回復液】を入れ、また火力を強くして、一定の速さで混ぜていく。

 途中、少し水が蒸発してしまって液体が少なくなってしまったので、ほんの少しだけ水を足した。

 そうしてできた液体を布で濾すとOK。
 全てが濾されて綺麗に溶け合った一つの液体になった。その後は、冷やして雑貨屋で買ったポーションの瓶に零れない様にゆっくりと入れていく。

 鍋に入っていたころは、物凄い緑色が強かったのに、冷やしてポーションの瓶に入れるとゲームでよくありそうな薄いエメラルド色に液体の色が変色していた。

 ポーションの瓶に注ぎ込み終わり、栓をしたら完成である。


【ロー・ヒールポーション】
  下級の回復ポーション。飲むか体のどこかに掛けるかで体力が回復する。
【効果】HPを10%回復


 このポーションが合計で8本出来た。初めてにしては良い出来だと思う。

 ちなみにポーションの位は、

 下級…ロー
 下級上位…ロー・レア

 中級…ミディアム
 中級上位…ミディアム・レア

 上級…ハイ
 上級上位…ハイ・レア

 超級…グレート
 超級上位…グレート・レア

 神級…ホーリー
 神級上位…ホーリー・レア

 霊級…エリクサー
 霊級上位…スーパーエリクサー

 と言った感じで様々なクオリティが存在するらしい。俺はやはりと言うか当たり前だが下級、ローだった。まっ、始めただから仕方ないか…

 そんなことを思いながら俺は作ったポーションを持って、作業場を出た。いつの間にか2時間も時間が経っていた。

 本当だったらこれからあのカエル、ビッグフロッガーにリトライしたいが明日も仕事があるので仕方なく宿屋に入り、ログアウトした。


プレイヤー:ノア
【スキル一覧】
《短剣》Lv11(↑2UP)《体術》Lv12(↑3UP)《闇魔法》Lv11(↑3UP)
《盗賊》Lv13(↑3UP)《隠蔽》Lv15(↑4UP)《視覚強化》Lv14(↑6UP)
《鍛冶》Lv9《調薬》Lv12(↑11UP)

スキルポイント:12

 *************************


 《詠唱》
 魔法の基本詠唱を長くする代わりに威力、速度などを上昇させる。スキル進化をさせることで威力特化や速度特化の詠唱にさせることが出来る。ON、OFに切り替えることが出来る。魔法スキル持ちはこれを取っていることが多い。

※詠唱とは魔法を撃つときに必要になる言葉。強力な魔法になればなるほど詠唱は長くなる。初期アーツ、初期獲得アーツは詠唱が無い事が多い。

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