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少しはげた様な森の中を、暫く進む。森に入って進む事、一時間。未だに討伐対象のカガスには遭遇できないでいた
「おかしいね…もしかして、ここには居ないのかな?」
『ふぅむ…我が、おったとしても、あ奴は好戦的なタイプだ。襲って来ぬとは考えにくい』
おかしいな、と思いつつ進む事、40分
「ん?」
突然、地面が大きく揺れ始めた
「うわぁっ…!」
突然の事に、立っていられず、尻餅をついてしまう
「いたた…一体何が、」
そう言って、前を見た。目の前には興奮したように息が荒く、今にも襲い掛からんとする、カガスがいた
「うぇ!い、今ですか!?」
突然始まる戦闘に、おかしな事を口走った様に思うが、勘弁してもらいたい
カガスは、いきなり土魔法を放ってくる。カガスの足元から、私を目がけて、土の棘が襲い掛かってくる
「クロッ!」
『承知』
私の呼び声に、すぐさま反応したクロは、私を乗せて空へ舞いあがる。そんな私達を見たカガスは、大きな鳴き声を一つ上げると、右の前足で地面を叩く
すると、それに呼応するかのように私達の真下から、大きな一本の棘が、私達を目がけて突き上げてくる
『ふん!』
ニヤリと笑って、軽々と避けるクロ。すると面白くないのか、カガスは何度も何度も同じように、前足で地面を叩く
無数の大きな棘が、移動する度に私たち目がけてつき出て来る
「魔法の速度も速く、動きも巨体にしては早い。確かに面倒な相手ではある。だぁがしかし!土魔法が使えるのは君だけではないのだよ!カガス君!いや、ちゃんかな?ま、どっちでもいいか。くらえ!!」
カガスの見えている部分の皮膚は、とても固い。魔法や剣でも、ちょっとやそっとじゃ、傷をつける事も出来ない。そんなカガスにも弱点がある。そう、お腹だ
お腹の皮膚は柔らかく、カガスを討伐するには、まずお腹に攻撃できるようにしないといけない
地属性の植物魔法でを使い、木の根でカガスの右前足と、後ろ脚を固定する。そして、土魔法で左前足と、後ろ足を持ち上げる
素早いカガスも、これにはどうする事も出来ずに、仰向けになってしまった。仰向けになったカガスの、左の前足と後ろ足も、木の根で固定する
「しゃぁ!とどめだぁぁ!」
光魔法で、光の剣を作り無防備なカガスに向けて放った。抵抗出来ず、攻撃を受けたカガスは、あっけなく息を引き取った
「ふぅ」
『見事だ。しかし、カガス相手に、光の剣はオーバーキルのような気もするが』
「あははは…ついつい。ささ!依頼も達成した事だし、帰ろうか」
カガスは、素材になる部分が多いので、そのまま持って帰る事に。鞄にカガスを収納し、クロに乗ってギルドへと向かうのだった
「おかしいね…もしかして、ここには居ないのかな?」
『ふぅむ…我が、おったとしても、あ奴は好戦的なタイプだ。襲って来ぬとは考えにくい』
おかしいな、と思いつつ進む事、40分
「ん?」
突然、地面が大きく揺れ始めた
「うわぁっ…!」
突然の事に、立っていられず、尻餅をついてしまう
「いたた…一体何が、」
そう言って、前を見た。目の前には興奮したように息が荒く、今にも襲い掛からんとする、カガスがいた
「うぇ!い、今ですか!?」
突然始まる戦闘に、おかしな事を口走った様に思うが、勘弁してもらいたい
カガスは、いきなり土魔法を放ってくる。カガスの足元から、私を目がけて、土の棘が襲い掛かってくる
「クロッ!」
『承知』
私の呼び声に、すぐさま反応したクロは、私を乗せて空へ舞いあがる。そんな私達を見たカガスは、大きな鳴き声を一つ上げると、右の前足で地面を叩く
すると、それに呼応するかのように私達の真下から、大きな一本の棘が、私達を目がけて突き上げてくる
『ふん!』
ニヤリと笑って、軽々と避けるクロ。すると面白くないのか、カガスは何度も何度も同じように、前足で地面を叩く
無数の大きな棘が、移動する度に私たち目がけてつき出て来る
「魔法の速度も速く、動きも巨体にしては早い。確かに面倒な相手ではある。だぁがしかし!土魔法が使えるのは君だけではないのだよ!カガス君!いや、ちゃんかな?ま、どっちでもいいか。くらえ!!」
カガスの見えている部分の皮膚は、とても固い。魔法や剣でも、ちょっとやそっとじゃ、傷をつける事も出来ない。そんなカガスにも弱点がある。そう、お腹だ
お腹の皮膚は柔らかく、カガスを討伐するには、まずお腹に攻撃できるようにしないといけない
地属性の植物魔法でを使い、木の根でカガスの右前足と、後ろ脚を固定する。そして、土魔法で左前足と、後ろ足を持ち上げる
素早いカガスも、これにはどうする事も出来ずに、仰向けになってしまった。仰向けになったカガスの、左の前足と後ろ足も、木の根で固定する
「しゃぁ!とどめだぁぁ!」
光魔法で、光の剣を作り無防備なカガスに向けて放った。抵抗出来ず、攻撃を受けたカガスは、あっけなく息を引き取った
「ふぅ」
『見事だ。しかし、カガス相手に、光の剣はオーバーキルのような気もするが』
「あははは…ついつい。ささ!依頼も達成した事だし、帰ろうか」
カガスは、素材になる部分が多いので、そのまま持って帰る事に。鞄にカガスを収納し、クロに乗ってギルドへと向かうのだった
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