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ゴーレム達が作業を開始してからというもの、生活はグンと向上していった。まず、カタログを使う頻度が激減した事が大きい
私自身は、これと言ってする事もなく、のんびりと生活を満喫していた
新たに家の外に設置した、椅子に座りながら、日光浴を楽しむ。森の中だからだろうか、空気がとても澄んでいる。ここが、危険な森の中だとは、思えない程に穏やかだった
目を瞑って、穏やかな時間を堪能していると、ふと思い出した事があった
「そう言えば、この大陸に太湖があるって、言ってたよね?」
『はい。ここから、南に行った場所にありますよ』
「そこって、この大陸の中で一番安全な場所って言ってたよね?」
『はい』
「そっか…時間もある事だし、一度行ってみようかな…」
『それは良い。この場所も、言わばあの太湖の主の縄張りの様なものだからな』
「なら、挨拶はしておかないとだね。よし!行こう!」
そうと決まれば早速出発だ。なんせ、何もする事が無いからね
ハクに乗って、太湖を目指す。ま、あっという間に着いたのは、言うまでもない。決して、距離的に近かったからっていう理由ではなく、ただ単にハクとクロの、移動速度が尋常じゃなく速いってだけ
初めて見る太湖は、一言で言うと『幻想世界』の様だった。先が見えない程に大きく、太湖の水は澄んでいて、キラキラと輝いている
周辺に生息する、木々や草花は生き生きと生い茂り、美しく輝いていた
妖精や精霊の世界だ、と言われても納得できる。本当にただただ、美しかった
周りを見ると、肉食、草食。様々な魔物達が、争う事無く穏やかに過ごしていた
「…本当に、色んな魔物達がいるんだ。しかも、あんなに近くに居るのに、争ってない何て…」
目線の先には、ゾウの様に大きな体を持った、いかにも凶悪な肉食の魔物と、すぐ側に大型犬程の大きさの、草食の魔物がいた。この場所でなかったら、間違いなく捕食者と、被食者だろう
『この太湖の主、ダルゴラン殿が、争いを嫌う為、彼の領域では争いはご法度と、魔物達の中で暗黙の了解となっているのです』
「…それでも、ちゃんと守ってる。その事自体が、奇跡なんじゃない?」
『そうでもない。人間と違って、魔物は弱肉強食。強者に従うのは当然の事なのだ』
『ダルゴラン殿に、敵う者などそうそういませんからね』
「そ、そんなに凄いんだね…挨拶をと思ったけど、やめておいた方がいいかな?」
『ククッ。心配など不要だ。ダルゴラン殿は、この世界の魔物、いや全ての生物の中でも、一番穏やかな方だ』
「わ、分かった」
怖くないと言えば、嘘になる。だけど、いくらどの国の領土になっていないからと言って、好きにしていいと言う訳では無い。アークスベルト大陸は、いわば魔物達の領土なのだから
底に住まわしてもらうのだ、主要人物には挨拶しておかないと。それが、例え魔物であってもね
「ふー…スゥッ、ダルゴラン様ーーー!!」
腹の底から叫ぶ
もう一度叫ぼうと、深く息を吸い込んだ時だった。地響きがなり始め、地面が揺れ始める
私自身は、これと言ってする事もなく、のんびりと生活を満喫していた
新たに家の外に設置した、椅子に座りながら、日光浴を楽しむ。森の中だからだろうか、空気がとても澄んでいる。ここが、危険な森の中だとは、思えない程に穏やかだった
目を瞑って、穏やかな時間を堪能していると、ふと思い出した事があった
「そう言えば、この大陸に太湖があるって、言ってたよね?」
『はい。ここから、南に行った場所にありますよ』
「そこって、この大陸の中で一番安全な場所って言ってたよね?」
『はい』
「そっか…時間もある事だし、一度行ってみようかな…」
『それは良い。この場所も、言わばあの太湖の主の縄張りの様なものだからな』
「なら、挨拶はしておかないとだね。よし!行こう!」
そうと決まれば早速出発だ。なんせ、何もする事が無いからね
ハクに乗って、太湖を目指す。ま、あっという間に着いたのは、言うまでもない。決して、距離的に近かったからっていう理由ではなく、ただ単にハクとクロの、移動速度が尋常じゃなく速いってだけ
初めて見る太湖は、一言で言うと『幻想世界』の様だった。先が見えない程に大きく、太湖の水は澄んでいて、キラキラと輝いている
周辺に生息する、木々や草花は生き生きと生い茂り、美しく輝いていた
妖精や精霊の世界だ、と言われても納得できる。本当にただただ、美しかった
周りを見ると、肉食、草食。様々な魔物達が、争う事無く穏やかに過ごしていた
「…本当に、色んな魔物達がいるんだ。しかも、あんなに近くに居るのに、争ってない何て…」
目線の先には、ゾウの様に大きな体を持った、いかにも凶悪な肉食の魔物と、すぐ側に大型犬程の大きさの、草食の魔物がいた。この場所でなかったら、間違いなく捕食者と、被食者だろう
『この太湖の主、ダルゴラン殿が、争いを嫌う為、彼の領域では争いはご法度と、魔物達の中で暗黙の了解となっているのです』
「…それでも、ちゃんと守ってる。その事自体が、奇跡なんじゃない?」
『そうでもない。人間と違って、魔物は弱肉強食。強者に従うのは当然の事なのだ』
『ダルゴラン殿に、敵う者などそうそういませんからね』
「そ、そんなに凄いんだね…挨拶をと思ったけど、やめておいた方がいいかな?」
『ククッ。心配など不要だ。ダルゴラン殿は、この世界の魔物、いや全ての生物の中でも、一番穏やかな方だ』
「わ、分かった」
怖くないと言えば、嘘になる。だけど、いくらどの国の領土になっていないからと言って、好きにしていいと言う訳では無い。アークスベルト大陸は、いわば魔物達の領土なのだから
底に住まわしてもらうのだ、主要人物には挨拶しておかないと。それが、例え魔物であってもね
「ふー…スゥッ、ダルゴラン様ーーー!!」
腹の底から叫ぶ
もう一度叫ぼうと、深く息を吸い込んだ時だった。地響きがなり始め、地面が揺れ始める
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