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第5章 ナトリウム王国壊滅?
第29話 城内クソまみれ
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そしてついにクソメテオは完成した。
世界中から集められたウンコは実に直径1000メートルにも及ぶ巨大なクソの塊である。その存在は成層圏というこの世界の住人では目の届かない領域に作られたため、師父ベーションですら感知していなかった。
その高度は実に約30キロの位置であるため落ちてくる間に崩れそうだがそこは魔法のなせる技。その巨大なうんこの塊は形を崩すことなく真っ直ぐに王都スカトールに座するナトリウム城を目指していた。
「な、なんだあの物体認識は!? もの凄い速さでこちらに向かってくるぞ!」
そして街の外壁で警備をしていた番兵がその巨大な飛来物を発見する。その番兵もまさか巨大なウンコが迫ってきているなどとは夢にも思うまい。
「ま、まさかメテオ? いや、あれは流星群のはず。あれは単体だ。と、とにかく急いで報告するんだ!」
「隊長、城に報告する前に激突してしまいます!」
「えーい、あんなものどうしろというんだ!? あんのものが街にぶつかってみろ。街は間違いなく壊滅するぞ」
巨大な飛来物を発見したはいいが、もう間もなく街に落ちることは容易に予想がついた。そのため城に報告どころな避難誘導すら間に合わない状況である。
「い、いかん! あのコースは城に激突するぞ。どうすればいいというのだ?」
あんなものが城に激突すれば城は崩壊し中にいる国王や重鎮達の命が危ういことは容易に予想できただろう。しかし番兵達は黙って見ていることしか出来ず、もう全てを諦めていた。
所変わって王城内でもこの巨大な飛来物は確認されていた。そしてそこには国王と師父ベーションもいる。
「た、大変です! この城に向かって飛んでくる飛来物を確認しました!」
謁見の間で玉座に座っていた国王はベーションとこれからについて話していたのだが、兵士が慌てた様子で報告に来る。仮にも王の座する場所である。許しも無しに飛び込んで来たのはそれが緊急事態であることを物語っていた。
「な、なにぃっ!? べ、ベーションよ早急に対応してくれ!」
「わ、わかりました陛下。このベーションにお任せください」
国王にしてみればいきなりそんな報告をされてもどうしようもない。なのでとりあえずベーションに丸投げするしかなかった。ベーションもそれがわかっていたため、やるしかないとすぐに動き出す。
そして転移で城の外に出てみれば、巨大な茶色く異臭を放つ飛来物。その臭いは凄まじく、この巨大うんこの半径二キロは凄まじい激臭がしたことだろう。
「な、なんじゃこれはぁぁぁっっ!? し、しかも臭すぎるぅぅっっ!!」
対処しようとした矢先にその臭いにやられ、ベーションは怯む。その臭いはクソ魔法便臭爆増により凶悪化されており、おおよそ人の耐えられるレベルを越えていた。
そしてベーションはその巨大なウンコに激突し、その身を柔らかいウンコに包まれてしまった。
そして、巨大なウンコはナトリウム城に激突する。そのウンコは軟便であったおかげか、城の崩壊はそこまで酷いことにはならなかった。
しかし、城の中も外もクソまみれとなり激臭が漂っている。謁見の間の綺麗だった赤い絨毯は見る影もなくウンコのカーペットとなり、国王の身体もクソまみれとなっていた。
「な、なんじゃこりゃあああっ!? ベーションは、ベーションは何をしておるのだぁぁぁっっ!?」
激臭の中を力の限り叫んだ後、国王は深く呼吸をする。そしてその臭いにやられて吐いた。それはもう盛大に吐いた。そして激しい頭痛と目眩が襲う。しかし国王は何とか気持ちを保たせ、この事態の打破を図るべく立ち上がろうとする。
しかしこのクソメテオはそんな程度で終わる生易しいものではなかった。
ウンコがモリモリと盛り上がり、歪な人型を形成する。そう、大量のウンコゴーレムが発生したのである。こうしてナトリウムの城は大量のウンコゴーレムが徘徊するという珍事に見舞われたのであった。
「くっ、くせぇぇぇっっ!!」
さらに便臭爆増の魔法効果により臭さを増したウンコゴーレムは力こそないものの臭いを武器に兵士たちを襲う。
「だ、駄目だ。は、鼻がひん曲がるほどくせぇっ!」
ウンコゴーレムに近づかれた兵士たちはその臭いに耐えきれず逃げ出す者が続出した。しかし中には気丈にもウンコゴーレムに剣や槍で挑む者もいる。
「くそっ、これでも喰らいやがれ!」
兵士の槍がゴーレムの首を貫く。しかし生物ではないためダメージなどあるはずもなかった。引っこ抜いた槍はウンコがこびりつき、悪臭を放つ。深く刺したせいで手元近くまでウンコがこびりついており、引っこ抜いた反動でウンコが兵士の鎧にかかった。
「うわっ、汚え!」
さらに鎧にこびりついたウンコから寄生虫がこんにちは。
「うげえええええっっ!?」
いきなり姿を見せた魔界ぎょう虫に驚き、兵士は慌てて魔界ぎょう虫を手で払った。そして床に落ちた魔界ぎょう虫を踏みつけてトドメを刺すが、その間にもウンコゴーレムは近づいて来る。
ぎゅむぅっ。
そして兵士はウンコゴーレムに捕まるとおぞましき抱擁を受けるのだった。
「ぎぃやぁぁぁぁぁっ!?」
身体中がクソまみれになり兵士は絶望のの叫びをあげ、立ったまま気絶する。そして気を失った兵士はウンコゴーレムの成すがままとなり、体内への侵入を許すのだった。
そして城内のいたる所でウンコゴーレムは目撃され、多くの兵士がその犠牲となったのである。
世界中から集められたウンコは実に直径1000メートルにも及ぶ巨大なクソの塊である。その存在は成層圏というこの世界の住人では目の届かない領域に作られたため、師父ベーションですら感知していなかった。
その高度は実に約30キロの位置であるため落ちてくる間に崩れそうだがそこは魔法のなせる技。その巨大なうんこの塊は形を崩すことなく真っ直ぐに王都スカトールに座するナトリウム城を目指していた。
「な、なんだあの物体認識は!? もの凄い速さでこちらに向かってくるぞ!」
そして街の外壁で警備をしていた番兵がその巨大な飛来物を発見する。その番兵もまさか巨大なウンコが迫ってきているなどとは夢にも思うまい。
「ま、まさかメテオ? いや、あれは流星群のはず。あれは単体だ。と、とにかく急いで報告するんだ!」
「隊長、城に報告する前に激突してしまいます!」
「えーい、あんなものどうしろというんだ!? あんのものが街にぶつかってみろ。街は間違いなく壊滅するぞ」
巨大な飛来物を発見したはいいが、もう間もなく街に落ちることは容易に予想がついた。そのため城に報告どころな避難誘導すら間に合わない状況である。
「い、いかん! あのコースは城に激突するぞ。どうすればいいというのだ?」
あんなものが城に激突すれば城は崩壊し中にいる国王や重鎮達の命が危ういことは容易に予想できただろう。しかし番兵達は黙って見ていることしか出来ず、もう全てを諦めていた。
所変わって王城内でもこの巨大な飛来物は確認されていた。そしてそこには国王と師父ベーションもいる。
「た、大変です! この城に向かって飛んでくる飛来物を確認しました!」
謁見の間で玉座に座っていた国王はベーションとこれからについて話していたのだが、兵士が慌てた様子で報告に来る。仮にも王の座する場所である。許しも無しに飛び込んで来たのはそれが緊急事態であることを物語っていた。
「な、なにぃっ!? べ、ベーションよ早急に対応してくれ!」
「わ、わかりました陛下。このベーションにお任せください」
国王にしてみればいきなりそんな報告をされてもどうしようもない。なのでとりあえずベーションに丸投げするしかなかった。ベーションもそれがわかっていたため、やるしかないとすぐに動き出す。
そして転移で城の外に出てみれば、巨大な茶色く異臭を放つ飛来物。その臭いは凄まじく、この巨大うんこの半径二キロは凄まじい激臭がしたことだろう。
「な、なんじゃこれはぁぁぁっっ!? し、しかも臭すぎるぅぅっっ!!」
対処しようとした矢先にその臭いにやられ、ベーションは怯む。その臭いはクソ魔法便臭爆増により凶悪化されており、おおよそ人の耐えられるレベルを越えていた。
そしてベーションはその巨大なウンコに激突し、その身を柔らかいウンコに包まれてしまった。
そして、巨大なウンコはナトリウム城に激突する。そのウンコは軟便であったおかげか、城の崩壊はそこまで酷いことにはならなかった。
しかし、城の中も外もクソまみれとなり激臭が漂っている。謁見の間の綺麗だった赤い絨毯は見る影もなくウンコのカーペットとなり、国王の身体もクソまみれとなっていた。
「な、なんじゃこりゃあああっ!? ベーションは、ベーションは何をしておるのだぁぁぁっっ!?」
激臭の中を力の限り叫んだ後、国王は深く呼吸をする。そしてその臭いにやられて吐いた。それはもう盛大に吐いた。そして激しい頭痛と目眩が襲う。しかし国王は何とか気持ちを保たせ、この事態の打破を図るべく立ち上がろうとする。
しかしこのクソメテオはそんな程度で終わる生易しいものではなかった。
ウンコがモリモリと盛り上がり、歪な人型を形成する。そう、大量のウンコゴーレムが発生したのである。こうしてナトリウムの城は大量のウンコゴーレムが徘徊するという珍事に見舞われたのであった。
「くっ、くせぇぇぇっっ!!」
さらに便臭爆増の魔法効果により臭さを増したウンコゴーレムは力こそないものの臭いを武器に兵士たちを襲う。
「だ、駄目だ。は、鼻がひん曲がるほどくせぇっ!」
ウンコゴーレムに近づかれた兵士たちはその臭いに耐えきれず逃げ出す者が続出した。しかし中には気丈にもウンコゴーレムに剣や槍で挑む者もいる。
「くそっ、これでも喰らいやがれ!」
兵士の槍がゴーレムの首を貫く。しかし生物ではないためダメージなどあるはずもなかった。引っこ抜いた槍はウンコがこびりつき、悪臭を放つ。深く刺したせいで手元近くまでウンコがこびりついており、引っこ抜いた反動でウンコが兵士の鎧にかかった。
「うわっ、汚え!」
さらに鎧にこびりついたウンコから寄生虫がこんにちは。
「うげえええええっっ!?」
いきなり姿を見せた魔界ぎょう虫に驚き、兵士は慌てて魔界ぎょう虫を手で払った。そして床に落ちた魔界ぎょう虫を踏みつけてトドメを刺すが、その間にもウンコゴーレムは近づいて来る。
ぎゅむぅっ。
そして兵士はウンコゴーレムに捕まるとおぞましき抱擁を受けるのだった。
「ぎぃやぁぁぁぁぁっ!?」
身体中がクソまみれになり兵士は絶望のの叫びをあげ、立ったまま気絶する。そして気を失った兵士はウンコゴーレムの成すがままとなり、体内への侵入を許すのだった。
そして城内のいたる所でウンコゴーレムは目撃され、多くの兵士がその犠牲となったのである。
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