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第4章 バイオハザード?

第23話 魔戦参謀ソロモン爆誕?

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「ホルヌス、相変わらずサカってんな」
「おう、ソロモン。こいつのケツ穴は極上だったぞ。やはり鍛えられた戦士の肉体は格別だ」

 俺は今ホルヌスの自室にいる。なんでかってーと呼ばれたからだ。んでノックして入ったら行為の真っ最中で、なんとなく話しかけるのも悪いかな~、なんて眺めてたらかれこれ30分程待たされてしまった。

 今ホルヌスの足下ではケツマーンが尻を高く掲げたままピクピクと痙攣している。そしてその尻には赤い手の平の痕がびっしり付いており、激しいスパンキングを受けたことがうかがえた。だがケツマーンには寄生虫ダキムが寄生してるから、そのスパンキングは激しい快感になったと思うけどな。

「そうか、それは良かった。んで、話ってなんだ?」
「うむ、ブルーレットの街はとりあえず配下の1人リーウに任せることにした。そして多大な貢献をしてくれたお前には何か褒美をやらんといかんと思ってな。何か望むものはあるか?」
「望むものか。それなら地位だな。地位があれば護衛も付けれるし金も女も手に入るからな」

 まぁ、女に関してはメルディナがいるから無理に他に求めようとは思わんな。そりゃ男だから性欲はある。ブルーレットの街を占領した後は当然略奪が行われたから俺も便乗して性欲処理したさ。でも満足度でいえばやはりメルディナとする方がいい。

 無理矢理には癒やしがねぇんだよな。

「なるほど地位か。お前は代替えが効かない貴重な人材だからな。よし、お前は俺の右腕になれそうだし参謀の地位を与えよう。これからは魔王軍四天王が一人魔戦将軍ホルタヴィアヌス参謀ソロモン、略して魔戦参謀ソロモンを名乗るがいい」

 魔戦参謀ソロモンか。なんかこういう肩書って厨二心をくすぐるよな。ちょっとカッコイイと思ってしまったわ。

「魔戦参謀ソロモンか。なんかカッコイイじゃん。気に入ったぜ」
「そうか、それは良かった。午後からの会議も意見を期待しているぞ」

 俺はサムズアップして喜びを伝えるとホルヌスもサムズアップして白い歯を見せて笑う。まぁ、下半身丸だしは御愛嬌というやつか。デケェな……。

「ああ、まだまだ奥の手は持ってるからな。目にもの見せてやるさ」
「おう、では午後にな」

 俺はホルヌスの部屋を出ると、メルディナの待つ自室へ戻ることにした。ちょっとスッキリしてくるかな。


    *   *   *


 そして午後の会議中のこと。
 ホルヌスが次に攻める街を示し、俺が作戦を伝えていたそんなときだった。

「ほ、ホルタヴィアヌス様! 至急お伝えせねばならないことがございます!」

 会議室のドアの向こうから兵士の慌てふためく声が聞こえたのだ。何やらただならぬ様子に会議は一時中断。ホルヌスがドアを開けさせると、中へ入った獣人の兵士がたたらを踏む。その犬の獣人はボロボロの恰好で鎧は土砂で汚れ、傷が付いていた。

「お前はリーウの配下だな。言え、何があった?」

 魔族、というのは人間以外の種族の総称だ。実際にはエルフやドワーフ、鳥人にデモノイドそして獣人など多種類な種族が魔王の名の下に集まっている。

 そしてホルヌス配下の獣人達を束ねるのが獣人達のリーダーであるリーウなのだ。つまり獣人は全てリーウの配下なわけである。

「は、ご報告申し上げます。ブルーレットの街が壊滅しました!」
「なに!? まだ占領して半月程しか経っておらんぞ」
「はい。それはまさに悪夢でした。本当に突然のことだったのです。空から、空から大量の巨石が降り注ぎ、その威力は凄まじく魔法による障壁などものともせずに街を破壊し尽くしたのです」

 その獣人は必死に涙を堪え、敬礼をしたまま報告する。空から巨石……、つまり隕石か、それが街に降り注いだということか。確か大きな隕石で半径4キロのクレーターができたとかそんな話なかったか?

「ちょっと待て。てことは街にいる魔族や人間は……」

 そんなもんが降り注いだんだ。降り注いだ辺りは壊滅だろう。生存は絶望的と言っていい。

「被害状況の確認はまだしておりませんが、大部分の者は亡くなったでしょう。私と……、私と苦楽を共にした者たちの殆どは私を置いて逝ってしまったのです!」

 そこまで話すと獣人は崩れ落ちて床に手を付き、涙を流した。これは被害状況を確認しないといけないだろう。そういえばリーウのおっさんはどうなった?

「ホルヌス」
「わかっている。今から何人かでブルーレットの街へ被害状況の確認へ向かう。メンバーは俺とソロモン、そしてオクシオーヌ、それとメルディナ。お前にも来てもらいたい」

 俺が言う前にホルヌスはブルーレットの街へ向かうことを決定した。いったい何が起こったのか、どれだけの仲間が生き残ったのか把握するのは将として当然だろう。

「そうだな、その方が色々わかるかもしれん。メルディナ、いいな?」
「はい、お供いたします」

 俺がメルディナに協力を求めると二つ返事で引き受ける。メルディナは俺の護衛も兼ねているからな。断りはしない。

「よし、早速向かうぞ。ソロモン、ちょっと急ぐからな。お前らを浮かして連れて行く」

 そして俺達はブルーレットの街へと急行するのだった。
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