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第142話 踏破の報告
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帰還した僕らは早速第48階層を制覇したことをギルドに報告した。これはエストレガス王国初の快挙であり、踏破した方法もギルドに記録されることになる。で、当然冒険者ギルドの応接室でギルドマスターにやった方法を伝えたわけだけど……。
「いやいやいや、そんなこと普通の収納魔法じゃ不可能だ。密閉した容器だろうと親和性Bの収納魔法でも生物の保管は不可能なんだからな?」
「そうなんですか?」
僕らのやり方は通常不可能だったらしい。リーネの収納魔法の親和性はAだ。つまりこれはA以上の特権ということか。
「つまりそれは親和性SとAのほとんどお前達だけの特権ということだ。それに収納魔法の親和性Sとなると記録の上では歴史上存在しとらんし、Aでも国に一人現れるかどうかだぞ」
ギルドマスターが頭を抱える。いやー、そうは言われてもねえ?
まぁ、資質を強化したせいもあるんだろうけどね。でも強化魔法って永続しないはずなのにおかしな話かもしれない。実際、リーネに胸の成長率の強化をかけてたけど一日で消えていたから毎日かけてたんだよね。最後の試練をクリアしたら理由が聞けるかもしれない。
「ああ、そうなんですね。でも48階層のクリア方法自体はわかりますよ」
「本当か!?」
やり方自体は言うだけなら簡単なんだけどね。実際にやると多分困難を極めると思うな。水の中でタートルドラゴンと戦うよりはマシだろうけど。
「ええ、池のそばに瓦礫の山がありましたから、それでゴーレムを作って魔法の鎖で縛り上げて釣り上げればいいんです。あの池はどこから水の外に出ても入口に出る仕様でしたからね。つまりはそういうことだったんだと思います」
アレイスター師匠は土魔法に適正がなかったからこの方法が使えなかったんだね。多分相当な数のゴーレムを用意しないと釣り上げることは不可能だと思うけど。
「わかってたのなら試して欲しかったな。どの程度のゴーレムが必要かわからんではないか」
「相当な数が必要だと思います。それに僕らがやっても強化を使いますから参考にならないかと」
土魔法に親和性Sのリーネの創る強化魔法をかけたゴーレムのパワーが参考になるとは思えないんだけど。
「……目安くらいにはなるだろ。まぁいい、それでどんなお宝が手に入ったんだ?」
「一つはこの龍神ザルスの指輪だな。これが人数分。それと大量の金塊と本が三冊だったな」
サルヴァンが指輪を見せて答える。その性能を知れば誰もが欲しくなる程の神器に違いない。
「龍神ザルス様の指輪か。どのような性能なのだ?」
指輪をしげしげと眺めながらギルドマスターが質問する。
「ありとあらゆる身体的負荷の軽減です。これがあればルウの強化を3つ以上重ねがけできるかもしれません」
正直強化の重ねがけは2つでも結構しんどい。それだけ強化による負荷というものは無視できないものがあるのだ。強化するものを間違えると自滅しかねないんだよね。
「なるほどな、というより今まで重ねがけで使っていたのか!? 下手をすれば取り返しのつかないことになるぞ」
「わかっています。そのあたりはちゃんと考えているつもりです」
リミッター解除して大剣で斬っただけで両腕の骨が折れたからね(※第53話参照)。負荷は何も魔法だけの話じゃないことも理解してますとも。
「そうか、それならいいんだ。それで、本というのは魔導書か?」
「2冊は魔導書でした。もう一つは物語が書かれた本ですね。ちらっと見ただけなのでどんな物語かはわかりませんけど」
まさか物語の書かれた本が報酬で出てくるとは思わなかったけどね。きっと何か意味があるのかもしれないからちゃんと読むつもりだけど。
「ほう、でどんな魔導書なのだ?」
「初見の魔法ですね。一つは神気発衝、もう一つ深淵気発衝という魔法です。この後契約して試してみようかと思いまして」
まだ本のタイトルしか見てないからどんな魔法かはわかんないけどね。
「凄そうな魔法だな。見せてもらってかまわないか?」
「ええ、どうぞ」
2冊の魔導書をテーブルの上に置くと、ギルドマスターは神気発衝の魔導書を手に取った。そして本を開き内容を確認すると、大きく目を見開き僕たちに視線を向ける。
「この魔法はどうやら光属性の最強魔法に位置するらしい。審判が最強だと思われて来たが、どうやら上があったようだ。だが問題は契約の条件だな」
あの審判を超える魔法か。正直あの魔法では心許ないと思っていたところだったんだよね。是非契約して使いこなさないと。
「どんな条件ですか?」
「光の親和性がSでなおかつ魔力1200を超えていることだ。その魔力を超えている人間は王国内だと2人しか知らんぞ」
「アレイスター師匠とリオネッセさんですね。二人とも確か1200超えてましたよね」
二人ともレベル100台という領域に突入してるからね。どこでそんなにレベルを上げたのやら。
「ルウとリーネは今魔力どのくらいだ? 最近お前らうちでは鑑定しなくなったからな。情報がまったくない」
「僕は今レベル94で魔力が1437、リーネも同じレベルで1516です」
「人類史上最高値だな……。資質の強化とはそんなに上がるものなのか?」
「わかりません。そもそも強化って普通は永続されませんし。神様の眷属なら何か知ってると思うのでダンジョンに潜ったら聞いてみます」
「ちょっと待て。神様の眷属とはどういうことだ?」
神様の眷属という言葉に強く反応し、立ち上がってテーブルの上に身を乗り出す。ちょっとびっくりしたわ。
「最後の試練が公爵級悪魔と同程度の力を持つ神霊との戦いなんです。この試練に限り何度死んでも生き返らせてくれるそうで」
「そ、それはまたサービスがいいな。しかし最後の試練が神霊との一戦か。人の身で勝てるとも思えんが」
多分そのための龍神ザルスの指輪なんだと思う。そのくらいしないと相手にならないということだろう。入念な準備が必要になりそうだ。
「いやいやいや、そんなこと普通の収納魔法じゃ不可能だ。密閉した容器だろうと親和性Bの収納魔法でも生物の保管は不可能なんだからな?」
「そうなんですか?」
僕らのやり方は通常不可能だったらしい。リーネの収納魔法の親和性はAだ。つまりこれはA以上の特権ということか。
「つまりそれは親和性SとAのほとんどお前達だけの特権ということだ。それに収納魔法の親和性Sとなると記録の上では歴史上存在しとらんし、Aでも国に一人現れるかどうかだぞ」
ギルドマスターが頭を抱える。いやー、そうは言われてもねえ?
まぁ、資質を強化したせいもあるんだろうけどね。でも強化魔法って永続しないはずなのにおかしな話かもしれない。実際、リーネに胸の成長率の強化をかけてたけど一日で消えていたから毎日かけてたんだよね。最後の試練をクリアしたら理由が聞けるかもしれない。
「ああ、そうなんですね。でも48階層のクリア方法自体はわかりますよ」
「本当か!?」
やり方自体は言うだけなら簡単なんだけどね。実際にやると多分困難を極めると思うな。水の中でタートルドラゴンと戦うよりはマシだろうけど。
「ええ、池のそばに瓦礫の山がありましたから、それでゴーレムを作って魔法の鎖で縛り上げて釣り上げればいいんです。あの池はどこから水の外に出ても入口に出る仕様でしたからね。つまりはそういうことだったんだと思います」
アレイスター師匠は土魔法に適正がなかったからこの方法が使えなかったんだね。多分相当な数のゴーレムを用意しないと釣り上げることは不可能だと思うけど。
「わかってたのなら試して欲しかったな。どの程度のゴーレムが必要かわからんではないか」
「相当な数が必要だと思います。それに僕らがやっても強化を使いますから参考にならないかと」
土魔法に親和性Sのリーネの創る強化魔法をかけたゴーレムのパワーが参考になるとは思えないんだけど。
「……目安くらいにはなるだろ。まぁいい、それでどんなお宝が手に入ったんだ?」
「一つはこの龍神ザルスの指輪だな。これが人数分。それと大量の金塊と本が三冊だったな」
サルヴァンが指輪を見せて答える。その性能を知れば誰もが欲しくなる程の神器に違いない。
「龍神ザルス様の指輪か。どのような性能なのだ?」
指輪をしげしげと眺めながらギルドマスターが質問する。
「ありとあらゆる身体的負荷の軽減です。これがあればルウの強化を3つ以上重ねがけできるかもしれません」
正直強化の重ねがけは2つでも結構しんどい。それだけ強化による負荷というものは無視できないものがあるのだ。強化するものを間違えると自滅しかねないんだよね。
「なるほどな、というより今まで重ねがけで使っていたのか!? 下手をすれば取り返しのつかないことになるぞ」
「わかっています。そのあたりはちゃんと考えているつもりです」
リミッター解除して大剣で斬っただけで両腕の骨が折れたからね(※第53話参照)。負荷は何も魔法だけの話じゃないことも理解してますとも。
「そうか、それならいいんだ。それで、本というのは魔導書か?」
「2冊は魔導書でした。もう一つは物語が書かれた本ですね。ちらっと見ただけなのでどんな物語かはわかりませんけど」
まさか物語の書かれた本が報酬で出てくるとは思わなかったけどね。きっと何か意味があるのかもしれないからちゃんと読むつもりだけど。
「ほう、でどんな魔導書なのだ?」
「初見の魔法ですね。一つは神気発衝、もう一つ深淵気発衝という魔法です。この後契約して試してみようかと思いまして」
まだ本のタイトルしか見てないからどんな魔法かはわかんないけどね。
「凄そうな魔法だな。見せてもらってかまわないか?」
「ええ、どうぞ」
2冊の魔導書をテーブルの上に置くと、ギルドマスターは神気発衝の魔導書を手に取った。そして本を開き内容を確認すると、大きく目を見開き僕たちに視線を向ける。
「この魔法はどうやら光属性の最強魔法に位置するらしい。審判が最強だと思われて来たが、どうやら上があったようだ。だが問題は契約の条件だな」
あの審判を超える魔法か。正直あの魔法では心許ないと思っていたところだったんだよね。是非契約して使いこなさないと。
「どんな条件ですか?」
「光の親和性がSでなおかつ魔力1200を超えていることだ。その魔力を超えている人間は王国内だと2人しか知らんぞ」
「アレイスター師匠とリオネッセさんですね。二人とも確か1200超えてましたよね」
二人ともレベル100台という領域に突入してるからね。どこでそんなにレベルを上げたのやら。
「ルウとリーネは今魔力どのくらいだ? 最近お前らうちでは鑑定しなくなったからな。情報がまったくない」
「僕は今レベル94で魔力が1437、リーネも同じレベルで1516です」
「人類史上最高値だな……。資質の強化とはそんなに上がるものなのか?」
「わかりません。そもそも強化って普通は永続されませんし。神様の眷属なら何か知ってると思うのでダンジョンに潜ったら聞いてみます」
「ちょっと待て。神様の眷属とはどういうことだ?」
神様の眷属という言葉に強く反応し、立ち上がってテーブルの上に身を乗り出す。ちょっとびっくりしたわ。
「最後の試練が公爵級悪魔と同程度の力を持つ神霊との戦いなんです。この試練に限り何度死んでも生き返らせてくれるそうで」
「そ、それはまたサービスがいいな。しかし最後の試練が神霊との一戦か。人の身で勝てるとも思えんが」
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