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*弐ー②

終幕

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 「すごくお綺麗ですわ、紫苑様!」


紫苑「ありがとう。」


 麗らかな春のある日。
   


  清秋「紫苑。」


   一ヶ月ほど前に高校の卒業式を終えた紫苑は、両親とともに本家にいた。式の数時間前に本家に着いていた紫苑は、美しい白無垢に身を包み、髪渡儀の時と同様に化粧もしていた。


そして、紫苑は清秋の手を取ると、儀式の時のように手を繋ぎ、二人揃って歩き始めた。 








ふたりは部屋の前まで来ると、繋いでいた手を離し、障子を開けた。そしてそのまま上座まで歩みを進めた。





康名「これより、安倍 紫苑,安倍 癒良の婚姻の儀を執り行う。」



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