陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚〜

＊弐ー②

第五集 告白

ある土曜日。この日は一族全員が集まる話会の日だ。そして、その前日.....




紫苑｢清秋兄ちゃん。話したい事があるの。｣


清秋｢なんだ？｣



紫苑｢癒良と佳月にも話したいの。呼んでもらえないかな。｣



　清秋｢直接かければ？そうすれば来るだろう。｣



紫苑｢でもさ、宗家呼命の方が東京分家の当主も納得するでしょう。｣


　清秋｢分かった。　癒良は昔から仲いいから解る。だけど、佳月はどうして事前に呼びたいんだ？｣




紫苑｢....佳月ね、私の力が強いとかそうゆうの関係なく私に自然に接してくれたの。だから、私も佳月の前では隠し事はしたくない。｣


＊

　　紫苑に頼まれた清秋は、自身のスマートフォンを手に癒良に電話をかける。


　癒良《はい。》


清秋｢癒良。｣


　　癒良《明日の話会のことかいな。》


清秋｢ああ。紫苑が話会の前に話したい事が有るんだと。だから今日、本家に来てくれるか。｣


　癒良《紫苑が？仕事も終わっとるから別にええけど...》