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*弐ー②
第四集:野望
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清秋「話会の様子を見に来ただけにしては、随分と物々しいな。」
増輝は、かづきが本家に攻めてきた時のように、妖怪軍団を従えていた。が、その数はかづきが連れていた妖怪の数の比ではない。その数は倍以上...いや。かづきが従えていた妖怪の何倍もの数の妖を従え、増輝は庭に立っている。しかも、妖怪達の中には、茨木童子や金毛九尾など、伝説の妖怪も数多くいた。
清秋はスッと立ち上がると、胸の前で刀印を組み戦闘体制を整えた。それを見ていた本家以外の当主,次期当主,先代当主達も自然と戦闘体制へと入る。そしてそれは紫苑も例外ではない。
清秋は元々強かった結界の強度を強めると、攻撃を開始した。
清秋「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
清秋が九字を切ると、清秋の背後に紅色に輝く巨大な五芒星(晴明桔梗)が現れた。清秋は九字に篭めた霊力を増輝へとぶつける。
だが、増輝はそれをいとも簡単に防いでしまう。
増輝「まさか、一人ひとりかかって来るつもりか。面倒な...」
そう言うと、増輝は人間の女の姿をしている金毛九尾を当主達や次期当主達のいる方へと飛ばした。
増輝「その者達の霊力と精気を吸って良い。ただし、殺さない程度にだ。」
九尾「殺してはならぬのかえ?面倒じゃのう。しかも、精気は美味しく頂くとして...この者達の霊力はさほど強くない。吸うたところでそれほど妾の力にならぬではないか。」
増輝「文句の多い狐だな。また封印されたいのか。」
九尾「おお。こわいこわい。折角、千年ぶりに外界に出られたのじゃ。また封印されてはつまらぬ。」
そう言った九尾は男達に近づいていく。陰陽師達は九尾の気に当てられるまいと刀印を組みながら退妖狐用の呪文を唱え続けた。
九尾「そんな弱い力を固めただけの術など妾に効かぬわ。」
九尾は陰陽師達を嘲笑い、当主達の張った結界を粉々にうち破ると当主や次期当主達に抱き着いた。そして全員に口づけをすると、精気と霊力を喰らい再び増輝の元に戻った。
九尾「フフフ、やはり若い男の精気の方が美味じゃ。しかも、微量とはいえ霊力というおやつまで付いてくる。」
九尾は妖艶にほほ笑むと、舌なめずりをしてそう言った。
増輝は、かづきが本家に攻めてきた時のように、妖怪軍団を従えていた。が、その数はかづきが連れていた妖怪の数の比ではない。その数は倍以上...いや。かづきが従えていた妖怪の何倍もの数の妖を従え、増輝は庭に立っている。しかも、妖怪達の中には、茨木童子や金毛九尾など、伝説の妖怪も数多くいた。
清秋はスッと立ち上がると、胸の前で刀印を組み戦闘体制を整えた。それを見ていた本家以外の当主,次期当主,先代当主達も自然と戦闘体制へと入る。そしてそれは紫苑も例外ではない。
清秋は元々強かった結界の強度を強めると、攻撃を開始した。
清秋「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
清秋が九字を切ると、清秋の背後に紅色に輝く巨大な五芒星(晴明桔梗)が現れた。清秋は九字に篭めた霊力を増輝へとぶつける。
だが、増輝はそれをいとも簡単に防いでしまう。
増輝「まさか、一人ひとりかかって来るつもりか。面倒な...」
そう言うと、増輝は人間の女の姿をしている金毛九尾を当主達や次期当主達のいる方へと飛ばした。
増輝「その者達の霊力と精気を吸って良い。ただし、殺さない程度にだ。」
九尾「殺してはならぬのかえ?面倒じゃのう。しかも、精気は美味しく頂くとして...この者達の霊力はさほど強くない。吸うたところでそれほど妾の力にならぬではないか。」
増輝「文句の多い狐だな。また封印されたいのか。」
九尾「おお。こわいこわい。折角、千年ぶりに外界に出られたのじゃ。また封印されてはつまらぬ。」
そう言った九尾は男達に近づいていく。陰陽師達は九尾の気に当てられるまいと刀印を組みながら退妖狐用の呪文を唱え続けた。
九尾「そんな弱い力を固めただけの術など妾に効かぬわ。」
九尾は陰陽師達を嘲笑い、当主達の張った結界を粉々にうち破ると当主や次期当主達に抱き着いた。そして全員に口づけをすると、精気と霊力を喰らい再び増輝の元に戻った。
九尾「フフフ、やはり若い男の精気の方が美味じゃ。しかも、微量とはいえ霊力というおやつまで付いてくる。」
九尾は妖艶にほほ笑むと、舌なめずりをしてそう言った。
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