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第三集
▼5.爆発した気持ちー紫苑視点▼
しおりを挟む私は一瞬、何が起きたのか理解できなかった。
紫苑(わ、私....清秋兄ちゃんに押し倒されてる?!)
「な、何でこんな事するの...?」
次の瞬間、私の耳に信じられない言葉が飛び込んできた。
清秋「紫苑。俺は、お前を抱く。」
私もその言葉の意味が分からない程、子どもじゃない。だからそれを理解した途端、恐怖がこみ上げてきた。
清秋兄ちゃんは私の服を脱がしていく。抵抗をしても、片手を掴まれていて思うように動けない。
紫苑「や、やめてっ!」
清秋「俺は!」
いつも冷静で、滅多に大きな声を出さない清秋兄ちゃんがこんな大声を出してる。私はその事に驚いて肩を震わせた。清秋兄ちゃんの顔を見上げると、とても切ない表情を浮かべていた。
清秋「 俺はもう、我慢の限界なんだよ....!紫苑は告白の返事くれないし、佳月にも、魔術師の王子にも東京分家の双子にもキスされて...しかも、東京分家の双子に襲われるし。挙げ句、お前は癒良とか佳月と同じシャンプーの香りさせて俺に近づくし....!」
そう言い終えた清秋兄ちゃんは、私にキスをしてきた。そのキスは激しくて、息が苦しくなった。でも、清秋兄ちゃんは休む間も与えず、何度も何度もキスをする。
紫苑「は、あ...あっ!やだ!やめて!」
清秋兄ちゃんは、しばらくするとようやく唇を離してくれた。でも、それから直ぐに私の胸や体に触りはじめた。その間も、片方の手は私の手首を掴んだままだ。
紫苑「清秋兄ちゃん!やめてっ!!」
清秋「俺はその呼び方は嫌だ。お前に従兄として、兄としてじゃなくて男として見て欲しい。」
そう言うと、清秋兄ちゃんは私の首筋に舌を這わせ、自分の唇を強く押さえ付けてきた。そしてそのまま舌を這わ続ける。
紫苑「っ、!痛いっ!お願い、やめて...!」
首筋から唇が離れた後も、清秋兄ちゃんは私の体を触り続ける。
そこに居たのは、いつもの清秋兄ちゃんじゃない。
居たのは、1人の"男の人"だった。一人っ子の私にとっては、清秋兄ちゃんは本当にお兄ちゃんみたいな存在だった。でも、目の前の清秋兄ちゃんはいつもとは別人のようで。まるで獣のように荒々しい。知らない男の人に触られているみたいでとても怖かった。
私の頬から垂れた温かい雫が一糸まとわぬ私の体にこぼれ落ちて私の体を濡らしていく。
それに気がついた清秋兄ちゃんの私の体を触る手が、ようやく止まった。
私は濡れた体も拭かず急いで服を着ると、清秋兄ちゃんの張った結界を壊してその場から立ち去った。
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