上 下
182 / 408
第三集

▼5.爆発した気持ちー清秋視点②▼

しおりを挟む

その日の夜。


 清秋「紫苑。」 



紫苑「清秋兄ちゃん。」


 清秋「ちょっと話したい事があるんだ。俺の部屋に一緒に来てくれ。」


.................

清秋は、部屋に着くなり結界を張る時に使う呪文を唱える。


 紫苑(なんで、あんな強い結界を?他の人に聞かれたら駄目な話なのかな。)




  清秋「紫苑。」


ドサッ



  紫苑は一瞬、何が起きたのかわからなかった。...清秋が紫苑を畳に押し倒したのだ。



紫苑「な、何でこんな事するの...?」


  清秋「紫苑、俺は、お前を抱く。」


紫苑「?!え、な...」


 清秋は自分の服を脱ぐと、紫苑が着ていた寝巻き用の浴衣を脱がしていく。そして最後には、紫苑が着けていた和服用の下着まで脱がしてしまう。しかも、片手で紫苑の腕を掴んでいるので、紫苑は抵抗も出来ない。



紫苑「やっ、!やめて!」


 清秋「俺は!」


ビクッ


 清秋「 俺は、もう我慢の限界なんだよ...!紫苑は告白の返事くれないし、佳月にも、東京分家の双子にもキスされて...しかも、東京分家の双子に襲われるし挙げ句、お前は癒良とか佳月と同じシャンプーの香りさせて俺に近づくし...!」


 そう言うと、清秋は紫苑に激しいキスをする。何度も何度も。

  清秋の舌は、まるで別の生き物かのように紫苑の口のなかで動き回り、紫苑の舌をからめとり、クチュ、と官能的な水音が響く。



紫苑「は...あ、あ!ヤダ!やめて!」


 清秋はさらに行為を続けた。片手で紫苑の胸を触り、もう片方の手で紫苑の体を触る。


  初めは、胸を普通に揉むだけだったが、次第にその動きははやくなり、清秋の大きな手が紫苑の胸を揉み拉いた。さらに、清秋は胸の先の桃色の突起も弄る。


紫苑「あっ....」



   あの双子に弄られた時のように、紫苑の口から官能的な甘い声が漏れ出た。しかも、今回は術で催淫をしているわけでなかった。



紫苑の体は、佳王と佳陽に触られた事によって、わずかに快感を覚えたのだ。

 
   

   清秋「紫苑....。」


 紫苑「清秋兄ちゃん!やめて!」

清秋「俺は、その呼び方は嫌だ。お前に従兄として、兄としてじゃなく男として見て欲しい。」


ちゅっ



 紫苑の首筋に、赤い痕(あと)が付く。しかも、その位置は、狩衣を着ても見えてしまう程の上の方だった。


紫苑「っ!痛い!嫌!お願い...やめて...!」


  清秋の舌が、指が紫苑の体をなぞる。
さらにはまだ誰にも触られていない秘所にまで触れた為、紫苑は痛みに顔を歪めた。

  いつもより冷静さに欠いているとはいえ、さすがに紫苑のその表情は清秋も見落とさなかった。紫苑の痛みを和らげる為に、清秋は紫苑の首筋に舌を這わせた。


紫苑「んっ...」


   そのくすぐったさから逃れたくて、紫苑は身をよじる。




ひくっひくっ。



 紫苑のすすり泣く声が部屋に響く。そこで、清秋はいつもの冷静な清秋に戻った。



清秋「紫苑....」


 清秋は紫苑に寝巻き用の浴衣を羽織らせると、紫苑の後ろから弱い力で紫苑を抱きしめた。


清秋「ごめん...ごめんな」




紫苑はそれを振り払うと、服を整えて部屋を駆け出した。




清秋はうつむき、髪を掻き分けながら呟く。

 清秋「はー。好きな女泣かせるとか、小学生のガキかよ!何、やってんだ...俺...!」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】

うすい
恋愛
【ストーリー】 幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。 そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。 3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。 さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。 【登場人物】 ・ななか 広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。 ・かつや 不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。 ・よしひこ 飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。 ・しんじ 工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。 【注意】 ※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。 そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。 フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。 ※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。 ※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、 快楽漬けの日々を過ごすことになる! そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

【R18】騎士たちの監視対象になりました

ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。 *R18は告知無しです。 *複数プレイ有り。 *逆ハー *倫理感緩めです。 *作者の都合の良いように作っています。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

処理中です...