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第三集
▼5.爆発した気持ちー清秋視点②▼
しおりを挟むその日の夜。
清秋「紫苑。」
紫苑「清秋兄ちゃん。」
清秋「ちょっと話したい事があるんだ。俺の部屋に一緒に来てくれ。」
.................
清秋は、部屋に着くなり結界を張る時に使う呪文を唱える。
紫苑(なんで、あんな強い結界を?他の人に聞かれたら駄目な話なのかな。)
清秋「紫苑。」
ドサッ
紫苑は一瞬、何が起きたのかわからなかった。...清秋が紫苑を畳に押し倒したのだ。
紫苑「な、何でこんな事するの...?」
清秋「紫苑、俺は、お前を抱く。」
紫苑「?!え、な...」
清秋は自分の服を脱ぐと、紫苑が着ていた寝巻き用の浴衣を脱がしていく。そして最後には、紫苑が着けていた和服用の下着まで脱がしてしまう。しかも、片手で紫苑の腕を掴んでいるので、紫苑は抵抗も出来ない。
紫苑「やっ、!やめて!」
清秋「俺は!」
ビクッ
清秋「 俺は、もう我慢の限界なんだよ...!紫苑は告白の返事くれないし、佳月にも、東京分家の双子にもキスされて...しかも、東京分家の双子に襲われるし挙げ句、お前は癒良とか佳月と同じシャンプーの香りさせて俺に近づくし...!」
そう言うと、清秋は紫苑に激しいキスをする。何度も何度も。
清秋の舌は、まるで別の生き物かのように紫苑の口のなかで動き回り、紫苑の舌をからめとり、クチュ、と官能的な水音が響く。
紫苑「は...あ、あ!ヤダ!やめて!」
清秋はさらに行為を続けた。片手で紫苑の胸を触り、もう片方の手で紫苑の体を触る。
初めは、胸を普通に揉むだけだったが、次第にその動きははやくなり、清秋の大きな手が紫苑の胸を揉み拉いた。さらに、清秋は胸の先の桃色の突起も弄る。
紫苑「あっ....」
あの双子に弄られた時のように、紫苑の口から官能的な甘い声が漏れ出た。しかも、今回は術で催淫をしているわけでなかった。
紫苑の体は、佳王と佳陽に触られた事によって、わずかに快感を覚えたのだ。
清秋「紫苑....。」
紫苑「清秋兄ちゃん!やめて!」
清秋「俺は、その呼び方は嫌だ。お前に従兄として、兄としてじゃなく男として見て欲しい。」
ちゅっ
紫苑の首筋に、赤い痕(あと)が付く。しかも、その位置は、狩衣を着ても見えてしまう程の上の方だった。
紫苑「っ!痛い!嫌!お願い...やめて...!」
清秋の舌が、指が紫苑の体をなぞる。
さらにはまだ誰にも触られていない秘所にまで触れた為、紫苑は痛みに顔を歪めた。
いつもより冷静さに欠いているとはいえ、さすがに紫苑のその表情は清秋も見落とさなかった。紫苑の痛みを和らげる為に、清秋は紫苑の首筋に舌を這わせた。
紫苑「んっ...」
そのくすぐったさから逃れたくて、紫苑は身をよじる。
ひくっひくっ。
紫苑のすすり泣く声が部屋に響く。そこで、清秋はいつもの冷静な清秋に戻った。
清秋「紫苑....」
清秋は紫苑に寝巻き用の浴衣を羽織らせると、紫苑の後ろから弱い力で紫苑を抱きしめた。
清秋「ごめん...ごめんな」
紫苑はそれを振り払うと、服を整えて部屋を駆け出した。
清秋はうつむき、髪を掻き分けながら呟く。
清秋「はー。好きな女泣かせるとか、小学生のガキかよ!何、やってんだ...俺...!」
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