167 / 408
第ニ集
2.双子の企みー⑤
しおりを挟む
癒良「紫苑!」
紫苑「癒良。」
癒良「何かあったんか?目が赤いんやけど...」
紫苑「何もないよ。大丈夫。」
あの後、紫苑は清秋の腕の中でずっと泣いていたのだ。目が赤いのは当然である。
(大丈夫には見えへんのやけど。)
癒良「すまんな、紫苑、ちょっと視させてもらうで。」
そう言うと、癒良は紫苑を抱き寄せた。今、紫苑と癒良は横に向き合った状態だ。癒良は、紫苑の額に札を貼ると、その上から自身の手を重ねた。
紫苑(あ。癒良、私の記憶を視てるんだ。)
そして、記憶を視終えた癒良はそっと紫苑の額から自身の手と札をどけた。
癒良「そうか。怖かったやろ?泣きたなるのも無理ないな。」
紫苑「うん。でも、もう大丈夫だから。癒良達こそ大丈夫なの?最近、ずっと本家に居て仕事してるじゃない。」
癒良「俺も清秋も体調は全然問題ないで。おじさん達も大丈夫や。」
紫苑「そっか。なら良かった。」
*
紫苑は、疲れの為、本家の縁側に座り、休憩しながら花を観ていた。すると
「紫苑ちゃん!」
背後から、誰かに声を掛けられた。東京分家の双子の件や芦屋の事があり、警戒心を強めていた紫苑は、その声を聞いて警戒を緩めた。
紫苑「康名伯父さん。」
紫苑に声を掛けたのは、清秋の父であり、紫苑の母の実の兄である康名だった。つまり、紫苑の伯父である。
康名「東京分家の人間にさわわれたって清秋から聞いて...心配したんだよ!」
紫苑「ごめんなさい。心配かけて。」
康名「良いんだよ。無事で何よりだ。」
紫苑「癒良。」
癒良「何かあったんか?目が赤いんやけど...」
紫苑「何もないよ。大丈夫。」
あの後、紫苑は清秋の腕の中でずっと泣いていたのだ。目が赤いのは当然である。
(大丈夫には見えへんのやけど。)
癒良「すまんな、紫苑、ちょっと視させてもらうで。」
そう言うと、癒良は紫苑を抱き寄せた。今、紫苑と癒良は横に向き合った状態だ。癒良は、紫苑の額に札を貼ると、その上から自身の手を重ねた。
紫苑(あ。癒良、私の記憶を視てるんだ。)
そして、記憶を視終えた癒良はそっと紫苑の額から自身の手と札をどけた。
癒良「そうか。怖かったやろ?泣きたなるのも無理ないな。」
紫苑「うん。でも、もう大丈夫だから。癒良達こそ大丈夫なの?最近、ずっと本家に居て仕事してるじゃない。」
癒良「俺も清秋も体調は全然問題ないで。おじさん達も大丈夫や。」
紫苑「そっか。なら良かった。」
*
紫苑は、疲れの為、本家の縁側に座り、休憩しながら花を観ていた。すると
「紫苑ちゃん!」
背後から、誰かに声を掛けられた。東京分家の双子の件や芦屋の事があり、警戒心を強めていた紫苑は、その声を聞いて警戒を緩めた。
紫苑「康名伯父さん。」
紫苑に声を掛けたのは、清秋の父であり、紫苑の母の実の兄である康名だった。つまり、紫苑の伯父である。
康名「東京分家の人間にさわわれたって清秋から聞いて...心配したんだよ!」
紫苑「ごめんなさい。心配かけて。」
康名「良いんだよ。無事で何よりだ。」
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】
うすい
恋愛
【ストーリー】
幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。
そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。
3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。
さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。
【登場人物】
・ななか
広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。
・かつや
不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。
・よしひこ
飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。
・しんじ
工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。
【注意】
※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。
そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。
フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。
※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。
※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」
久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる