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第一集 参ノ巻
2.東京分家の末子
しおりを挟む紫苑が久しぶりに本家に来た日。次の日も休みだった為、この日、紫苑は本家に泊まった。 そして次の日、紫苑にまた新たな出会いが訪れようとしていた。
紫苑が本家の廊下を歩いていると、見たことの無い子にすれ違った。しかし、その子は安倍家の直系家系の者が着る狩衣を着ている。
紫苑(あれ?あの服...あの子もうちの一族の子なんだ。初めて見るなぁ、かわいい女の子。・・・・ん?女の子??おかしいわね。直系の未成年の女子は私しかいないはず...。)
事は、紫苑が来る一日前に遡る。
*、*、*
清秋が唯幸と会った1週間後。清秋は自分のスマートフォンから東京分家の当主の携帯に電話をかけていた。
東京分家当主《はい。もしもし。》
清秋「俺だ。遅くにすまない。」
東京分家当主《そ、宗家!何かご用事でも?》
清秋「ああ。東京分家には、男の子が三人居ただろう。その末っ子と直接話がしたい。本家に来るよう伝えてもらえるか。 」
東京分家当主《佳月とですか?別に構いませんが...佳月は、今 友人の家に泊まりに行っていて家にはいません。》
清秋「明日で良い。明日、本家に来るよう伝えておいてくれ。」
東京分家当主《わかりました。》
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