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第一集 壱ノ巻
*芦屋の末裔
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清秋「炎虎!俺を拘束する符だけを燃やせ!」
ついに、怒りが頂点に達した清秋が、普段の冷静な様子からは考えられないほど声を荒げて自身の式にそう命じた。
途中、芦屋が妨害しようとしたが、炎虎が炎の結界をつくり、それを防ぐ。
そして、炎虎は清秋に言われた通り器用に、清秋の肌は焼かずに拘束符のみを焼き払った。
清秋「やっぱり、紫苑の肌に残った赤い痕は、お前の仕業か。それだけでも充分罪深いが、さらには紫苑を襲い、霊力を搾取した。お前は万死に値する。」
再び両手が自由に使える状態になった清秋は、静かな口調で、しかし烈火の如く怒っていた。
芦屋「へぇ。怒りによって霊力を最大限にまで引き出したのか。ああ、ちなみに、姫の手のロープの痕を残したのは、わざとだ。その痕を見たお前達が動揺するように、な。」
しかし、芦屋は涼しい顔のまま、そう応えた。
清秋「ああ、そうだよ!お前の思惑通り、俺は怒りがおさまらない。当たり前だろ!好きな女が、大切な身内が、他の男にいいように弄ばれて怒らないわけがないだろうが!」
そう言うと、清秋は胸元で刀印を組み、
なんとか怒りを鎮め、再び冷静に闘いに挑んだ。
清秋「土の精よ。かの法師の末裔の式の水気を余す事なく吸い取り給え。....土剋水。」
清秋と土の精の発した土気により、芦屋の式神である橋姫と蒼龍の気は吸われ、弱った式神達は式符となって床に舞い落ちた。
芦屋(これは...まずいな。)
清秋「さあ、うちの姫に手出しした罪を償ってもらおうか。」
そう言うと、清秋は今度は真言を唱え始めた。
清秋「ノウマク・サンマンダ・バサラダン・カン....彼の者の周りを、神火で囲い、彼の者の利き手のみを焼き給え。....急急如律令。」
芦屋「ぐっ、あぁあぁあっ!」
清秋「オン・ビシビシ・カラカラ・シバリ・ソワカ」
清秋は、芦屋の霊力が確かに弱っているのを確認し、炎を消すと、芦屋を拘束の真言で縛った。
ついに、怒りが頂点に達した清秋が、普段の冷静な様子からは考えられないほど声を荒げて自身の式にそう命じた。
途中、芦屋が妨害しようとしたが、炎虎が炎の結界をつくり、それを防ぐ。
そして、炎虎は清秋に言われた通り器用に、清秋の肌は焼かずに拘束符のみを焼き払った。
清秋「やっぱり、紫苑の肌に残った赤い痕は、お前の仕業か。それだけでも充分罪深いが、さらには紫苑を襲い、霊力を搾取した。お前は万死に値する。」
再び両手が自由に使える状態になった清秋は、静かな口調で、しかし烈火の如く怒っていた。
芦屋「へぇ。怒りによって霊力を最大限にまで引き出したのか。ああ、ちなみに、姫の手のロープの痕を残したのは、わざとだ。その痕を見たお前達が動揺するように、な。」
しかし、芦屋は涼しい顔のまま、そう応えた。
清秋「ああ、そうだよ!お前の思惑通り、俺は怒りがおさまらない。当たり前だろ!好きな女が、大切な身内が、他の男にいいように弄ばれて怒らないわけがないだろうが!」
そう言うと、清秋は胸元で刀印を組み、
なんとか怒りを鎮め、再び冷静に闘いに挑んだ。
清秋「土の精よ。かの法師の末裔の式の水気を余す事なく吸い取り給え。....土剋水。」
清秋と土の精の発した土気により、芦屋の式神である橋姫と蒼龍の気は吸われ、弱った式神達は式符となって床に舞い落ちた。
芦屋(これは...まずいな。)
清秋「さあ、うちの姫に手出しした罪を償ってもらおうか。」
そう言うと、清秋は今度は真言を唱え始めた。
清秋「ノウマク・サンマンダ・バサラダン・カン....彼の者の周りを、神火で囲い、彼の者の利き手のみを焼き給え。....急急如律令。」
芦屋「ぐっ、あぁあぁあっ!」
清秋「オン・ビシビシ・カラカラ・シバリ・ソワカ」
清秋は、芦屋の霊力が確かに弱っているのを確認し、炎を消すと、芦屋を拘束の真言で縛った。
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