六花の陰陽師

神無月 花

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ニ話

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  あれから1週間。私はまた、疲れて眠りの世界に入った。

眠るとまたあの夢をみる。いつも、いつもそうだった。


***


  私は、夢の世界で目を覚ました。夢の中なのに目が覚めた。というのはおかしな表現かもしれないけど。


夢の中は、何も無い真っ白な空間だ。まるで、この夢から覚めた時の私の記憶みたい。



そこに、私と同じ歳くらいのの女の子が立っている。これも、夢をみるといつも同じ。


  しかも、女の子と私の距離は、初めてこの夢をみた時よりもかなり近づいている。それこそ、相手の顔が分かりそうなくらい、近く。



でも、相手の顔は霧が邪魔をしてみえない。


「心配しないで。そのうち、”私”が何者かわかるわ。」


 今まで微笑むだけで話さなかったその子がそう言うと、私は目覚めた。


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