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2章 ルーズファミリー
7.幹部と自己紹介
しおりを挟むずっとアルフと話していると気づいたら窓から見える外の色はオレンジ色からくらい黒になりかけていた。
「そろそろ夜ご飯食いに行くか。」
頷いたエレナをアルフは抱っこして食堂へと向かう。
途中カインとレオンに会った。
「あっ!エレナ~!」
「…レオン」
「今日の夜ご飯はグラタンらしいっすよ~!」
「グラタン…?」
「グラタンっていうのはっすね~……」
と、レオンからグラタンとはどんなものか説明を受けていると気づいたら食堂に着いていた。
カインが食堂のドアを開けるとたくさんの黒スーツに赤シャツを来た人達が座っていた。
その人たちが私達に気づくと一斉に立った。
「ボス!!お疲れ様です!!」
物凄い圧にビックリしてついアルフのスーツにしがみつく。
「座れ」
アルフがそう声をかけるとみんな座った。
「今日はお前らに紹介したいやつがいる。こいつはエレナ。件の事件に関わりがあるやつだ。
今日からこのルーズファミリーの仲間だ。
……言っとくがエレナを傷つけたりなんかしたら後がないと思え。」
「えっと、エレナです。これからよろしくお願いします。」
そう言って頭を下げると色んな人達が、
「おう!よろしくな!」
「なんかあったらいつでも相談しろよ~!」
など、色々と声をかけてもらった。
アルフが席に座るとみんなが好きな席に座りご飯を運んだりと準備していた。
因みに私はアルフの膝の上にいる。
「おい、レオン。あいつら呼んでこい。先にあいつらだけでも紹介する。」
「了解っす」
そういいレオンは席の一角にいる人たちを呼びに行った。
しばらくすると、5人の人達が来た。
「ボス、呼びましたか?」
「ああ、エレナに自己紹介しろ。俺らの次に関わるとおもうからな。」
そう言うと綺麗な深緑色の髪に糸目の男の人が最初に話しかけてきた。
「初めまして。私はカルト=ゼストルです。ルーズファミリーの幹部で、KINGの名前を持っています。これからよろしくお願いしますね。」
「初めてまして!私はエリック=アーバン、エリーって呼んでねっ!同じくルーズファミリーの幹部でQUEENの名前を持ってるわ!これからよろしくね、エレナちゃん!」
「初めてまして。僕はユーリ=ベットっていいます。同じくルーズファミリー幹部でJACKの名前を持ってます。エレナ、よろしくね。」
「俺はアラン=ビート。」
「俺はアレン=ビート。」
「「俺達もルーズファミリー幹部でJOKERの名前持ってるよ。よろしく、エレナ」」
「よろしくお願いします。」
ぺこりと頭を下げるとアルフが頭を撫でてきた。
気恥しいけど嬉しくてつい、アルフの手に頭を擦り付けた。
「…うっ」
アルフが唸った。どうしたんだろうと思うとレオンは片手で顔半分を隠し天を仰ぎ、カインも片手で顔半分を隠しぷるぷると震えていた。
因みにカルトとユーリは信じられないものを見る目でアルフ達を見ていてエリーは、
「まぁ…」
と呟き、アランとアレンは大爆笑していた。
……これから楽しくなりそうだな
そう思い、少し微笑んだ。
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