蒼炎の魔法使い

山野

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第二十話 華から溢れる甘い蜜は堕落の麻薬

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ショウ達はベリルに城壁近くで降ろされその足で謁見の間へと向かった。

元々王には会う予定だったので、フララが使い魔を放って会う約束を取り付けていた。



中に入るとシルメ、国王の側にルーの母であろう女性と、それとは別に品のいい女性が二人並んでいた。シルメとラウデリック、宰相も控えている。

今日は公式の場ではない報告なのでこれだけだ。



「お久しぶりです国王陛下」

俺だけ跪きまずは挨拶する。



「しっかりやっておるようだな、ルーにも聞いておる。そしてフラミネッラ様お久しぶりです。」

ルーの父がフララに挨拶するゴシック調の黒いドレスのスカートを摘み優美に一礼し



「そちらもお変わりなく。」

と形だけの挨拶をする。



するとフララが入って来るなりずっと凝視していた、ラウデリックが声をあげる

「フラミレッラ様、お初にお目にかかります。わたくしリールモルト王国の第一王子のラウデリックと申します。噂に違わぬ麗しき姿、一目で心奪われました。」



そう整った顔立ちのルーと同じ赤い瞳でフララを真っすぐみて伝えた後、フララの前に跪き手を取ってキスをしようとする。男美女なので絵になるのだが複雑な気持ちだった。



フララもあと一歩の所まで力を制御できる所まで来ているので、多少の実力者なら最大限抑えたフララにオーラを纏いえば触れる事は出来る。



王の側にいた女性たちがまぁ!っと口元を隠したりして大層嬉しそうに事の成り行きを見守っていた



王子の手がフララに後少しで触れる瞬間フララは一歩下がる。



「私に触れていい男は、この子だけよ」

そういって俺の方を熱っぽく見てから、王子に向き直る。



「わかったら下がりなさい、坊や」

にぃにぃざまぁ!



とても興味なさげに王子に伝えた。王子は肩をがっくり落とし元の場所へと戻っると、シルメがこちらにVサインを送っていた。カワユスー



内心飛び上がる位嬉しかったが、耳をピクピク誰にもばれないように動かす事で心の平穏を保つ。バレてないよね?



「ほう、ショウよこれはどういう事かな?ルーだけでなくフラミネッラ様もとはどういう事だ?」

王から怒りの波動を感じて、汗が一筋スーッと頬に流れ落ちる。ヤバイ!



「フララとは召喚契約をさせて頂いただけでございます」



「あら?あんな事しておいて?私初めてだったのよ?」

こいつ楽しんでやがる!王子の血の気が完全に引いていた。キスだけだから!まだ男女の付き合いの先っぽだけだから!



「フララだと?貴様というやつは…それにフラミレッラ様程の方と召喚契約だと?」



「誤解です!まだそんな深い仲ではありません!召喚契約も…その流れです。」



「その、『まだ』に期待しておくわ、うふふふ」

と悪戯が成功したのが嬉しいのだろう、口角の吊り上がりが誤魔化しきれていない



「…ショウは他にも東の主と南の主とも召喚契約をしている。」

ルーが補足を入れる



「「なんだと?!」じゃと?」

宰相と国王が一斉に声をあげる。



「ま、まぁその…流れて…」

頭をポリポリとかく。



二人共とても疲れた顔をしていた。



「お二人共とてもお疲れのご様子ですが…息抜きに家族旅行でもしてはいかがですか?」



「お前のせいでもあるがな…しかし旅行?今国を出ろというか…それも家族で…だな?」

自覚はないわけじゃありません…やっぱり旅行は家族旅行が無難でしょ



「えぇ家族で、でございます。たまにはお忍びの宿などで息抜きもいいんじゃないでしょうか?帰ってくる頃には元気なり、執務に励めると思いますよ!」



「他の物に悟られずに、家族みなで旅行できれば、帰って来た時には何も問題なく今まで通り仕事が出来る、そういう事でいいのだな?」

国王ってばれたら大変だからねぇ、普通の家族としていけばいいと思うよ



「勿論です」



「そうか…それならばありがたくそれに従おう。何も問題なく仕事に励めたら。褒美を取らせよう」



ん?提案しただけなんですか?

国の褒美のシステムが全くの謎。作り込み過ぎたRPGか?RPG作るゲームで勉強しなおしてこい!



俺と国王とのやり取りをルーとフララは笑いを必死にこらえる表情で聞いていた。

何か面白い所あったか?



家族旅行が決まると女性陣が楽しそうにどこ行こう、何しよう等の話で盛り上がり始めていた。



「それで、ルーお前はどうする?」

王の顔ではなく父の顔で娘に問いかける。



「…私はどんな時でも、どんな事になってもショウと一緒。」



「そうか、覚悟はあるのだな?」

何の?!



「…あります。」

あるの?!



「それなら何も言うまい。」

いいの?!



「ショウさん」

ルーの母親ではない女性から声をかけられた。



「ルーを私達の娘をよろしくお願いします。」

女性三人が丁寧に頭を下げた、おそらく王様の妻達なのだろう。



「は、はい!」



「それと今度ゆーっくり私達と話しましょうね」

そう言って若い女性とは違う色気のある表情に一瞬、本当に一瞬だけ目を奪われただけなのだが…



「貴方美人なら誰でもいいのかしら?」

腕をフララにつねられる。



「…ショウは美人に弱い。」

反対側をつねられる



「不可抗力です…」

女性って時々とんでもない動体視力発揮するよね…特にいい男を目で追う時とかアスリート超えちゃってるよね…

俺?俺は目を背けられる側なの!!



「ショウよ…美人に囲まれる生活というのはいい事ばかりではないぞ」

王が遠い目をしていた



横にいた妻たちが鬼の形相で背後からゴゴゴゴという効果音が聞こえてきそうな位のプレッシャーを放っていた。これはあれか?見えないだけで実は背後にいる何か同士が戦っているのか?!



その後はシルメに抱き着かれ、新おにーさまが、真おおにーさまに変わっていたり。ルーのにぃにぃが果敢にフララに挑むも袖にされ、おもくそ睨まれたり…やらんぞ



流石に城内ではイチャこら出来ずフララは客室で、ルーと俺はお互いの自室で寝ることになった。男は一人の方がいい時もある。わかるな?



「わかるわよ、ほら見てあげるから早くしなさい」

どんなご褒美ですか?!いいんですか?いいんですね?!



「あの…フララさん、どうしてここへ?」

突然どこからか沸いてきたフララ、圧倒的ステルス性能



「貴方こそ何をしようとしてたの?」



「ナニもですよ…」



「違和感がぬぐい切れないわね…要件は貴方が今日国王と話してた事よ」



「…ショウいる?」

ルーが入って来た。



狭い部屋に美女二人が来たことにより、真っ白なキャンパスに鮮やかな色が塗られたが如く、簡素だった部屋が鮮やかに彩られる。美しさというのは何よりも綺麗な色だから。



「お姉様もやっぱりあの事?」



「ええそうよ、本人は何もわかってないみたいだからね」



「俺何かやっちゃった?」



「簡単に言うとね、貴方が国王に言ったことは、何かあるかもしれないからバレないように国外へ出ろ、問題はその間に片づけておく。そう伝わっていると思うわよ?」



「な、なんでぇぇえぇええ?!!」

だから二人とも笑っていたのか?!何がどう拗れてそうなるし?!そんな事一言もいってないですしおすし!



「ショウとお父様とのやり取りが昔みたいで面白くって。」

ルーは思い出し笑いをしていた。あー初めて謁見した時も勘違いしてたなぁあの人…



「昔もこんな事があったのかしら?貴方にはそういう才能があるのかもしれないわね、下らない才能ね」

心底呆れた顔をしていた。チクっとくるんで止めて下さい…



「いやいやいや!未だに理解できてませんが?!」



「…ショウ会話を良く思い出して。お父様が確認してた所とか」



『 他の物に悟られずに、家族みなで旅行できれば、帰って来た時には何も問題なく今まで通り仕事が出来る、そういう事でいいのだな? 』



------------翻訳--------------

『 誰にも知られずに、外国に退避して、帰ってくる時には問題が解決していつも通り、そういう事でいいのだな? 』



…あ…

よくねぇよ!誰が解決すんだよ!



「今この国は大変な状況。そんな時に国を出るというのは基本的に不可能。そんな時に出るのを勧めるという事は何か深い意味があると考える」



「その結果国王はそう捉えてしまったって訳よ、理解したかしら?」

フララは楽しそうに笑いながら話した。なにわろてんねん



「それに…逆に良かったわ。私が放ったこの国に居る小型の眷属によると数日中にトライデントスネークがここを襲うわ。どうやってかは知らないけど何かに操られているらしい。ルーメリア以外の王族を殺す為にね」



「何でルー以外?」

一度目を瞑り神妙な顔で口を開いた



「自分の物にするためよ。本来なら私の所以外の眷属を捕獲し資金を蓄え、その三体の主でこの国を襲わせて、ルーメリア以外の王族を殺し国に打撃を与える。疲弊した国を、捕獲した眷属達の死体で調達した資金で援助して発言力を増し、豊富な森の資源を餌に人の国と交渉して復興させ王に即位。王になり無理やりルーメリアを物にしようってのが今回の筋書きね。おそらく一番の目的はルーメリアって訳、まさに傾国の美女ってところかしら?貴方も相当恨まれてるわよ?気をつけなさい、毒なんて盛られるかもね?」

ルーが下を向いていたのでベッドの隣に座らせ肩を抱く。



「大丈夫。」

それだけ言ってフララの方を見る



「俺が二体を召喚獣にしてしまったからその作戦は無理になって無理やりトライデントスネークだけで実行って事かな?」



「ええ、本来一体で十分滅ぼす事が出来るからね。今兵士を同盟国に貸しているから守りが手薄で狙い時でもあるのよ」



「その操られてるのってどうすれば解けるの?」



「基本的に操る系統の術は瀕死に追い込めば解けると思うわ。だから知ってか知らずか貴方が国王に言った事は結果的に良かったんじゃないかしら?」



「やっぱり俺がやらないとダメ?」



「ルーメリアは今回捕まったら敗北だと思って。私が全力でやってもいいけど、街の人が朽ち果てるわよ?」



「なら俺がやります。ルーを取られるなんてありえない。俺はルーのナイトだしね」

ルーの肩を抱く手に力が入る。



「迷惑かけてごめん。大変な役押し付けるみたいで…」

心から申し訳なさそうにいう



「気にする必要ない、俺はルーを守るのが仕事。最悪本当に最悪だけど逃げちゃえばいいよ…」

ルーを抱きしめる



「…ショウありがとう、大好き。」

そう言って感極まった顔で俺を押し倒して覆いかぶさりキスをする。暫く唇の感触を楽しんでいると



「…貴方達私を忘れてないかしら?」

フララが溜息交じりに呆れた。見られる興奮ってあるじゃないですかー?



「フララお姉様も…」



「わ、私はそんな事…」



「フララお姉様の気持ち知ってる。私はフララお姉様も大好き。ずっと一緒に居たい。」

とても真剣な顔だ



「………」

フララが黙っている。



「…ショウ」

ルーが俺を促す…いいんだよな?俺みたいな男がこんな美女二人を…覚悟を決めろ



「フララ…」

名前を呼ぶ…



一泊置いて



「こういう時は男がエスコートするって教えなかったかしら?」

いつもの堂々とした高貴な彼女からは想像がつかない程もじもじして顔を赤くしていた



手を出すとゆっくり伸ばしてきたので掴んで抱き寄せた



「乱暴ね、女性は宝物のように優しく扱う物よ?」

俺に抱かれながら胸に手を置き、いつもの調子で言うが、俺を見る目は恍惚としている。

その姿がとても愛おしく髪を撫で口づけした。宝物を扱うように抱きしめて優しく。



「もう…こういう時は優しいのね…」

吐息交じりの濃厚な口づけの後、額を俺の胸に当てて優しく言った。



「フララは宝物だからね」

ちょっとクサいけど本心からの言葉だ。



「貴方は宝物を眺めるだけの人なのかしら?」

遠回しにキスをもう一度ねだってくる。かわいい。思わず微笑んでおでこにキスする。



そんないい雰囲気でやり取りをしていると後ろからルーが抱き着いてきた。

「私の居場所はここ。フララ姉様と、ショウがいるここが私の帰る場所。二人共大好き。」



絶対にこの二人を離さず一生守っていこうと決めた。例え日本に帰れなくなったとしても…



その後一線は超え…たいがまだ!まだ!超えるわけにはいかないのでキスでお互いを暫く確かめ合った…



狭いシングルベッドに大人三人。体温を感じ合い、舌に愛情を絡めて愛を伝える。それは濃厚で濃艶。唇が離れ唾液が糸を引き月明かりで輝く、そしてまた、口づけが終わった切なさを埋めるように何度も舌に愛情を乗せて絡み合う。



簡素で無骨な何もない部屋が、夜空を彩る月の明かりを浴びた二つの華によって、どんな場所よりも華やかで煌びやか、そして婀娜やかだった。



綺麗な月夜に映える二つの華の持つ甘い蜜はどんな麻薬より中毒性があり永遠とその男を堕落させる…落ちても落ちても落ちきらせてもらえない底なしの二つの華の甘い蜜の沼…貪れないのならいっそ死んでしまう方がマシだと思う位その男の脳細胞は、絶え間なく甘い蜜を与え続ける二つの華に壊されている…自ら壊される事を望む程、その二つの華にハマっていった…
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