三分推理

桃を育てよう 解答

桃栗三年柿八年という言葉がある。
この通りになるとして、桃の種が木となるまでかかる年数は三年。
つまり、太郎君が種を植えて、桃が食べられるようになるまでは最短で三年かかるというのが答え。




―ではなく、実際は太郎君が桃を食べられるのは種を植えて直ぐ後だ。
何故なら、八百屋さんには桃が売ってあるのだし、値段が高いとはいえどうしても食べたいのなら八百屋さんで買ってしまえばいいだけの話である。

よって、答えは『太郎君が桃を食べられるようになるのはその日の内』で正解とする。




ただ、ここで一つ思い出してほしいのは、最初に太郎君が植えた桃の種だ。
この桃の種は一体どこから出てきたものか？

どこかで買ってきたとするのが妥当だが、太郎君が桃好きだということを考えるなら、既に桃を一つ買っていて、それを食べたことによって種が残されたというのはどうだろうか？

そのため、『既に太郎君は桃を一つ食べていた』という意地悪な答えにたどり着いた人がいた場合、その人は柔軟でクレバーな思考をしていることを保証したい。