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46、精通のこと ※

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引き続いてクロードとコンラッドがいちゃいちゃするR18です。
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「……もっ、と」

 ぽやりと熱にうかされたような瞳が私を見上げている。深い翡翠が、じっと私を見つめて蹂躙をねだっている。くい、と袖の引かれるまま顔を近付け、唇で触れる。ちゅ、と場違いに可愛らしい音が鳴った。静かに、掛け布団に隠れるようにして行われる秘事はひどく大人びて艷やかだ。

「クロード、も……しよ……」

 抱き着くでもなく逃げるでもなく、ちょこんと私の服の裾を握る手は、彼がほんの子供であると証明するようだった。可愛いかわいい、私の主人。熱い視線に晒されて、甘い呼吸を浴びれば、まだ未成熟な私でさえ体が火照る心地がする。

「ん……ぁ……」

「……コンラッド様、手を」

 柔らかな唇は、いくら食んでも飽きなかった。彼が気持ち良さそうに声を漏らすのを良いことに、頬を舐め、顎をなぞって首を吸い、鎖骨に軽く歯を立てる。どこも滑らかで、暖かくて、甘いような辛いような、汗の味がした。

「ぁっあ……気持ちぃ……」

 コンラッド様の片手を取って、下へ導く。まだ未成熟なはずの私のモノと一緒に握れるよう腰を近付けて、未だ元気な彼のソレと合わせて刺激する。

 その状態でキスをすれば、体の下で腰を揺らすのがはっきり分かった。感じてくれている、と、良くない高揚がぞくぞくと腰の奥から這い上がってくる。水音は控えめで、だけど、気を抜けばすぐに果てそうなほど快感は強かった。

「あん……っぁあ……! 気持ちぃ、これ気持ち良い……んぅ……」

「ん……っ、声、あんまり大きいと聞こえますよ」

 息を荒くして悶えるコンラッド様の声は、だんだん高くなっているようだった。まさか弟妹様たちに起きられても困るので、一旦口で塞いで、それから耳元に囁く。蕩けた翡翠がはたと正気付いて、少しばかり苦しげに細まるのは愛らしかった。

 つい意地悪したくなってしまう。先端を指でぐいと押し込むと、びくりと体が跳ねた。ぎゅっと結ばれた口元からは押し殺した悲鳴がわずかに漏れる。非難するような潤んだ目を向けられた。

「……すみません、つい」

「ばか……っは、ぁ…………出し、たい」

「はい。一緒にイきましょうね」

 舌っ足らずな罵りはいつになく直球で可愛かった。直後に素直な欲求をぶつけて、そろりと陰茎を握る手に力を込めるからなおさら。緩やかにしていた手の動きを少し早めて、寝間着越しに肌を重ねて、互いに絶頂へ向かう。

「んッんん……ぅ……っあ!」

「ふ……っ、く、ぁう、っ!?」

 上下に動く手の中で、まだ幼い肉棒が跳ねる。背徳と快楽の中で法悦へ至り、私の体の下で愛する主人は気をやって精を吐き出した。寝間着を汚すまいと被せていたもう片手に、温かい粘液がかかるのが分かった。ぞくりと腰が震えて……今世でまだ感じたことのなかった快感が襲う。

 ぐいとひとりでに腰が突き出される。下腹の奥からぞくぞくと快感が背筋を伝う。陰茎を通って吐き出される絶頂感。今までとは違う果ての悦楽にがくがくと体が跳ねた。

「はっぁ……あぁ……っ」

「……クロード?」

 今世初めての射精感に酔う私を呼んで、コンラッド様が少し不安げに腕を撫でてくれる。久しく感じていなかった満足感にしばらく浸った私は、大丈夫、と言う代わりにそろりと唇を寄せた。

「ん……、気持ち良かった?」

「ええ、とても……。寝られそうですか?」

「うん。……ねむい」

「それじゃあ、早く寝てしまいましょう」

「うん」

 ベッドサイドに置いたタオルでさっと後始末を済ませる。射精の疲労かもううとうとと眠たげなコンラッド様を促して、2人で布団にくるまる。

 ……いやしかし、ようやっと私も精通したか。遅い早いはよく分からんけども、良いのか悪いのか……いや、今は考えないことにしよう。成長するのは良いことに違いない。

 心地良い疲労感に思考を放棄して、私も目を閉じた。意識はすぐに落ち、それから朝まで、ぐっすり眠った。
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