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第2章
第103話 時を刻むゴーレム
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「詠唱 凍てつく極寒の風よ 静かに我の敵を閉ざせ――――冬嵐《ヒエムステンペスタス》」
シンプルな回答だ。倒せないなら封印すれば良い。
ゴーレムが再び動き出す前に氷付けにしてやる。不死身の怪物を倒すセオリーであるが……
氷の塊になったゴーレムから、なにやら軋む音が聞こえてくる。
「うそ……だろ…? コイツ、まだ動き続けるのか?」
ついに封印の氷は砕け散る。 またしてもゴーレムは――――
「いや、弱点があるな、コイツ……」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「……さて、次に行くか」
破壊されているゴーレムは回復が進んでいる。しかし、その回復速度が遅い。
ユウトが考えた対策。それは回復速度を遅らせるため、できるだけゴーレムを粉々に砕いて氷付けにした。
倒し切れない、封印できない。
なら、すぐに戦闘再開できなくしてやれば良い。無理に倒さず、次に進む事にしたユウトだったが……
「冗談だろ? またゴーレムかよ!」
さらに進んだ通路の先、2体目のゴーレムがいた。だが、その奥には……
「扉が1つ。俺の探索魔法が弾かれる……どうやら、扉の先にいるみたいだな。『強欲』って、やつは!」
ユウトの声に反応したのかもしれない。眠るようにうずくまっていたゴーレムの目が光った。
起動音。それから駆動音が広めの通路に響く。
立ち上がったゴーレム。大きさは、先ほど戦った1体目よりも大きい。
その体には数々の時計がはめられている。しかし、どれも正確な時間を刻んでいるようには見えない。
「まさか、正しい時計だけを破壊しないと倒せない仕掛けじゃないよな?」
『炎剣《イグニスグラディウス》』
炎の刃を放った。しかし、ユウトの魔法攻撃は空中で静止した。
「いっ! 時間を加速させてる空間で、別の時間操作系魔法を組み込まれている? できるのか? そんな複雑な魔法の構成を!」
対象の時間を加速させる魔法ならともかく、攻撃として急接近する物質――――魔法攻撃を停止するほどの強い魔力
「……どうやって倒すんだ? こいつ?」
ユウトは少し考える。ゴーレムの猛攻を避けながら……
(時間操作で攻撃魔法を静止させるほどの魔力量。この通路の仕掛け……時間操作で魔力の源である魔素を無理矢理にでも収集。このゴーレムを動かすためにしては……妙だな)
何か違和感がある。うまく言葉のはできないが……
「さて」とユウトはいろいろ試してみる事にした。
コツコツと地面を蹴る。甲高い音が鳴った。
「地面は空洞か。さらに地下室があるわけじゃないだろうが……」
ユウトは天井を差して詠唱を開始する。
「詠唱 雷霆の力を我に与え 今こそ地に落ちろ――――落雷撃《フルグル トニトゥルス》」
巨大な雷の一撃。
ゴーレムに直撃した。しかし、ゴーレムは動き続けて……
「やれやれ。雷を利用して電磁波とか、時計を乱すとか…… 鉱物の影響を与えるとか…… まぁ、穴が開けば良いか」
天井を貫くほどの貫通力。
巨大で重量感のあるゴーレムを支える床にも衝撃を与えた。
その位置には、大穴が生まれた。当然ながら、ゴーレムは重力に従って落下していった。
「よし、蓋をしよう――――『炎壁《イグニスムルス》』 」
炎の壁で穴を塞いだ。
「これで出てこれないはず―――いや!」
炎の防御壁。今まで、あらゆる攻撃を防いだ防御魔法だったが、ゴーレムの腕が貫いた。
そのまま穴から顔を、それから上半身を出した。
『炎剣《イグニスグラディウス》』
「落ちろ!」とゴーレムを穴底の落とすため炎の魔法を連発する。
だが、その攻撃にどれほど意味があったのだろうか?
ゴーレムは穴から這い上がってきた。
「魔法防壁を力で突き破って無効化した!? どうやって、このゴーレムを作ったんだ!」
(さすがに戦慄する。 ここまで強いのは想定外だ)
どうやら相手は、本当に無敵のゴーレムらしい。
だが――――「だが、弱点はある!」
「詠唱 凍てつく極寒の風よ 静かに我の敵を閉ざせ――――冬嵐《ヒエムステンペスタス》」
1体目のゴーレムには効果が薄かった氷結の魔法。
このゴーレムは、自身への攻撃速度を減退化させてる。
(それなら周囲から閉じ込めるように氷付けにしたら?)
まさか、熱伝導そのものを時間操作で無効化はできないだろう。
一瞬だけ、ゴーレムは動きを止める。
しかし、それは一瞬だけだ。 封印代わりの氷が軋む音を上げて、落ちていく。
「だが、それで十分だ。今まで何発の炎系魔法を受けてきた?」
直撃は数える程度のはず。 なんせ、急接近する攻撃の速度を遅くする魔法が常時発動しているゴーレム。
しかし、直撃はなくとも全身に高熱を浴びている。 そこで、急激に冷却されたら?
金属は破壊される。
「やはり、想像通りだ。 時間操作系の魔法を使うため、特殊な金属を使わていたか」
ゴーレムの全身に亀裂が入って行く。 そして、割れるような音。
中身が見える。 そこには――――
「……誰だ?」
内部には人がいた。————嫌、正確には死体だった。
ゴーレムの中にはミイラが内臓されていたのだ。
シンプルな回答だ。倒せないなら封印すれば良い。
ゴーレムが再び動き出す前に氷付けにしてやる。不死身の怪物を倒すセオリーであるが……
氷の塊になったゴーレムから、なにやら軋む音が聞こえてくる。
「うそ……だろ…? コイツ、まだ動き続けるのか?」
ついに封印の氷は砕け散る。 またしてもゴーレムは――――
「いや、弱点があるな、コイツ……」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「……さて、次に行くか」
破壊されているゴーレムは回復が進んでいる。しかし、その回復速度が遅い。
ユウトが考えた対策。それは回復速度を遅らせるため、できるだけゴーレムを粉々に砕いて氷付けにした。
倒し切れない、封印できない。
なら、すぐに戦闘再開できなくしてやれば良い。無理に倒さず、次に進む事にしたユウトだったが……
「冗談だろ? またゴーレムかよ!」
さらに進んだ通路の先、2体目のゴーレムがいた。だが、その奥には……
「扉が1つ。俺の探索魔法が弾かれる……どうやら、扉の先にいるみたいだな。『強欲』って、やつは!」
ユウトの声に反応したのかもしれない。眠るようにうずくまっていたゴーレムの目が光った。
起動音。それから駆動音が広めの通路に響く。
立ち上がったゴーレム。大きさは、先ほど戦った1体目よりも大きい。
その体には数々の時計がはめられている。しかし、どれも正確な時間を刻んでいるようには見えない。
「まさか、正しい時計だけを破壊しないと倒せない仕掛けじゃないよな?」
『炎剣《イグニスグラディウス》』
炎の刃を放った。しかし、ユウトの魔法攻撃は空中で静止した。
「いっ! 時間を加速させてる空間で、別の時間操作系魔法を組み込まれている? できるのか? そんな複雑な魔法の構成を!」
対象の時間を加速させる魔法ならともかく、攻撃として急接近する物質――――魔法攻撃を停止するほどの強い魔力
「……どうやって倒すんだ? こいつ?」
ユウトは少し考える。ゴーレムの猛攻を避けながら……
(時間操作で攻撃魔法を静止させるほどの魔力量。この通路の仕掛け……時間操作で魔力の源である魔素を無理矢理にでも収集。このゴーレムを動かすためにしては……妙だな)
何か違和感がある。うまく言葉のはできないが……
「さて」とユウトはいろいろ試してみる事にした。
コツコツと地面を蹴る。甲高い音が鳴った。
「地面は空洞か。さらに地下室があるわけじゃないだろうが……」
ユウトは天井を差して詠唱を開始する。
「詠唱 雷霆の力を我に与え 今こそ地に落ちろ――――落雷撃《フルグル トニトゥルス》」
巨大な雷の一撃。
ゴーレムに直撃した。しかし、ゴーレムは動き続けて……
「やれやれ。雷を利用して電磁波とか、時計を乱すとか…… 鉱物の影響を与えるとか…… まぁ、穴が開けば良いか」
天井を貫くほどの貫通力。
巨大で重量感のあるゴーレムを支える床にも衝撃を与えた。
その位置には、大穴が生まれた。当然ながら、ゴーレムは重力に従って落下していった。
「よし、蓋をしよう――――『炎壁《イグニスムルス》』 」
炎の壁で穴を塞いだ。
「これで出てこれないはず―――いや!」
炎の防御壁。今まで、あらゆる攻撃を防いだ防御魔法だったが、ゴーレムの腕が貫いた。
そのまま穴から顔を、それから上半身を出した。
『炎剣《イグニスグラディウス》』
「落ちろ!」とゴーレムを穴底の落とすため炎の魔法を連発する。
だが、その攻撃にどれほど意味があったのだろうか?
ゴーレムは穴から這い上がってきた。
「魔法防壁を力で突き破って無効化した!? どうやって、このゴーレムを作ったんだ!」
(さすがに戦慄する。 ここまで強いのは想定外だ)
どうやら相手は、本当に無敵のゴーレムらしい。
だが――――「だが、弱点はある!」
「詠唱 凍てつく極寒の風よ 静かに我の敵を閉ざせ――――冬嵐《ヒエムステンペスタス》」
1体目のゴーレムには効果が薄かった氷結の魔法。
このゴーレムは、自身への攻撃速度を減退化させてる。
(それなら周囲から閉じ込めるように氷付けにしたら?)
まさか、熱伝導そのものを時間操作で無効化はできないだろう。
一瞬だけ、ゴーレムは動きを止める。
しかし、それは一瞬だけだ。 封印代わりの氷が軋む音を上げて、落ちていく。
「だが、それで十分だ。今まで何発の炎系魔法を受けてきた?」
直撃は数える程度のはず。 なんせ、急接近する攻撃の速度を遅くする魔法が常時発動しているゴーレム。
しかし、直撃はなくとも全身に高熱を浴びている。 そこで、急激に冷却されたら?
金属は破壊される。
「やはり、想像通りだ。 時間操作系の魔法を使うため、特殊な金属を使わていたか」
ゴーレムの全身に亀裂が入って行く。 そして、割れるような音。
中身が見える。 そこには――――
「……誰だ?」
内部には人がいた。————嫌、正確には死体だった。
ゴーレムの中にはミイラが内臓されていたのだ。
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