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第43話 決着 ケンタウロスのニクシアとの戦い
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正面から蹴りを受けたユウトの体。ケンタウロスの高い背からは、彼の無防備な背中が丸見えになる。
彼女は手にしている斧槍《ハルバード》を逆手に構えて、突きを放った。
だが、彼女の斧槍はユウトに届かず弾かれた。
ユウトの背中に魔力によって時空が歪んでいた。 防御魔法――――炎壁《イグニスムルス》が出現して、彼を守ったのだ。
「なんと! 隠していたのか!」と彼女、ニクシアは驚いた。
今までのユウトは、魔法を発動する時に杖を振っていた。
必ず、杖で狙いを定め、詠唱を破棄しても魔法名を発動条件にしていた。
「完全な無詠唱――――魔力を放出するだけで、魔法を使えることを隠していたのか?」
「切り札……と言うには、不安定で発動しない可能性もあったからな。賭けだったぜ」
「賭けに勝ったつもりなのか? 言ったはずだぞ? 次は、その魔法防御壁ごと貫いて見せる――――とな!」
彼女は斧槍《ハルバード》を引く。 本気だ――――彼女は、本気で魔法防御壁を切り裂き、破壊するつもりだ。
そのために、槍の先端ではなく、破壊力のある斧部分を叩きこもうと振りかざす。
だが、この時――――勝利を確信していたのは、ニクシアではなくユウトの方だった。
彼が欲しかったのは、詠唱する時間。 この一撃でニクシアを倒す事を決めていた。
しかし、彼女に魔法攻撃は効果的ではない。彼女が身に纏う防具は、魔法対抗の強い黄金の鎧。 完全無効化とまでいかないにしても――――ユウトの魔法は、ほぼほぼ無効化される。
だから、彼は考えた。 魔法攻撃が無効化されるとしても――――魔法で倒せる方法。
「汗をかいてるな、ニクシア」
「――――なに?」と名を呼ばれて、斧槍を止めた。
「それは、俺の魔法である炎剣の効果。威力は無効化されても、その余波である熱は防げない証拠だ」
「それが、どうした? 時間稼ぎか?」
「もちろん――――それもある」とユウトは詠唱を始めた。
「詠唱 凍てつく極寒の風よ 静かに我の敵を閉ざせ――――冬嵐《ヒエムステンペスタス》」
「ふざけるな!」と魔法による防御壁を破壊するニクシア。
そのまま斧の刃をユウトの首に――――届かない。
ユウトの魔法――――吹雪がニクシアに叩き込まれる。 巨大な魔物でも氷漬けにする氷系魔法。
ユウトの切り札というよりも、もはや最終兵器。だが、その効果は――――
「なめるな! この程度の魔法で我を止めれると――――」
事実、ニクシアが止まったのは僅かな時間。
それでも、ユウトが追撃するのに十分な余裕があった。
しかし、ユウトは追撃の魔法を放たない。 その必要は既にないからだ。
「この!」と覆われた氷を純粋な膂力のみで砕く。 再動を開始するニクシアはユウトに襲い掛かろうとする。 しかし、できない。
彼女の動きが明らかに鈍くなった。 振るう斧槍ですら、遅く感じられる。
「その鎧――――当然、金属だ。 気温の低下は、生物のそれよりも激しい」
ニクシアの身に起きたのは寒冷障害。 魔法は効かなくても、熱の変動までは防げないのは確認済だった。
彼女の体は、温度を高めるために激しく震え出す。 手足の末端にも痺れが確認できた。
意識は混濁し始めているのだろう。 斧槍が手から離れてゴッと鈍い音が鳴る。
そのまま、彼女自身も地面に倒れた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
『火《イグニス》』
ユウトの手に火が灯る。 攻撃魔法ではなく、緩やかな温かさが周囲にも広がる。
彼の前には、ニクシア。 冷たくなった鎧は外されている。
「――――ん? 我は、一体……」と彼女は目を覚ました。
ユウトの姿と自身の姿を見て――――
「我は負けたのか? なぜ、敗将である我の命を奪わない」
「なぜ命を奪われないのかって聞かれても……理由はない」
「? 冒険者であろう? 魔物を殺すことに躊躇いなどないはずでは」
「なんだろう? 最初に戦った蜘蛛女《アラクネ》のシルキアと戦った時も感じたけど―――― お前たちって魔物と何か違う存在だと思って、俺の直感だけどな」
「シルキアと戦ったのか。よく生き残れたな――――なるほど、彼女も生きているのか」
「あぁ、元気に生きてるよ。再開の約束もしてるんだ。だからかな? 彼女の仲間を殺すと後ろめたいって思ったのかもしれない」
「愚かな……だが、有資格者とは、そういう存在であるべきかもしれないな」
「えっと、悪いけど……有資格者ってなんだ? この魔導書《グリモア》はなんだ?」
ユウトの疑問。 それに、どこか呆れたようにニクシアは、答え始めた。
「いいか、その魔導書《グリモア》が所持できるのは、王権者として認められた者のみ」
「認められた者? 王権者? えっと……誰に認められたの? 俺?」
「それは――――」と彼女を指を指した。
「神によって認められたのです」
彼女は手にしている斧槍《ハルバード》を逆手に構えて、突きを放った。
だが、彼女の斧槍はユウトに届かず弾かれた。
ユウトの背中に魔力によって時空が歪んでいた。 防御魔法――――炎壁《イグニスムルス》が出現して、彼を守ったのだ。
「なんと! 隠していたのか!」と彼女、ニクシアは驚いた。
今までのユウトは、魔法を発動する時に杖を振っていた。
必ず、杖で狙いを定め、詠唱を破棄しても魔法名を発動条件にしていた。
「完全な無詠唱――――魔力を放出するだけで、魔法を使えることを隠していたのか?」
「切り札……と言うには、不安定で発動しない可能性もあったからな。賭けだったぜ」
「賭けに勝ったつもりなのか? 言ったはずだぞ? 次は、その魔法防御壁ごと貫いて見せる――――とな!」
彼女は斧槍《ハルバード》を引く。 本気だ――――彼女は、本気で魔法防御壁を切り裂き、破壊するつもりだ。
そのために、槍の先端ではなく、破壊力のある斧部分を叩きこもうと振りかざす。
だが、この時――――勝利を確信していたのは、ニクシアではなくユウトの方だった。
彼が欲しかったのは、詠唱する時間。 この一撃でニクシアを倒す事を決めていた。
しかし、彼女に魔法攻撃は効果的ではない。彼女が身に纏う防具は、魔法対抗の強い黄金の鎧。 完全無効化とまでいかないにしても――――ユウトの魔法は、ほぼほぼ無効化される。
だから、彼は考えた。 魔法攻撃が無効化されるとしても――――魔法で倒せる方法。
「汗をかいてるな、ニクシア」
「――――なに?」と名を呼ばれて、斧槍を止めた。
「それは、俺の魔法である炎剣の効果。威力は無効化されても、その余波である熱は防げない証拠だ」
「それが、どうした? 時間稼ぎか?」
「もちろん――――それもある」とユウトは詠唱を始めた。
「詠唱 凍てつく極寒の風よ 静かに我の敵を閉ざせ――――冬嵐《ヒエムステンペスタス》」
「ふざけるな!」と魔法による防御壁を破壊するニクシア。
そのまま斧の刃をユウトの首に――――届かない。
ユウトの魔法――――吹雪がニクシアに叩き込まれる。 巨大な魔物でも氷漬けにする氷系魔法。
ユウトの切り札というよりも、もはや最終兵器。だが、その効果は――――
「なめるな! この程度の魔法で我を止めれると――――」
事実、ニクシアが止まったのは僅かな時間。
それでも、ユウトが追撃するのに十分な余裕があった。
しかし、ユウトは追撃の魔法を放たない。 その必要は既にないからだ。
「この!」と覆われた氷を純粋な膂力のみで砕く。 再動を開始するニクシアはユウトに襲い掛かろうとする。 しかし、できない。
彼女の動きが明らかに鈍くなった。 振るう斧槍ですら、遅く感じられる。
「その鎧――――当然、金属だ。 気温の低下は、生物のそれよりも激しい」
ニクシアの身に起きたのは寒冷障害。 魔法は効かなくても、熱の変動までは防げないのは確認済だった。
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意識は混濁し始めているのだろう。 斧槍が手から離れてゴッと鈍い音が鳴る。
そのまま、彼女自身も地面に倒れた。
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ユウトの手に火が灯る。 攻撃魔法ではなく、緩やかな温かさが周囲にも広がる。
彼の前には、ニクシア。 冷たくなった鎧は外されている。
「――――ん? 我は、一体……」と彼女は目を覚ました。
ユウトの姿と自身の姿を見て――――
「我は負けたのか? なぜ、敗将である我の命を奪わない」
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「? 冒険者であろう? 魔物を殺すことに躊躇いなどないはずでは」
「なんだろう? 最初に戦った蜘蛛女《アラクネ》のシルキアと戦った時も感じたけど―――― お前たちって魔物と何か違う存在だと思って、俺の直感だけどな」
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「いいか、その魔導書《グリモア》が所持できるのは、王権者として認められた者のみ」
「認められた者? 王権者? えっと……誰に認められたの? 俺?」
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