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◆ 第一章 黒の姫宮
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場には、厳かな空気が流れていた。
黒烈殿に集められた、武官、文官および諸国の代表。彼らの視線を浴びながら、紫蘭兄上はかつての副王、私たちの叔父の一人であるその人に、冕冠を授けられていた。
天冠とも呼ばれるそれは、初代天瀬国王が黒闢天から授けられたものであるとされている。その後の世でも、歴代の国王が即位をする際に先代副王より授けられ、今日という日に紫蘭兄上の頭を飾った。
兄上より後ろに控える私にはよく見えないが、土台となる金剛の板には、無数の透かし彫りが施されており、そのどれもが精緻で、この世のものとは思えないほどに美しかった。
じゃらじゃらと、端から垂れるものは全て宝玉で、ひとつとして同じものは無く、王の髪色が何であっても馴染むように造られている。冕冠を頭に載せられ、兄上はゆっくりと前を見る。それに合わせ、先代副王が高らかに宣言した。
「第二十三代天瀬国国王、紫蘭陛下である!」
直後、割れんばかりの音が黒烈殿に響き渡った。歓喜の声だ。新たな王を、皆が祝福している。王となった兄上の背は強く、逞しく、この国の全てを守る守護者の背だった。
兄上とは、あの夜以降、今まで通り接することが難しくなっていたが、そんな私の抱える鬱々とした感情が些末なものに思えるほど、兄上の姿は立派で、ついつい私は見惚れてしまう。
そんな私の背をそっと押して、私の隣に並んでいた柊弥兄上が歩き出す。そうだった。兄上が冕冠を得たら、私たちはすぐその近くへ寄るのだった。紫蘭兄上の姿に見惚れて、段取りを忘れてしまっていた。
ぼうっとしてしまっていたことが分かったのだろう。柊弥兄上は、少し呆れたように笑いながら私と共に進む。私たちは兄上の前に立ち、臣民たちに背を向けながらその場に跪いて、紫蘭兄上を仰ぎ見た。
「とうとう王になってしまった」
「お似合いですよ、兄上」
「柊弥にそう言われると、馬鹿にされているような気がする」
「何故ですか、酷い言われ様だ」
「でも……本当にご立派です、兄上。思わず見惚れてしまいました」
「吉乃にそう言ってもらえると嬉しい」
紫蘭兄上が微笑んだので、私もつられて笑った。また笑い合えるようになって良かった。そんな一幕が終わると、黎泉と羅環が漆塗りを施された豪奢な盆を持って現れる。その盆の上には、冕冠に並ぶほどこの国にとって価値のあるものが乗せられていた。
「ちゃんと落とさずに持ってこれたな」
「俺たちのこと、なんだと思ってるんですか、兄上」
やってきた二人に、そんな言葉をかける紫蘭兄上を、黎泉は不貞腐れながら僅かに睨む。二人の手によって運ばれたのは、副王と姫宮が代々受け継ぐ天より授かりし道具、天具だった。
副王には羽団扇が、姫宮には髪飾りが託される。それを持ち運ぶのは、三の宮以降の兄弟と決まっていた。私たちの代で言えば、それが黎泉と羅環だったのだ。眞早と蛍星は、加冠の儀において役割がない。そのことを当人たちは、楽が出来ていいと喜んでいた。
盆の上から羽団扇を取った紫蘭兄上は、それを柊弥兄上の前に差し出し、柊弥兄上はそれを、両手を掲げて受け取る。
「副王として、これからも俺を支えてくれ」
「御心のままに」
柊弥兄上が受け取った羽団扇は、多くの鳥の羽で作られており、どの羽も煌びやかな色彩を有していた。羽には、無数の宝玉が縫いこまれ、きらきらとした輝きを放っている。
続いて、紫蘭兄上は私の前に立ち、私の頭にそっと髪飾りを乗せる。円を描く金色の鎖に、見事な宝石が垂らされて、真っ黒な私の頭を見事に色鮮やかなものに変えた。これら天具は普段は厳重に保管され、私の頭を飾るのも、今日が最初で最後だろう。
臣民たちに背を向けていた私と柊弥兄上が身を翻し、紫蘭兄上を挟んで三人並んで臣民の前に立つ。再び湧き上がる歓声。新たな世代に、誰もが熱狂していた。
「国王陛下万歳! 副王陛下万歳! 姫宮殿下万歳!」
臣下たちの歓喜の声が響く。皆が皆、満面の笑顔で私たちを祝福していた。武官も文官も、皆等しく万歳を唱える。だが、その中に清玖はもういないのだ。
彼は今、どこにいるのだろうか。北へ向けて駆けているのか、それとも、もう戦場に立っているのか。どれほどの賑やかさで包まれても、心には寂しいばかりが募っていく。
顔見せが終わり、私たちはそれぞれの椅子に腰かる。国の運営に係る官吏や武将たちが私たち兄弟の前を通っていく。一人ひとりに祝辞を貰い、その手を握って感謝を返す。
何十人、何百人を相手を握り、そんな応酬を繰り返していった。それが終わって、やっと加冠の儀が終了する。私は疲れ果てて、くたくたになってしまった。
黒烈殿から解放され、夜開かれる祝宴までは自由な時間となる。この間も、忙しなく動いている二人の兄上には脱帽の念しかない。黒珠宮に戻り、穏やかな空気を吸って一息ついた時、私の目には武官の装束に着替え、黒珠宮から出て行こうとする蛍星の姿が映った。
「蛍星も戦場へ?」
声を掛ければ、顔をぱっと明るくさせて私の方へ駆け寄ってくる。武官としての弟を見ると、大きくなったものだなぁ、とついつい感心してしまうのだ。子供だと思っていた蛍星も、もう一端の戦士だった。屈託のない顔で、私の可愛い弟が頷く。
「はい。僕も右軍の一員なので」
「……そうか」
本当は、危険なことなどやめて欲しい。安全なこの黒珠宮にいて、穏やかに過ごして欲しい。それが私の、兄としての願いだ。だがそれは蛍星の自由を封じることとなる。そんなことはしたくなかった。引き止めたくなる心をそっと押し殺し、弟を見送ろうと決める。
「兄上。何か、兄上が身に着けているものを貸してもらえませんか」
「身に着けているもの……? ……この飾り紐でも構わない?」
「なんでも構いません。兄上のものなら」
今日は、特に装飾品の多い恰好をしていた。そして私は、腰に回され、特に何の役にも立っていない美しい紐を解いて取る。黒く輝く宝石が縫いつけられているそれを、蛍星の手に乗せた。
「しばしの間、お借りします。必ず、返しに戻ってきますので」
「……絶対に、この兄のもとへ帰ってくるんだよ」
「はい」
笑顔で頷く蛍星がたまらなく愛おしくなって、私はその体を抱きしめた。頭を撫でて、強く抱きしめると耳元で嬉しそうな蛍星の声が響く。
戦いとは、恐ろしいものだ。戦場に立つということは、もう二度と、こうして抱きしめられない可能性だって秘めている。
形容しがたい不安が胸に詰まって私は僅かに俯く。そして、蛍星の腰元にある小刀を見つけた。
「蛍星、この小刀を少し借りるよ」
「え? 構いませんけど……気を付けてくださいね、兄上」
心配そうな蛍星を余所に、私は小刀を鞘から抜き去って刀身を見つめる。美しい刃紋が見えた。そして私は、己の胸元を垂れて下がる髪を少し掴む。
「大丈夫。私だってこれくらいの刃物は扱える」
「そうですか。というか一体何を……、って、まさか」
掴んだ分の髪を切った。掌で握りしめて、拳よりも少しはみ出るほど切った。そしてまた、装束の一部から細い紐を抜き取り、その紐で切り取った髪を結んで縛る。
「何の御利益があるかは分からなけど、黒を持っていれば黒闢天が守ってくれるかもしれない。持って行きなさい」
「……有難うございます、兄上。これは、最強のお守りです」
蛍星は驚いた顔をして、暫しの間硬直していた。その硬直から解放された蛍星が、私の髪を受け取る。人に髪を贈るなんて、奇妙な行為だけれど、この黒は私の予想以上に尊ばれている。その分の御利益があることを祈るばかりだった。
髪を受け取った蛍星が、首元に下げられていたお守り袋に髪を仕舞い込む。そして、それを再び、重ね合わせた衣類の最下層に隠した。
「清玖も、必ず連れて戻ってくるので」
「……それは、別に」
「兄上。僕は、二人が仲良くしていてくれたら良いなって思います」
「……蛍星」
「いつか、二人が仲直り出来るように祈っていますね」
どのような誤魔化しも、蛍星には無意味のようだった。蛍星は分かっているのだ。私が清玖と決別しようとしていることも。その意思に反して、まだ心は清玖のもとにあることも。私は、曖昧に頷くことしか出来なかった。
「私も、蛍星の無事を祈っているよ」
黒烈殿に集められた、武官、文官および諸国の代表。彼らの視線を浴びながら、紫蘭兄上はかつての副王、私たちの叔父の一人であるその人に、冕冠を授けられていた。
天冠とも呼ばれるそれは、初代天瀬国王が黒闢天から授けられたものであるとされている。その後の世でも、歴代の国王が即位をする際に先代副王より授けられ、今日という日に紫蘭兄上の頭を飾った。
兄上より後ろに控える私にはよく見えないが、土台となる金剛の板には、無数の透かし彫りが施されており、そのどれもが精緻で、この世のものとは思えないほどに美しかった。
じゃらじゃらと、端から垂れるものは全て宝玉で、ひとつとして同じものは無く、王の髪色が何であっても馴染むように造られている。冕冠を頭に載せられ、兄上はゆっくりと前を見る。それに合わせ、先代副王が高らかに宣言した。
「第二十三代天瀬国国王、紫蘭陛下である!」
直後、割れんばかりの音が黒烈殿に響き渡った。歓喜の声だ。新たな王を、皆が祝福している。王となった兄上の背は強く、逞しく、この国の全てを守る守護者の背だった。
兄上とは、あの夜以降、今まで通り接することが難しくなっていたが、そんな私の抱える鬱々とした感情が些末なものに思えるほど、兄上の姿は立派で、ついつい私は見惚れてしまう。
そんな私の背をそっと押して、私の隣に並んでいた柊弥兄上が歩き出す。そうだった。兄上が冕冠を得たら、私たちはすぐその近くへ寄るのだった。紫蘭兄上の姿に見惚れて、段取りを忘れてしまっていた。
ぼうっとしてしまっていたことが分かったのだろう。柊弥兄上は、少し呆れたように笑いながら私と共に進む。私たちは兄上の前に立ち、臣民たちに背を向けながらその場に跪いて、紫蘭兄上を仰ぎ見た。
「とうとう王になってしまった」
「お似合いですよ、兄上」
「柊弥にそう言われると、馬鹿にされているような気がする」
「何故ですか、酷い言われ様だ」
「でも……本当にご立派です、兄上。思わず見惚れてしまいました」
「吉乃にそう言ってもらえると嬉しい」
紫蘭兄上が微笑んだので、私もつられて笑った。また笑い合えるようになって良かった。そんな一幕が終わると、黎泉と羅環が漆塗りを施された豪奢な盆を持って現れる。その盆の上には、冕冠に並ぶほどこの国にとって価値のあるものが乗せられていた。
「ちゃんと落とさずに持ってこれたな」
「俺たちのこと、なんだと思ってるんですか、兄上」
やってきた二人に、そんな言葉をかける紫蘭兄上を、黎泉は不貞腐れながら僅かに睨む。二人の手によって運ばれたのは、副王と姫宮が代々受け継ぐ天より授かりし道具、天具だった。
副王には羽団扇が、姫宮には髪飾りが託される。それを持ち運ぶのは、三の宮以降の兄弟と決まっていた。私たちの代で言えば、それが黎泉と羅環だったのだ。眞早と蛍星は、加冠の儀において役割がない。そのことを当人たちは、楽が出来ていいと喜んでいた。
盆の上から羽団扇を取った紫蘭兄上は、それを柊弥兄上の前に差し出し、柊弥兄上はそれを、両手を掲げて受け取る。
「副王として、これからも俺を支えてくれ」
「御心のままに」
柊弥兄上が受け取った羽団扇は、多くの鳥の羽で作られており、どの羽も煌びやかな色彩を有していた。羽には、無数の宝玉が縫いこまれ、きらきらとした輝きを放っている。
続いて、紫蘭兄上は私の前に立ち、私の頭にそっと髪飾りを乗せる。円を描く金色の鎖に、見事な宝石が垂らされて、真っ黒な私の頭を見事に色鮮やかなものに変えた。これら天具は普段は厳重に保管され、私の頭を飾るのも、今日が最初で最後だろう。
臣民たちに背を向けていた私と柊弥兄上が身を翻し、紫蘭兄上を挟んで三人並んで臣民の前に立つ。再び湧き上がる歓声。新たな世代に、誰もが熱狂していた。
「国王陛下万歳! 副王陛下万歳! 姫宮殿下万歳!」
臣下たちの歓喜の声が響く。皆が皆、満面の笑顔で私たちを祝福していた。武官も文官も、皆等しく万歳を唱える。だが、その中に清玖はもういないのだ。
彼は今、どこにいるのだろうか。北へ向けて駆けているのか、それとも、もう戦場に立っているのか。どれほどの賑やかさで包まれても、心には寂しいばかりが募っていく。
顔見せが終わり、私たちはそれぞれの椅子に腰かる。国の運営に係る官吏や武将たちが私たち兄弟の前を通っていく。一人ひとりに祝辞を貰い、その手を握って感謝を返す。
何十人、何百人を相手を握り、そんな応酬を繰り返していった。それが終わって、やっと加冠の儀が終了する。私は疲れ果てて、くたくたになってしまった。
黒烈殿から解放され、夜開かれる祝宴までは自由な時間となる。この間も、忙しなく動いている二人の兄上には脱帽の念しかない。黒珠宮に戻り、穏やかな空気を吸って一息ついた時、私の目には武官の装束に着替え、黒珠宮から出て行こうとする蛍星の姿が映った。
「蛍星も戦場へ?」
声を掛ければ、顔をぱっと明るくさせて私の方へ駆け寄ってくる。武官としての弟を見ると、大きくなったものだなぁ、とついつい感心してしまうのだ。子供だと思っていた蛍星も、もう一端の戦士だった。屈託のない顔で、私の可愛い弟が頷く。
「はい。僕も右軍の一員なので」
「……そうか」
本当は、危険なことなどやめて欲しい。安全なこの黒珠宮にいて、穏やかに過ごして欲しい。それが私の、兄としての願いだ。だがそれは蛍星の自由を封じることとなる。そんなことはしたくなかった。引き止めたくなる心をそっと押し殺し、弟を見送ろうと決める。
「兄上。何か、兄上が身に着けているものを貸してもらえませんか」
「身に着けているもの……? ……この飾り紐でも構わない?」
「なんでも構いません。兄上のものなら」
今日は、特に装飾品の多い恰好をしていた。そして私は、腰に回され、特に何の役にも立っていない美しい紐を解いて取る。黒く輝く宝石が縫いつけられているそれを、蛍星の手に乗せた。
「しばしの間、お借りします。必ず、返しに戻ってきますので」
「……絶対に、この兄のもとへ帰ってくるんだよ」
「はい」
笑顔で頷く蛍星がたまらなく愛おしくなって、私はその体を抱きしめた。頭を撫でて、強く抱きしめると耳元で嬉しそうな蛍星の声が響く。
戦いとは、恐ろしいものだ。戦場に立つということは、もう二度と、こうして抱きしめられない可能性だって秘めている。
形容しがたい不安が胸に詰まって私は僅かに俯く。そして、蛍星の腰元にある小刀を見つけた。
「蛍星、この小刀を少し借りるよ」
「え? 構いませんけど……気を付けてくださいね、兄上」
心配そうな蛍星を余所に、私は小刀を鞘から抜き去って刀身を見つめる。美しい刃紋が見えた。そして私は、己の胸元を垂れて下がる髪を少し掴む。
「大丈夫。私だってこれくらいの刃物は扱える」
「そうですか。というか一体何を……、って、まさか」
掴んだ分の髪を切った。掌で握りしめて、拳よりも少しはみ出るほど切った。そしてまた、装束の一部から細い紐を抜き取り、その紐で切り取った髪を結んで縛る。
「何の御利益があるかは分からなけど、黒を持っていれば黒闢天が守ってくれるかもしれない。持って行きなさい」
「……有難うございます、兄上。これは、最強のお守りです」
蛍星は驚いた顔をして、暫しの間硬直していた。その硬直から解放された蛍星が、私の髪を受け取る。人に髪を贈るなんて、奇妙な行為だけれど、この黒は私の予想以上に尊ばれている。その分の御利益があることを祈るばかりだった。
髪を受け取った蛍星が、首元に下げられていたお守り袋に髪を仕舞い込む。そして、それを再び、重ね合わせた衣類の最下層に隠した。
「清玖も、必ず連れて戻ってくるので」
「……それは、別に」
「兄上。僕は、二人が仲良くしていてくれたら良いなって思います」
「……蛍星」
「いつか、二人が仲直り出来るように祈っていますね」
どのような誤魔化しも、蛍星には無意味のようだった。蛍星は分かっているのだ。私が清玖と決別しようとしていることも。その意思に反して、まだ心は清玖のもとにあることも。私は、曖昧に頷くことしか出来なかった。
「私も、蛍星の無事を祈っているよ」
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