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聖印
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レギアスはそう時間もかけずにもう一頭のドラゴンを連れて帰ってきた。
敵兵たちは覚束無い足取りで撤退している途中で、将軍たちはレギアスが捕まえてきた敵の総大将から話を聞いている。
とりあえずもう敵が攻めてくることは無さそうだ。私たちは兵の半分を残して帰還することになった。
我が国アンサリム皇国は女神から受け継いだ力で皇主が国土全体に結界を張ることができる。
この結界は物理的な力で破壊することは不可能だけれど、魔力を使われると完璧かはわからない。魔術師に結界が破壊される可能性も考慮して毎回侵略行為に対しては軍を派遣しているが、ほとんど軍事訓練のようなものだった。
それにしても、敵だって結界のことは知っている。勝てないとわかっていてわざわざ攻めてきたのは何故かしら?敵将に問い詰めた感じでは結界に干渉できそうな魔術師を隠し玉に持っていたわけでもない。
帝国の息がかかっているなら魔術師が派遣されていることもあり得ると思ったけれど……
私を誘い出して誘拐するのがそもそもの目的?
「レティシア、俺とドラゴンに乗って帰ろう」
あらかた指示を出し終え、帰還準備を眺めながら考えているとレギアスが後ろから抱きしめ囁いてきた。
後ろからってドキドキして心臓に悪いわ。
私は赤くなったことに気付かれないように顔を俯けて後ろを向き、レギアスの胸を押してそっと引き剥がす。
「レギアス様、お気持ちは嬉しいのですが、わたくしは名ばかりとはいえこの軍の総大将なのです。1人だけさっさと帰るというわけにはまいりません」
「姫様、せっかく殿下が申し出てくださっているのですからお言葉に甘えてはいかがですか?」
「レイノルズ将軍」
「軍のことは私にお任せ下さい。姫様が祝福をかけ直してくださいましたし、すぐに追いつきますゆえ」
横で聞いていたレイノルズ将軍がそう言ってくれるが、彼は事の顛末を聞いていないのだろうか?相変わらずレギアスに好意的だ。
将軍は私の剣の師匠で、数年前までは近衛騎士団長として私の護衛をしていた。私の能力を知り尽くしているから、無理やりなどあり得ないと信じてくれているのかもしれない。
どうせ祝福をかけたら用無しのお飾りの総大将だからと、レギアスと二人きりになりたい私は将軍の厚意を受ける事にした。
「わかりました。ではよろしく頼みます」
私とレギアスはドラゴンに乗って帰途に着いた。
ここは皇国の辺境なので祝福を施した馬車でも皇宮まで半日近くかかる。だがドラゴンだとあっという間だった。
私のためにゆっくり飛んでくれたらしいがそれでも四半刻程度で着いてしまった。ソーマ王国へもドラゴンならすぐだと言うのも納得だった。
皇宮に着くとレギアスはいったん客間に通された。
ドラゴンは適当に空を飛んで好きなところで休むらしい。
この城にはドラゴンの厩舎なんてないからありがたいけれど……皇都の民がびっくりしないか心配だわ。
今後彼と一緒にこの国に住むことになるなら、ドラゴンが落ち着ける居場所を敷地内に作ってあげなければ。
レギアスが私の手を握って離さなかったので、客間に一緒に入り謁見の準備が整うまでお茶を飲むことにした。
メイドがお茶を入れて部屋を出るとレギアスは少しだけ空けられていたドアを閉め、私をソファの自分の隣に座らせた。
謁見の前にドレスやメイクを乱されたら困るのだけれど……
そんな心配をしている私の顔を覗き込むと、レギアスは何度も私の唇を啄んできて……何度めかには優しく舌を絡められて……
「そんな顔してたら押し倒されるよレティシア」
「ど、どんな顔ですか?」
「俺に夢中って顔」
レギアスが不敵に笑いながら言うと私は顔が熱くなって反論もできなかった。
「えーと怒る顔が見たくてからかっただけなんだけど…そんな顔されたらますます俺止まれなくなるよ?いいの?」
真っ赤に照れてちょっと怒りながら私に迫るレギアス。喋り方が可愛らしくなってる気がするのだけど……気のせい?
レギアスは勢いよく私の唇を奪い、舌を無理やり捩じ込んできた。
「ん、んんっ……」
激しいキスが気持ちいい……
完全に流されてる自分を何とか押しとどめ、レギアスから逃げるように必死に抵抗した。
「んん、んっ、んー!……ぷはっ……はぁ…………い、今はっ、ダメです!」
「今は、ね。わかったよ」
レギアスが嬉しそう。可愛い……
私はおそらく真っ赤な顔をしながらレギアスに提案した。
「あのっ、謁見の前にレギアス様に特別な、最上級の祝福の術を施したいのですが……」
あれ?レギアスがなんか変な顔してる……
「相手にわたくしの居場所がわかってしまうので軽々に施すわけにはいかない術なのですが……両陛下にもわたくしの本気度が伝わると思うので」
「いや、うん。俺はそういうのいいよ」
「え!?何故??デメリットは少しだけ大きい紋様が体に刻まれるくらいで……」
あれぇ?おかしい。
そういうの絶対喜びそうって思ったのに……
「………………」
じっと見つめるとレギアスは気まずい顔で目を逸らした。
私は何となく思いついて、神力の流れを確認してみた。普段は意識から外しているけれど、その気になれば誰が私を介して神力を得ているかわかるのだ。
その結果……一際太い流れが私とレギアスの間にはあった。
「…………」
私はレギアスの左手をそっと手に取った。やはりこちらの手にだけ指が出るタイプの黒い革手袋をしている。
昨日取ろうとしたら噛みつかれたのよね……
レギアスは眉尻を下げていかにも困ったという顔で私を見ている。
今度はダメとは言わないようだ。私は黒い革手袋をそろそろと脱がせた。
少しめくっただけで誤魔化しようもなく、聖華、もしくは聖印と呼ばれる、セレスティア神の好きな花をモチーフにした紋様がキラキラと虹色に光っている。
「レイア?」
私がこの聖印を刻んだのはただ1人だけ。髪の色は全然違うけれど、瞳の色は……そう、細かい紫が散った美しい銀色……
「……いや、あの…………女装してたとか恥ずかしくて言えないだろ?」
レギアスは真っ赤な顔をそらしながら言った。
「黒髪の男の子だったなんて……探しても探しても見つからないはずね……」
「俺は親父に騙されてて、ずっと向こうの大陸を飛び回って探してた。遅くなって……ごめん…………」
レギアスはバッとこちらを振り向くと私の手を握りしめ、
「あの時、初めて会った時からずっと、ずっと……気が狂うほど……君が好きだった」
レギアスは私を見つめていた瞳をギュッと閉じると私の手をまぶたに押し当て、真っ赤な顔で小さく震えていた。
私は胸の奥が震えてジワリと熱いものが広がって……泣きそうな気持ちになった。
「私もね、ずっと忘れられなかったの。初めて見た時になぜか目が離せなくて……絶対お友達になりたいと思ったのよね。あれも一目惚れみたいなものかしら?……レイアだから嫌じゃなかったのね」
私が考え込んでいると、レギアスが私の瞼や頬にキスの雨を振らせてきて、ぎゅうぎゅうと抱きしめた。
「良かった。本当は嫌がられてたらどうしようって……あんなことして嫌がられて当然なんだけど……ごめんなさい。ごめんなさい、レティシア」
なんか別人みたいになって泣いてるわ……出会った時の子供に返っちゃったみたい。
私はゆっくりと身体を引き剥がしてレギアスを見つめるとハンカチで涙を拭いてあげた。
「私、あなたに恋をしたって伝えたわよね?さっきも自信満々だったじゃない?」
「それはあの……かも、だったし……それに、誘拐犯を好きになっちゃう的なアレなやつかもしれないと……」
「それは……私もちょっとそうかもって思って怖いのよねぇ……」
「そ、そうなの!?」
あからさまにショックを受けてて可愛い。さっきからクスクス笑いが漏れてしまう。
「ねえレギアス、知ってる?一部の女の子はね?好きな人に強引にされると嬉しいのよ」
レギアスはキョトンとしてこちらを見た。
「そして私はその一部の女の子なの。わかる?」
「えーと、……俺に強引にされて、嬉しかった?」
「凄く怖かったけど、たぶんね?……それに、私はレギアスから身を守ろうと思えばできたのよ?」
「そ、それは……無理だと思う……」
「まあそれは、いつか証明してあげるわ」
「レティシア……あの、また無理やりしていい?」
無理やりがしたいの?そういう趣味??
「……スケジュールの許す時なら」
「今日の夜は?」
「この後の流れ次第ね」
レギアスはしょぼんとしていたけど
「ふふっ、同意を取ったら無理やりって言わないと思うの」
私が笑うと、なるほどっと言って一緒に笑った。
あんなに怖かったレギアスからすっかり毒気が抜けて、ただただ強くて美しくて可愛い生物に変身したわ。
なんだか嬉しいような残念なような……
……私ってもしかして少し被虐趣味があるのかしら……
それから謁見に呼ばれるまで、私たちはお互いの今までの事を話したりして、和やかに過ごした。
レギアスの手はずっと私の腰にあって顔や髪の毛にしょっちゅうキスが降ってきて、くすぐったくて幸せだった。
敵兵たちは覚束無い足取りで撤退している途中で、将軍たちはレギアスが捕まえてきた敵の総大将から話を聞いている。
とりあえずもう敵が攻めてくることは無さそうだ。私たちは兵の半分を残して帰還することになった。
我が国アンサリム皇国は女神から受け継いだ力で皇主が国土全体に結界を張ることができる。
この結界は物理的な力で破壊することは不可能だけれど、魔力を使われると完璧かはわからない。魔術師に結界が破壊される可能性も考慮して毎回侵略行為に対しては軍を派遣しているが、ほとんど軍事訓練のようなものだった。
それにしても、敵だって結界のことは知っている。勝てないとわかっていてわざわざ攻めてきたのは何故かしら?敵将に問い詰めた感じでは結界に干渉できそうな魔術師を隠し玉に持っていたわけでもない。
帝国の息がかかっているなら魔術師が派遣されていることもあり得ると思ったけれど……
私を誘い出して誘拐するのがそもそもの目的?
「レティシア、俺とドラゴンに乗って帰ろう」
あらかた指示を出し終え、帰還準備を眺めながら考えているとレギアスが後ろから抱きしめ囁いてきた。
後ろからってドキドキして心臓に悪いわ。
私は赤くなったことに気付かれないように顔を俯けて後ろを向き、レギアスの胸を押してそっと引き剥がす。
「レギアス様、お気持ちは嬉しいのですが、わたくしは名ばかりとはいえこの軍の総大将なのです。1人だけさっさと帰るというわけにはまいりません」
「姫様、せっかく殿下が申し出てくださっているのですからお言葉に甘えてはいかがですか?」
「レイノルズ将軍」
「軍のことは私にお任せ下さい。姫様が祝福をかけ直してくださいましたし、すぐに追いつきますゆえ」
横で聞いていたレイノルズ将軍がそう言ってくれるが、彼は事の顛末を聞いていないのだろうか?相変わらずレギアスに好意的だ。
将軍は私の剣の師匠で、数年前までは近衛騎士団長として私の護衛をしていた。私の能力を知り尽くしているから、無理やりなどあり得ないと信じてくれているのかもしれない。
どうせ祝福をかけたら用無しのお飾りの総大将だからと、レギアスと二人きりになりたい私は将軍の厚意を受ける事にした。
「わかりました。ではよろしく頼みます」
私とレギアスはドラゴンに乗って帰途に着いた。
ここは皇国の辺境なので祝福を施した馬車でも皇宮まで半日近くかかる。だがドラゴンだとあっという間だった。
私のためにゆっくり飛んでくれたらしいがそれでも四半刻程度で着いてしまった。ソーマ王国へもドラゴンならすぐだと言うのも納得だった。
皇宮に着くとレギアスはいったん客間に通された。
ドラゴンは適当に空を飛んで好きなところで休むらしい。
この城にはドラゴンの厩舎なんてないからありがたいけれど……皇都の民がびっくりしないか心配だわ。
今後彼と一緒にこの国に住むことになるなら、ドラゴンが落ち着ける居場所を敷地内に作ってあげなければ。
レギアスが私の手を握って離さなかったので、客間に一緒に入り謁見の準備が整うまでお茶を飲むことにした。
メイドがお茶を入れて部屋を出るとレギアスは少しだけ空けられていたドアを閉め、私をソファの自分の隣に座らせた。
謁見の前にドレスやメイクを乱されたら困るのだけれど……
そんな心配をしている私の顔を覗き込むと、レギアスは何度も私の唇を啄んできて……何度めかには優しく舌を絡められて……
「そんな顔してたら押し倒されるよレティシア」
「ど、どんな顔ですか?」
「俺に夢中って顔」
レギアスが不敵に笑いながら言うと私は顔が熱くなって反論もできなかった。
「えーと怒る顔が見たくてからかっただけなんだけど…そんな顔されたらますます俺止まれなくなるよ?いいの?」
真っ赤に照れてちょっと怒りながら私に迫るレギアス。喋り方が可愛らしくなってる気がするのだけど……気のせい?
レギアスは勢いよく私の唇を奪い、舌を無理やり捩じ込んできた。
「ん、んんっ……」
激しいキスが気持ちいい……
完全に流されてる自分を何とか押しとどめ、レギアスから逃げるように必死に抵抗した。
「んん、んっ、んー!……ぷはっ……はぁ…………い、今はっ、ダメです!」
「今は、ね。わかったよ」
レギアスが嬉しそう。可愛い……
私はおそらく真っ赤な顔をしながらレギアスに提案した。
「あのっ、謁見の前にレギアス様に特別な、最上級の祝福の術を施したいのですが……」
あれ?レギアスがなんか変な顔してる……
「相手にわたくしの居場所がわかってしまうので軽々に施すわけにはいかない術なのですが……両陛下にもわたくしの本気度が伝わると思うので」
「いや、うん。俺はそういうのいいよ」
「え!?何故??デメリットは少しだけ大きい紋様が体に刻まれるくらいで……」
あれぇ?おかしい。
そういうの絶対喜びそうって思ったのに……
「………………」
じっと見つめるとレギアスは気まずい顔で目を逸らした。
私は何となく思いついて、神力の流れを確認してみた。普段は意識から外しているけれど、その気になれば誰が私を介して神力を得ているかわかるのだ。
その結果……一際太い流れが私とレギアスの間にはあった。
「…………」
私はレギアスの左手をそっと手に取った。やはりこちらの手にだけ指が出るタイプの黒い革手袋をしている。
昨日取ろうとしたら噛みつかれたのよね……
レギアスは眉尻を下げていかにも困ったという顔で私を見ている。
今度はダメとは言わないようだ。私は黒い革手袋をそろそろと脱がせた。
少しめくっただけで誤魔化しようもなく、聖華、もしくは聖印と呼ばれる、セレスティア神の好きな花をモチーフにした紋様がキラキラと虹色に光っている。
「レイア?」
私がこの聖印を刻んだのはただ1人だけ。髪の色は全然違うけれど、瞳の色は……そう、細かい紫が散った美しい銀色……
「……いや、あの…………女装してたとか恥ずかしくて言えないだろ?」
レギアスは真っ赤な顔をそらしながら言った。
「黒髪の男の子だったなんて……探しても探しても見つからないはずね……」
「俺は親父に騙されてて、ずっと向こうの大陸を飛び回って探してた。遅くなって……ごめん…………」
レギアスはバッとこちらを振り向くと私の手を握りしめ、
「あの時、初めて会った時からずっと、ずっと……気が狂うほど……君が好きだった」
レギアスは私を見つめていた瞳をギュッと閉じると私の手をまぶたに押し当て、真っ赤な顔で小さく震えていた。
私は胸の奥が震えてジワリと熱いものが広がって……泣きそうな気持ちになった。
「私もね、ずっと忘れられなかったの。初めて見た時になぜか目が離せなくて……絶対お友達になりたいと思ったのよね。あれも一目惚れみたいなものかしら?……レイアだから嫌じゃなかったのね」
私が考え込んでいると、レギアスが私の瞼や頬にキスの雨を振らせてきて、ぎゅうぎゅうと抱きしめた。
「良かった。本当は嫌がられてたらどうしようって……あんなことして嫌がられて当然なんだけど……ごめんなさい。ごめんなさい、レティシア」
なんか別人みたいになって泣いてるわ……出会った時の子供に返っちゃったみたい。
私はゆっくりと身体を引き剥がしてレギアスを見つめるとハンカチで涙を拭いてあげた。
「私、あなたに恋をしたって伝えたわよね?さっきも自信満々だったじゃない?」
「それはあの……かも、だったし……それに、誘拐犯を好きになっちゃう的なアレなやつかもしれないと……」
「それは……私もちょっとそうかもって思って怖いのよねぇ……」
「そ、そうなの!?」
あからさまにショックを受けてて可愛い。さっきからクスクス笑いが漏れてしまう。
「ねえレギアス、知ってる?一部の女の子はね?好きな人に強引にされると嬉しいのよ」
レギアスはキョトンとしてこちらを見た。
「そして私はその一部の女の子なの。わかる?」
「えーと、……俺に強引にされて、嬉しかった?」
「凄く怖かったけど、たぶんね?……それに、私はレギアスから身を守ろうと思えばできたのよ?」
「そ、それは……無理だと思う……」
「まあそれは、いつか証明してあげるわ」
「レティシア……あの、また無理やりしていい?」
無理やりがしたいの?そういう趣味??
「……スケジュールの許す時なら」
「今日の夜は?」
「この後の流れ次第ね」
レギアスはしょぼんとしていたけど
「ふふっ、同意を取ったら無理やりって言わないと思うの」
私が笑うと、なるほどっと言って一緒に笑った。
あんなに怖かったレギアスからすっかり毒気が抜けて、ただただ強くて美しくて可愛い生物に変身したわ。
なんだか嬉しいような残念なような……
……私ってもしかして少し被虐趣味があるのかしら……
それから謁見に呼ばれるまで、私たちはお互いの今までの事を話したりして、和やかに過ごした。
レギアスの手はずっと私の腰にあって顔や髪の毛にしょっちゅうキスが降ってきて、くすぐったくて幸せだった。
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