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第四章・モデル・ストーカー殺人事件。6

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 すると神崎さんが出くわした。

「今から何処に行くんだ?」

「自販機です。自分のとエレナちゃんの分を買いに」

「なら、俺も一緒に行こう。丁度喉も渇いたし、話もある」

 それならと一緒に買いに向かった。自販機まで行くと俺は、コカ・コーラでエレナちゃん用に果汁1OO%のオレンジジュースを購入。
 神崎さんは、缶コーヒーを買った。すると神崎さんは、缶の蓋を開けながら

「そういえば知っているか? 辻エレナとマネージャーの伊藤さんって付き合っているらしいぞ」

「えぇっ……!?」

 あまりにも衝撃な一言を言ってきたため、持っていたコカ・コーラを落としそうになった。危ない、危ない。だが、マジで!?
 エレナちゃんとマネージャーである伊藤さんが付き合っていたなんて……。
 驚いている俺を見て神崎さんは、ニヤリと笑う。うっ……エレナちゃんにときめいたことがバレている。何だか恥ずかしくなってきた。

「リカコさんから聞いた。周りに秘密にしているが雰囲気でバレバレだってさ。お前みたいに」

「うっ……すみません」

 何故か謝ってしまった。別に恋心ではないが内心可愛いなと思ったのは本当だ。
 まぁ男なんだから、これぐらい仕方がないけどさ。そうか……2人は付き合っているのか。意外な組み合わせだなと思った。伊藤さんとか真面目な感じだし。ちょっと残念な気持ちにはなったが。

「そうなるとストーカーは、それを知っている可能性が高いな。あの脅迫状にそれっぽいことが書いていてあっただろ?」

 それっぽいこと……? 脅迫状の内容を思い出してみる。あ、確かに。
 犯人が言っていたあの男って伊藤さんに対してだったのか!? あれ? それなら俺が代わりってことは?

「だとしたら犯人は、伊藤さん狙い!?」

「その可能性が高いかもな。伊藤さんは、警戒の強い人だからスクープされないようにデートも部屋や個室のあるお店を選んだりして気を付けていたらしい。内部にはバレバレだったみたいだが。そうなると犯人は、何処かでその情報を手に入れたか、また内部の犯行だろうな」
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