執筆徒然日記

常森 楽

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一歩ずつ

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今日、久しぶりに『いたずらはため息と共に』を読み返した。
書いていた時…書けなくなる直前、もう私の中ではエンディングまで妄想し終わっていた。
でも、今日、別のエンディングがふっと思い浮かんだ。
どんなエンディングになるかわからない。
最初のエンディングが頭に浮かんだ時にもわかっていたことだったけど、そのエンディング以外は全く思い浮かばなかった。
だから、“どんなエンディングになるかわからない”とは思いつつも、「まあ、結局はこの終わり方になるんだろうな」とも思っていた。
なのに突然、別のエンディングも見えてきた。
最終的にどんなエンディングになるのかは、書いていく内にわかるだろう。
きっと、今想像している展開ともまた違う展開になるのかもしれないという面白さを改めて感じた。

そして、長らく読み返していなかったから、後半の最初から読み返してみてるんだけど、我ながら、面白すぎない!?(笑)
『いたずらはため息と共に』が楽しすぎるんだけど!!読んでて!!(笑)
なんか、エッチなシーンも、直接的な表現を使ってはいるんだけど、なんか…なんていうか…いやらしくないというか…。
いや、まあ、感覚は人それぞれだとは思うんだけど。
なんだか不思議な感覚だわ。
読んでてエッチな気持ちになんないのよ。
…それは良いことなのか?(笑)
表現したいのに上手い言葉が見つからない。
でもホント、読んでて楽しいなって。
自分で楽しいと思えるのが1番だよね。
今日「書きたい!」って思えた。
大まかには覚えてるけど、細かいところを忘れてしまっているから読み返し作業中だけど、続きを書ける日は近い気がしてる。


彼女と別れたからなんだろうな。
ずっと家にいて、暇になって。
いろんな映像作品を見て。
人肌恋しいなって思って…寂しいな、ぬくもりを感じたいな、好きだと思える人にまた出会いたいなって思ったから。
私の“欲”が、ちゃんと、正常に動き始めたのかなって思う。
…まあ、まだ、動き始めたばかりだし「誰とも会いたくない!!」みたいな日の方が多いけどね。

私さ、本当に、彼女がいなくなったらとんでもなく落ち込むと思ってたの。
初恋の人と別れた時はすごかったからさ。
2年間くらい、ずっと未練たらたらで。
振られた直後は、ほとんど記憶が抜け落ちてて。
なんか、言葉も理解できなくなっちゃったの(笑)
日本語なはずなのに、聞いたこともない言語が聞こえているような感覚で、すごく焦ったことがある。
初恋の人は付き合って半年で別れたけど、彼女とはとんでもなく長い期間だったしさ、ずっとずっと大好きだったし、この世の何よりも大切にしてきたの。
なのに、全然落ち込んでなくて、不思議。
そりゃあ、もちろん、寂しさや悲しさはある。
思い出して涙が溢れる時もある。
でも、なんか…たぶん、「やりきった」って心の底から思ってるからなんだろうね。
100%全力で彼女を愛してきた。
誰がなんと言おうと、私は私の全てを出し切った。
愛し尽くした。
それでもダメだった。

彼女からは、ちゃんと大事にしてもらえなかった。
愛を、返してもらえなかった。
彼女なりに努力はしてくれたのかもしれないけど、その程度では、彼女が吐いた暴言が打ち消されることはなかった。
むしろ、どんどん状況は悪くなっていった。
彼女は、最終的には私と向き合うことすらやめてしまった。
平気で嘘をついたり、隠し事をするようになった。
約束も、平気な顔して破った。
それは、努力してくれたとは、私には到底思えない。
蔑ろにされた。
私の存在を、軽んじられた。
私は、どこからどう考えても、彼女を1番に優先して、めちゃくちゃ大事にしてた。
誰に見られてても、100人中99人は「大事にしてた」って言われる自信がある。
大事にし過ぎたくらいだ。
なのに、最後の最後まで私は彼女を大切にし続けてきたのに、本当に純粋に心配した私に、引っ越し先の住所を教えたくないという態度を取られたことが、私の気持ちを萎えさせた。
最終的には教えてくれたけれど、心底どうでもよく思えた。
私の…純粋に心配する気持ちを、信頼してもらえていないのだと、ハッキリ感じた瞬間、彼女に対して、一切の興味が失せた気がする。

私にとって、相手が私を信頼してくれているかどうかが、ものすごく重要なんだなってわかった。
彼女を本気で好きになったのだって、結局は、彼女が全面的に私を信頼してくれていると実感出来た瞬間からだった。
私は人を信じる能力が弱い。
人を信じる能力が弱いってことは、自分のこともあんまり信じられていないってことだ。
だからこそ、彼女が私を心から信じてくれていると感じられた瞬間、嬉しかったんだ。
私のことを心から信じてくれる彼女を信じようって、きっと、思ったんだ。
人を信じる努力をしてきたけれど、人を信じるのって努力してできることじゃないよね(笑)ってずっと思ってた。
それでも、自分なりに、いろんな視点、考え方を知ることで、人を信じる努力をしてきた。
でも、純粋に…あーだこーだと考えをこねくり回して人を信じるのではなく、いつの間にか信じていた相手は、彼女が初めてだったんだ。
彼女の素直な態度が…素直に私を信じてくれている、その態度が、自然と私も彼女を信じさせた。
それで、「大事にしよう」って思ったんだ。

有言実行。
ずっと、何年も、変わらず大事にしてきた。
怠ったことなんてない。
「あの時、ちょっと緩んじゃったな」なんてことも、一切ない。
ずっとずっとずっとずっと、100%の努力で、彼女を大事にしてきた。
彼女と一生一緒にいたくて。
彼女にそばで笑っていてほしくて。
ずっと一緒に笑っていたくて。
一緒に、幸せだって、思っていたくて。
…けど、彼女にそんな気持ちはなかった。
常に自分の感情最優先。
私の気持ちなんか、どうでもよかったのだろう。
私が苦しんでても、助けを求めていても、ひとりで泣いて蹲っていても、彼女は平気で私を放置する。
「私、疲れてるから」って(笑)
私はどんなに疲れてても、例え大切な人が亡くなっても、会社でパワハラされても、自分が病気を患っても、それでも必死に彼女のことも考えた。
こんなの、「あなたにはできるかもしれないけど、私にはできないの」なんて言えるレベルじゃない。

覚悟が違ったんだ。
一生一緒に生きていこうって覚悟が。
…そりゃあ、そうだよね。
結婚しないって当たり前のように思っていた私が、この人となら結婚したいって思ったんだから。
でも、彼女は、元々専業主婦になりたくて、要は、結婚できて専業主婦になれれば、相手は良かったんだよ。
そこに覚悟なんてなかったんだよ。

運命の人がいるんじゃない。
運命の人に、するんだ。
誰かが言った。
私は、その通りだと思う。
「この人を一生大事にする」って覚悟だよ。
それを、お互いに持てるかどうかが、運命かどうかを決めるんだ。
私は彼女を運命の人だと思ったけれど、彼女は私を都合の良い人だとしか思わなかった。
ただ、それだけの話だったんだ。

彼女が言った。
「あなたは遠い親戚みたいな存在」と。
どんな存在?(笑)
親戚って…酷い扱い(笑)

私はもう、彼女に未練はないんだと思う。
未練があるのは、彼女との思い出だけだ。
別れる1年前から、彼女が家を去った日までの彼女を、私はもう、好きではなかった。
それでも愛していたのは、思い出があったから。
私は、思い出を愛していたのだ。
それが、どうしようもなく、悲しいのだ。

もう、彼女がニヤニヤしながら知らない誰かと連絡を取り合う姿を見ずに済む。
私が触れ合おうとすると、心底嫌そうな顔をしながら手を振り払われずに済む。
唐突に、「かっこよくない」とか「応援してない」とか言われずに済む。
もう、彼女に傷つけられずに済む。
…私を傷つける彼女にお金をかけずに済む。…なんてね(笑)

思いたくなかったけど……きっと、私、彼女と離れられてホッとしてる。
だって、ずっとずっと傷ついてきた。
もちろん、楽しい思い出の方が多い。
私のことを誰よりも理解してくれているという安心感もあった。
その安心感は、彼女にしか抱いたことがない。
もしかしたらこれからも抱けないのかもしれない。
でも、それだけではカバーしきれないほどに傷つき続け、耐え続け、放置され続けた。
そして、最終的には、浮気もどき(私のなかでは浮気)をされ、もう…なんか……ね……。
そら死にたくもなるよ(笑)
そもそも覚悟が違ったんだから、仕方ないよね。

ま、こんなふうに、多少は前向きになれてる。
なれてるけど、死神とのワルツは続いている。
人生もやり切っちゃったんだよ。
ちょっと、生き急ぎすぎた(笑)
やりたいこと、やり切っちゃって、どうしようね。
『いたずらはため息と共に』が完結したら、その時こそ、本当にやり切ってしまうのかね。

そういえば、足の指は無事、完治しました!
ずっと地味に痛かったし、肌の色も全然治らなかったんだけど、昨日の夜、治っていることに気がついた!!わーい!
いつかの記事に、傷が治ったら、その時が彼女との終わりかもって書いた気がするけど、本当だったね。
さようなら、私が唯一愛した人よ。さようなら。
お元気で。
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