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6.さんにん
375.まだ?
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寝る前、穂のことを思いっきり抱きしめた。
「良い曲だったよ。永那ちゃんも聞いた?」
「ハァ」と、穂の首筋に息を吐く。
「私は、聞きたくない」
「どうして?」
「穂…私はね、最低なんだ…」
「え?」
「最低なんだよ…」
「永那ちゃん、何かあった?」
彼女の肌に、顔を擦り付ける。
「穂…離れたくないよ」
「え?離れないよ?」
涙が溢れてくる。
「あ、永那ちゃん、生理前でしょ?この前も生理前に泣いてたもんね。…大丈夫だよ、永那ちゃん。大好きだよ」
トントンと優しく背中を叩いてくれる。
床に布団を敷いて寝ている千陽は何も言わない。
絶対起きてるし、こいつのせいで変なこと思い出したっていうのに。
でも、穂がずっと優しく背中を叩いてくれているうちに、安心して、気づいたら眠っていた。
目が覚めると、穂の寝顔が目の前にあった。
顔が寒くて、モソモソと穂に近づく。
彼女の胸元に顔をうずめて、暖を取る。
「穂、好きだよ」
「永那」
呼ばれて振り向く。
千陽が布団に座りながら、左腕を擦っていた。
「昨日…」
伏し目がちに、口をモゴモゴ動かす。
「なに?」
「昨日…シたとき…」
「うん?」
「シた後、か…。ちょっと、お腹痛かった…」
「あ…ごめん」
やっぱり痛いよね。
穂は、痛くなかったかな?後で起きたら聞いてみよう。
「血とか出なかった?」
「それは、大丈夫」
「良かった。教えてくれて、ありがとう」
こういうのは、言ってもらわないとわからないからな。
「…気持ち、良かった、よ…激しくても」
耳を真っ赤に染めて、千陽が言う。
ああ…千陽も、可愛くなったなあ。
穂にキスして、ベッドから下りると、千陽があたふたする。
千陽の布団に入って、そっとキスした。
彼女の瞳が潤んでいく。
「お前、ちょっと穂に似てきたんじゃない?」
「そう?」
「うん。可愛くなった」
千陽が顔を赤くするから、つい、押し倒す。
彼女の胸を揉みながら、顔をうずめる。
あったかい。
「穂と、同じくらい好きになってくれる?」
「…穂は、特別なの」
「あっそ」
チラリと千陽を見ると、楽しそうに笑っていたからびっくりした。
てっきり、悲しい顔をしていると思っていたから。
「てか、お前さ、なんで昨日、あの人の動画、穂に見せたの?」
「穂に見せようと思って見せたわけじゃない」
「じゃあ、なに?」
「前から見てて、たまたま新しい動画が追加されたって通知がきたから見たら、穂が見てきたの」
「なんで…前から見てんの?」
「永那と1番長くシてた相手だし…あたしも話したことあるし、なんだかんだ良い曲だし」
「お前、その最初の理由、絶対穂に言うなよ…!」
「わかってるし」
私がいろんな人とシてきたってこと、穂にバラしたのは誰かな…!!
前科があるんだよ、お前には!まったく…。
「そういう仲だった相手がメジャーデビューなんてすごいことじゃん。もっと自慢しても良いくらいじゃない?」
「うっせー」
「しかも、あの人が有名になったキッカケの曲って、全部永那とのことを書いた曲なんでしょ?」
「知らん」
「…知ってるくせに」
千陽が目をそらしながら、小さく呟く。
私は誤魔化すように、彼女の服を捲って、ブラから覗く乳房に吸い付いた。
「お前、何時から起きてんの?」
「1時間前…くらい」
「早起きだな」
千陽の胸を堪能する。
「穂、少し胸大きくなったって言ってた」
「え!?なにそれ!私知らないんだけど!」
「毎日さわってるのに気づかないの?」
「毎日さわってるから気づけないの!」
「…永那にさわられてきた子、みんな、大きくなってたりして」
「あ?なんだよ、その都市伝説みたいな話は」
フッと千陽が鼻で笑う。
「あたし…穂のこと、さわってもいいの?」
「ん?」
「永那が前に言ってた…その…穂のを、舐めるって…」
「ああ、私の前でだけな?お前と穂が2人きりのときはダメ。私がいるときだけ。特別大サービス」
「じゃあ…いつするの?3人で」
「いつだろうな?…もうすぐお母さん帰ってくるし」
「帰ってくる前?」
首を横に振る。
「残りの2週間は、穂と2人きりで過ごしたい」
「…わかった」
「穂、もうすぐ生理だしなー。どっちにしても、その1週間はエッチできないだろうし…」
「穂の生理まで把握してんの…」
「おい!そんなあからさまに引いた顔すんな!」
「普通に引くでしょ。どんだけセックスしたいの…。穂が永那は“エッチばっかり”って言ってたよ」
「うるさい!穂のエロい顔は最高なんだ!全然飽きないんだ!飽きさせない穂が悪い!」
「永那、ちゃん…?」
呼ばれて、飛び起きる。
千陽がため息をつきながら、捲られた服を戻した。
「私、何か悪いこと、した?」
目を擦る仕草が可愛くて、ベッドに飛び乗った。
手の甲で、くしくしする姿は、あまりに可愛い。
寝起きの穂、マジ最高。
「穂が可愛くてしょうがないって話をしてたんだよ」
まだ寝ぼけ眼の穂に、キスの雨を降らせる。
彼女が楽しそうに笑うから、心がふわふわした。
その日、千陽は昼過ぎに帰った。
穂に聞いたら、穂はお腹が痛くならなかったらしい。
やっぱり、毎日エッチしてるからなのかな?
それとも、千陽にシたときよりも少しは冷静だったから?
「良い曲だったよ。永那ちゃんも聞いた?」
「ハァ」と、穂の首筋に息を吐く。
「私は、聞きたくない」
「どうして?」
「穂…私はね、最低なんだ…」
「え?」
「最低なんだよ…」
「永那ちゃん、何かあった?」
彼女の肌に、顔を擦り付ける。
「穂…離れたくないよ」
「え?離れないよ?」
涙が溢れてくる。
「あ、永那ちゃん、生理前でしょ?この前も生理前に泣いてたもんね。…大丈夫だよ、永那ちゃん。大好きだよ」
トントンと優しく背中を叩いてくれる。
床に布団を敷いて寝ている千陽は何も言わない。
絶対起きてるし、こいつのせいで変なこと思い出したっていうのに。
でも、穂がずっと優しく背中を叩いてくれているうちに、安心して、気づいたら眠っていた。
目が覚めると、穂の寝顔が目の前にあった。
顔が寒くて、モソモソと穂に近づく。
彼女の胸元に顔をうずめて、暖を取る。
「穂、好きだよ」
「永那」
呼ばれて振り向く。
千陽が布団に座りながら、左腕を擦っていた。
「昨日…」
伏し目がちに、口をモゴモゴ動かす。
「なに?」
「昨日…シたとき…」
「うん?」
「シた後、か…。ちょっと、お腹痛かった…」
「あ…ごめん」
やっぱり痛いよね。
穂は、痛くなかったかな?後で起きたら聞いてみよう。
「血とか出なかった?」
「それは、大丈夫」
「良かった。教えてくれて、ありがとう」
こういうのは、言ってもらわないとわからないからな。
「…気持ち、良かった、よ…激しくても」
耳を真っ赤に染めて、千陽が言う。
ああ…千陽も、可愛くなったなあ。
穂にキスして、ベッドから下りると、千陽があたふたする。
千陽の布団に入って、そっとキスした。
彼女の瞳が潤んでいく。
「お前、ちょっと穂に似てきたんじゃない?」
「そう?」
「うん。可愛くなった」
千陽が顔を赤くするから、つい、押し倒す。
彼女の胸を揉みながら、顔をうずめる。
あったかい。
「穂と、同じくらい好きになってくれる?」
「…穂は、特別なの」
「あっそ」
チラリと千陽を見ると、楽しそうに笑っていたからびっくりした。
てっきり、悲しい顔をしていると思っていたから。
「てか、お前さ、なんで昨日、あの人の動画、穂に見せたの?」
「穂に見せようと思って見せたわけじゃない」
「じゃあ、なに?」
「前から見てて、たまたま新しい動画が追加されたって通知がきたから見たら、穂が見てきたの」
「なんで…前から見てんの?」
「永那と1番長くシてた相手だし…あたしも話したことあるし、なんだかんだ良い曲だし」
「お前、その最初の理由、絶対穂に言うなよ…!」
「わかってるし」
私がいろんな人とシてきたってこと、穂にバラしたのは誰かな…!!
前科があるんだよ、お前には!まったく…。
「そういう仲だった相手がメジャーデビューなんてすごいことじゃん。もっと自慢しても良いくらいじゃない?」
「うっせー」
「しかも、あの人が有名になったキッカケの曲って、全部永那とのことを書いた曲なんでしょ?」
「知らん」
「…知ってるくせに」
千陽が目をそらしながら、小さく呟く。
私は誤魔化すように、彼女の服を捲って、ブラから覗く乳房に吸い付いた。
「お前、何時から起きてんの?」
「1時間前…くらい」
「早起きだな」
千陽の胸を堪能する。
「穂、少し胸大きくなったって言ってた」
「え!?なにそれ!私知らないんだけど!」
「毎日さわってるのに気づかないの?」
「毎日さわってるから気づけないの!」
「…永那にさわられてきた子、みんな、大きくなってたりして」
「あ?なんだよ、その都市伝説みたいな話は」
フッと千陽が鼻で笑う。
「あたし…穂のこと、さわってもいいの?」
「ん?」
「永那が前に言ってた…その…穂のを、舐めるって…」
「ああ、私の前でだけな?お前と穂が2人きりのときはダメ。私がいるときだけ。特別大サービス」
「じゃあ…いつするの?3人で」
「いつだろうな?…もうすぐお母さん帰ってくるし」
「帰ってくる前?」
首を横に振る。
「残りの2週間は、穂と2人きりで過ごしたい」
「…わかった」
「穂、もうすぐ生理だしなー。どっちにしても、その1週間はエッチできないだろうし…」
「穂の生理まで把握してんの…」
「おい!そんなあからさまに引いた顔すんな!」
「普通に引くでしょ。どんだけセックスしたいの…。穂が永那は“エッチばっかり”って言ってたよ」
「うるさい!穂のエロい顔は最高なんだ!全然飽きないんだ!飽きさせない穂が悪い!」
「永那、ちゃん…?」
呼ばれて、飛び起きる。
千陽がため息をつきながら、捲られた服を戻した。
「私、何か悪いこと、した?」
目を擦る仕草が可愛くて、ベッドに飛び乗った。
手の甲で、くしくしする姿は、あまりに可愛い。
寝起きの穂、マジ最高。
「穂が可愛くてしょうがないって話をしてたんだよ」
まだ寝ぼけ眼の穂に、キスの雨を降らせる。
彼女が楽しそうに笑うから、心がふわふわした。
その日、千陽は昼過ぎに帰った。
穂に聞いたら、穂はお腹が痛くならなかったらしい。
やっぱり、毎日エッチしてるからなのかな?
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