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5.時間
315.酸いも甘いも
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彼女の髪がカーテンのように下りてきて、そのすき間から永那が見えるのが良い。
「ハァッ…好き、好き…好き…」
2人に言う。
永那からは何も返ってこないけど、穂は「私も千陽好き」と言ってくれる。
「千陽…千陽、可愛い」
脳が揺れるみたいに、背中がピリピリと痺れて、あたしはイく。
穂の胸をギュッと掴んでしまう。
それに合わせて穂が「んっ…」と背中を丸めた。
「千陽、イッてくれたんだ…」
穂が心の底から嬉しそうな顔をする。
「…なんで永那ちゃんはイけないのかな?」
唇を尖らせながら、穂が永那を見る。
「私は自分がされるよりも、シたい派だから」
「関係あるの?」
「あるよ」
永那が左眉を上げる。
「女の人は、状況とかで気持ち良くなれるかどうか、大きく左右されるんだって。例えば、安心できない場所だったり、緊張する相手とかだと、イきにくい…らしいよ?なんなら、痛みを感じることもあるみたい」
穂の顔に不安の色が浮かぶ。
「私の場合は、穂のせいじゃなくて、私がシてあげたいと思ってるから、イきにくいんだよ。シてあげたいって思ってるのに、されてたら、立場が逆でしょ?」
永那が優しく笑う。
「体質の問題もあるだろうしね。元々気持ち良くなれるポイントが少ない人もいるらしいよ」
永那は彼女の不安をすぐに払拭する。
穂があたしを見る。
「じゃあ、千陽は…安心感を抱いてくれて、されたいって思ってくれてたってこと?体質も…感じやすい?」
「そりゃあ、そうでしょ。穂に“シたい”って言ってたんだし」
穂は破顔する。
…なんか、あたし穂の練習台になってるよね?
真面目か。
べつに、いいけど。
「名前呼んであげたり、“可愛い”って言ってあげたりすると、イきやすくなるよね。穂、上手だったんじゃない?」
「そっか。…もう一回、シてもいい?」
穂に聞かれて、あたしは頷く。
彼女の指がゆっくり動き始める。
あたしは息を深く吐く。
「穂…穂って、けっこうシてあげたい派なの?」
永那が近づいてくる。
「どうかな?…千陽がイッてくれたのは、嬉しかったけど」
「妬くなー…私がイけないのがダメみたいに思えてくる。2人でヤりまくったりしないよね?」
「ダメじゃないし、ヤりまくったりなんか、しません…!」
「ホントかなー?」
…あたしの上で会話しないで。
この間にも穂の指はなかでゆっくり動いていて、永那の声がそばで聞こえて、ムズムズしてくる。
「ホントだよ…。私だって、どちらかと言えば、されたい…し…」
穂が目をそらす。
「ふーん。そんならいいけど」
永那は目を細める。
「もう…!永那ちゃん、邪魔しないで」
「へいへい」
永那があたしに垂直になるように寝転ぶ。
あたしの顔のそばで、頬杖をついて、あたしの顔を眺めるように。
心臓がドクドクと動き出して、全身が熱くなる。
「千陽は、私に見られたいのかな?」
「そうなの?」
「何度も目が合うんだよ。私が見てるか、確かめるみたいに」
恥ずかしくて、顔を隠したいのに、永那の顔を近くで見ていたくて、そっちの欲のほうが勝って、手が動かない。
視線も、外せない。
「そんなに私のこと、好きなのかよ」
…ああ、かっこいい。
「好き、だよ」
永那がフッと笑う。
「デレ千陽だ」
「…うざい」
「ツン千陽。ツンデレじゃなくて、デレツン?」
「マジ、うざい…ハァッ…」
「エロ」
永那にジッと見られて、眉頭に力が入る。
「キス…したい…」
そう言うと、永那がチラリと穂を見る。
あたしもその視線を追って、穂を見た。
穂は下唇を噛んだ後、あたしの乳首に吸いついた。
「ぁぁっ…」
「しても良いってさ」
永那が逆さまの状態で、あたしにキスする。
コツンと音が鳴る。
ハハハッと永那が楽しそうに笑って「穂と頭ぶつかっちゃった」と言った。
「永那ちゃん!」
「ごめんて」
永那は移動して、顔を横向きにして、もう一度口付けしてくれる。
唇が交差してるから、永那が口を開けて閉じるたびに、あたしの唇全体が永那にしゃぶられる。
たまに鼻を舐められて、擽ったい。
…ああ、やばい。
「んぁ…ッ、あっ、ぁぁあっ…!」
「イッたね」
永那に髪を撫でられる。
穂の指が抜かれて、彼女がそれを舐めた。
「どれどれ…」
永那がベッドからおりて、穂のそばに立つ。
「私にも見せてよ」
慌てて膝を閉じた。
「あ、千陽!」
永那が膝をこじ開けようとする。
「永那ちゃん…無理やりは良くないよ?」
永那は「ハァ」とため息をついて、頭をポリポリ掻く。
「なんで私はだめなんだよ?」
「無理だから…」
こんな、電気ついてるなか、永那に見られるとか、ホント無理。
「まあいいや。…穂、結局3人でヤったね?」
「ち、違うよ…!3人じゃ、ない…」
「えー?3人だったじゃん」
穂はぷいと永那に背を向けて、ベッドに置いてあったあたしのショーツを手に取る。
足に通してくれるから、あたしは起き上がりつつ、ブラのホックをつけた。
「違う」
「じゃあ、どうすれば3人ってことになるの?」
モゴモゴと穂が何か言う。
「ん?なに?」
永那は穂の顔を覗き込む。
「え、永那ちゃんが…私達を気持ち良く、して、くれたら…」
「2人同時に?」
穂が頷く。
…穂のなかの“3人”って、そういうことなんだ。
「ハァッ…好き、好き…好き…」
2人に言う。
永那からは何も返ってこないけど、穂は「私も千陽好き」と言ってくれる。
「千陽…千陽、可愛い」
脳が揺れるみたいに、背中がピリピリと痺れて、あたしはイく。
穂の胸をギュッと掴んでしまう。
それに合わせて穂が「んっ…」と背中を丸めた。
「千陽、イッてくれたんだ…」
穂が心の底から嬉しそうな顔をする。
「…なんで永那ちゃんはイけないのかな?」
唇を尖らせながら、穂が永那を見る。
「私は自分がされるよりも、シたい派だから」
「関係あるの?」
「あるよ」
永那が左眉を上げる。
「女の人は、状況とかで気持ち良くなれるかどうか、大きく左右されるんだって。例えば、安心できない場所だったり、緊張する相手とかだと、イきにくい…らしいよ?なんなら、痛みを感じることもあるみたい」
穂の顔に不安の色が浮かぶ。
「私の場合は、穂のせいじゃなくて、私がシてあげたいと思ってるから、イきにくいんだよ。シてあげたいって思ってるのに、されてたら、立場が逆でしょ?」
永那が優しく笑う。
「体質の問題もあるだろうしね。元々気持ち良くなれるポイントが少ない人もいるらしいよ」
永那は彼女の不安をすぐに払拭する。
穂があたしを見る。
「じゃあ、千陽は…安心感を抱いてくれて、されたいって思ってくれてたってこと?体質も…感じやすい?」
「そりゃあ、そうでしょ。穂に“シたい”って言ってたんだし」
穂は破顔する。
…なんか、あたし穂の練習台になってるよね?
真面目か。
べつに、いいけど。
「名前呼んであげたり、“可愛い”って言ってあげたりすると、イきやすくなるよね。穂、上手だったんじゃない?」
「そっか。…もう一回、シてもいい?」
穂に聞かれて、あたしは頷く。
彼女の指がゆっくり動き始める。
あたしは息を深く吐く。
「穂…穂って、けっこうシてあげたい派なの?」
永那が近づいてくる。
「どうかな?…千陽がイッてくれたのは、嬉しかったけど」
「妬くなー…私がイけないのがダメみたいに思えてくる。2人でヤりまくったりしないよね?」
「ダメじゃないし、ヤりまくったりなんか、しません…!」
「ホントかなー?」
…あたしの上で会話しないで。
この間にも穂の指はなかでゆっくり動いていて、永那の声がそばで聞こえて、ムズムズしてくる。
「ホントだよ…。私だって、どちらかと言えば、されたい…し…」
穂が目をそらす。
「ふーん。そんならいいけど」
永那は目を細める。
「もう…!永那ちゃん、邪魔しないで」
「へいへい」
永那があたしに垂直になるように寝転ぶ。
あたしの顔のそばで、頬杖をついて、あたしの顔を眺めるように。
心臓がドクドクと動き出して、全身が熱くなる。
「千陽は、私に見られたいのかな?」
「そうなの?」
「何度も目が合うんだよ。私が見てるか、確かめるみたいに」
恥ずかしくて、顔を隠したいのに、永那の顔を近くで見ていたくて、そっちの欲のほうが勝って、手が動かない。
視線も、外せない。
「そんなに私のこと、好きなのかよ」
…ああ、かっこいい。
「好き、だよ」
永那がフッと笑う。
「デレ千陽だ」
「…うざい」
「ツン千陽。ツンデレじゃなくて、デレツン?」
「マジ、うざい…ハァッ…」
「エロ」
永那にジッと見られて、眉頭に力が入る。
「キス…したい…」
そう言うと、永那がチラリと穂を見る。
あたしもその視線を追って、穂を見た。
穂は下唇を噛んだ後、あたしの乳首に吸いついた。
「ぁぁっ…」
「しても良いってさ」
永那が逆さまの状態で、あたしにキスする。
コツンと音が鳴る。
ハハハッと永那が楽しそうに笑って「穂と頭ぶつかっちゃった」と言った。
「永那ちゃん!」
「ごめんて」
永那は移動して、顔を横向きにして、もう一度口付けしてくれる。
唇が交差してるから、永那が口を開けて閉じるたびに、あたしの唇全体が永那にしゃぶられる。
たまに鼻を舐められて、擽ったい。
…ああ、やばい。
「んぁ…ッ、あっ、ぁぁあっ…!」
「イッたね」
永那に髪を撫でられる。
穂の指が抜かれて、彼女がそれを舐めた。
「どれどれ…」
永那がベッドからおりて、穂のそばに立つ。
「私にも見せてよ」
慌てて膝を閉じた。
「あ、千陽!」
永那が膝をこじ開けようとする。
「永那ちゃん…無理やりは良くないよ?」
永那は「ハァ」とため息をついて、頭をポリポリ掻く。
「なんで私はだめなんだよ?」
「無理だから…」
こんな、電気ついてるなか、永那に見られるとか、ホント無理。
「まあいいや。…穂、結局3人でヤったね?」
「ち、違うよ…!3人じゃ、ない…」
「えー?3人だったじゃん」
穂はぷいと永那に背を向けて、ベッドに置いてあったあたしのショーツを手に取る。
足に通してくれるから、あたしは起き上がりつつ、ブラのホックをつけた。
「違う」
「じゃあ、どうすれば3人ってことになるの?」
モゴモゴと穂が何か言う。
「ん?なに?」
永那は穂の顔を覗き込む。
「え、永那ちゃんが…私達を気持ち良く、して、くれたら…」
「2人同時に?」
穂が頷く。
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