いたずらはため息と共に

常森 楽

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5.時間

265.修学旅行

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彼女の瞳に捕らえられて、目を離せない。
「私が…私だけが、穂の、気持ちいいとこ、全部、知ってるって、思えれば…この、おかしくなりそうな感じも、消えるかな?」
何度も腰が浮く。
口で息をしたい。
思いっきり、空気を吸い込みたい。
「昨日も言ったよね?…寂しいって、穂ともっとシたいって」

…昨日。
みんなの前で永那ちゃんに胸をさわられて、怒って部屋にこもった。
でも、永那ちゃんの落ち込む声を聞くと、つい許してしまう。
彼女を部屋に入れて、2人で、たくさんキスをした。
永那ちゃんに押し倒されたけど、やっぱりみんながいるなかでは、私はできなくて。
泣かれてしまった。

わかってる。…たぶん。
千陽とキスしたり、胸をさわったりすることが、永那ちゃんを傷つけているということ。
でも彼女が許してくれるから、甘えてる。
わかってる、はず。
だから、これ以上は絶対に進まない。
これ以上は、私と千陽は、お互いを知ることはない…はず。
永那ちゃんだけが、私の全てを知っている。
今だって、私の気持ちいいところ、全部知ってるのは永那ちゃんだけ…。
…でも、3人でするってなったら、どうなるの?

「千陽が、幸せなら、私も嬉しい」
クチュクチュと音が響いて、自由に動かせない手を上げて、顔を隠す。
「あいつには、泣いてほしくない。私達から離れていってほしいわけでもない」
汗が止まらない。
何度もイっているような気もするけれど、この状態が、一体どういう状態なのか私にはわからない。
「あいつが穂ので、穂が私ので、結果的に2人とも私のってのも、悪くないと思った」
「フんんッ、んゥッ…ゥゥッ」
足がって、ピンと張った糸が緩まない感覚。
「でもさ?私と穂が全然できてないのに、穂と千陽がシまくるのは違くない?…千陽から“泊まる”って言ってるわけだし、穂のせいじゃないのかもしれないけどさ」
意識が、少しずつ、朦朧としていく。

ペシンッと太ももを叩かれて、意識がハッキリする。
「穂、寝ちゃダメ」
指が勢い良く抜かれて、ピクッと腰が浮いた。
「うつ伏せになって」
永那ちゃんが指を舐めて、私の体を強引に転がされる。
膝を立たされて、すぐに彼女が入ってくる。
「ん゙ん゙ッ…!」
「穂が、1番好きなとこ」
膣の肛門側を撫でられて、ギュッと手を握った。
「ハァ」と彼女がため息をつく。
「私、千陽と3人でするとこ、想像してみたんだけど」
ゆっくり撫でられているうちに…私は目一杯鼻で呼吸する。
「まだ、全然シたいと思えないんだよね。私は、穂とシたいから」
彼女の指の動きが速くなる。
「穂と、もっとたくさんできたら、シてあげてもいいよ?」
蕾に触れられて、腰がガクガクと揺れる。
「だから穂、3人でシたいなら、どうにかして?」
手首に食い込むネクタイが、少し痛い。

指が抜かれて、割れ目を、指とは違う弾力が撫でる。
「私は、穂が好き」
彼女が話すと、熱い吐息が割れ目にかかる。
「普通、恋人って、2人でエッチするものでしょ?」
何度も舐められて、何度もイったはずなのにまた子宮が彼女を求め始める。
「デートだって、もっとたくさんしたい」
心を読まれているかのように、彼女がなかに入ってきて、猫背になる。
「もっと、穂と、恋人っぽいこと、たくさんしたい」
蕾をチロチロとくすぐるように舐められる感覚と、なかを押される感覚が同時に襲ってくる。
「ん゙ッ、んんぅッ…」
ビクッビクッと体が跳ねる。
彼女の手は止まらなくて、ただ蕾の感覚だけがなくなる。
胸に手を伸ばされて、突起を摘まれる。
「学校帰り、毎日ここ来るとか…どうかな?」
永那ちゃんがニヤリと笑う姿が思い浮かんで、私は小さく首を横に振る。
「そしたら、毎日できるよね?…デートは、たまに土曜日にどっか行くか」
また、痙攣が止まらない。
「ああ、でも…そんな金ないか」
彼女がため息をつく。
「やっぱ、穂が考えて」

トントン、トントンと、彼女の指が膣を叩く。
そのたびに、痙攣とはべつに、ピクピクと体が反応する。
「ん゙ん゙ゥッ…っんッ…」
体全体が揺らされて、体の中心から熱が放出される。
頭が揺れて、ネクタイが口から取れた。
唾液まみれのおしぼりを落として、声が出る。
「ぁぁあアッ…あッ…」

彼女が私の足を伸ばしてくれる。
私はソファにうつ伏せになって、ボヤけた視界で映画を見た。
「穂」
視線を彼女に遣ると、彼女は笑っていて、背筋がゾワリとした。
「仰向けになって?」
私は深く息を吐く。
「穂」
震える手足をなんとか動かして、仰向けになった。
彼女が顔のそばに座って、巻かれたネクタイを取ってくれる。
汗で濡れた私の額を手の平で拭って、彼女が笑う。

私の上に跨って、彼女が自分のショーツをおろす。
左眉を上げて、首を傾げる。
「まだ、できるよね?」
私に拒否権は、ない。
頷くと、恍惚としてしまうような笑みを彼女は浮かべた。
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