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5.時間
263.修学旅行
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「何見ようか?」
永那ちゃんがテレビをつけて、リモコンを操作する。
私はローソファに正座して、ゴクリと唾を飲んだ。
エッチ…しないのかな。
「穂、どんな映画が好き?」
「な、なんでも…」
永那ちゃんが振り向く。
「なんでも、ねえ…。んじゃ、私が選んじゃうよ?」
「うん」
操作する永那ちゃんをジッと見る。
私は小さく息を吐いて、彼女のそばに寄った。
彼女が私をチラリと見て、すぐに視線を画面に戻してしまう。
映画が始まる。
「穂、こっちおいで」
永那ちゃんは足を開いて、ソファをトントンと叩く。
私が彼女の太ももの間に座ると、後ろから抱きしめられた。
彼女が背もたれに寄りかかるから、自然と私も倒れて、彼女の胸に寄りかかる。
「どんな話?」
「レズビアンの話」
「見たことあるの?」
「1回ね」
女子高生が、自分がレスビアンだと気づいて、でも、それを認めたくない様子が描かれていた。
男性と付き合って、それに違和感を抱いて、女性に恋をする。
…私は、多少の葛藤はあったけど…“自分がレズビアンであるということを認めたくない”みたいな感情はなかった。
それは、あくまで私が永那ちゃんという1人の人間を好きになった認識が強くて、女性が恋愛対象という意識がないから?
でも、千陽には“女好き”って言われる。
私、女好きなのかな?
レズビアン…なのかな?
永那ちゃんに、私だけを見てほしいと願っていたのが、随分昔のことみたいに感じる。
もちろん、今だってそう思ってる。
でも、千陽と関わりを持って“千陽にも…”って思っている自分がいる。
なんでだろう?
…やっぱり、おかしいよね。
私は、ただ、千陽に離れていってほしくなくて。
ずっと、そばにいてほしくて。
永那ちゃんと千陽がキスするのは、嫌。
唇だけなら…まだ…いいけど…舌を絡ませたりは、嫌。
2人きりで愛し合われたら、きっとすごく傷つく。
でも、千陽がひとりでシているのを見ているのも悲しい。
なんてわがままなんだろう。
…永那ちゃんは、私と千陽がキスするのも、胸をさわるのも、許してくれている。
どうして許してくれるの?
どうして許せるの?
なんて。
永那ちゃんだって、心のなかでは本当に許せてるわけじゃないんだよね?
…どう、頑張ればいいのか、わからない。
そんなことを考えていたら、エッチなシーンが流れてきて、私の意識がそちらに引っ張られていく。
永那ちゃんと千陽の以外、まともに人の裸体なんて見たこともなかった。
たまに洋画でそういうシーンがあったけど、こんなにも画面いっぱいに人の肌が映っているのは、初めて見た。
永那ちゃんの手が、私のお腹を擦る。
私が永那ちゃんを見ると、彼女がニヤリと笑った。
ゴクリと唾を飲んで、画面を見る。
子宮がキュゥキュゥ締まる。
モゾモゾして、お腹を擦る永那ちゃんの手に手を重ねる。
その後も、いろんな心の葛藤が描かれた。
でも、それ以上にエッチなシーンが多くて。
気づけばギュッと彼女の手を握っていた。
「穂、ちょっと痛い」
フフッと耳に彼女の息がかかって、ハッとする。
「ご、ごめんね?」
「いいよ。…映画、楽しい?」
「あ、うん…」
「良かった」
フゥッと息を吐く。
「永那ちゃん」
「ん?」
「永那ちゃんは、こういう映画を見て…その…エッチな気持ちに、ならないの?」
「なるよ」
永那ちゃんを見る。
彼女が両眉を上げて、首を傾げる。
「穂は、エッチな気持ちになった?」
私が頷くと「可愛い」と彼女が笑う。
私は体を横に向けて足をソファに乗せる。
彼女の頬を両手で包んだ。
彼女の唇に唇を重ねる。
「穂…私、今エッチな気分だから…そんなことされたら、襲っちゃうよ?」
「うん」
「いいの?」
「…いいよ」
「“そればっかりは、嫌”なんじゃないの?」
「さっきは、そう、思ったけど…やっぱり、エッチしたい」
彼女が口角を上げて、白い歯が顔を出す。
「穂はホント、エッチが好きだね」
顔が、熱くなる。
「え、永那ちゃんに…言われたくない」
ニシシと彼女が笑った。
彼女の薄い唇のぬくもりを感じて、目を閉じる。
ブレザーを脱がされる。
ネクタイを緩められて、永那ちゃんが移動する。
私はソファに横になって、彼女が覆うように四つん這いになる。
足は交互になっていて、彼女の膝が、私の恥部に触れた。
チュッチュッと啄むようにキスをして、下唇を吸われる。
彼女が首を左右に振って、鼻と鼻が掠める。
私は彼女の髪を撫でるように、両手を後頭部にやった。
すると彼女の舌がなかに入ってきて、甘美なひとときがやってくる。
私の体はもう、彼女のやわらかな舌を感じただけで、気持ちよくなれるみたい。
下腹部がジワッと熱くなる。
胸を優しく揉まれる。
薄く目を開く。
彼女の手が優しく動くたびに、制服のシャツがくしゃくしゃになっていて、それがやけに心疚しく思えて、また目を閉じた。
いけないことをしているみたいな…そんな、うしろめたさを感じる。
唾液をたくさん纏った彼女の舌の滑りが良い。
全神経が舌先に集中しているかのように、絡め合うたびに全身がピリピリする。
熱い息が混ざり合う。
彼女の体も火照っているのがわかって、私はもっともっとと求めるように、彼女の舌を吸った。
永那ちゃんがテレビをつけて、リモコンを操作する。
私はローソファに正座して、ゴクリと唾を飲んだ。
エッチ…しないのかな。
「穂、どんな映画が好き?」
「な、なんでも…」
永那ちゃんが振り向く。
「なんでも、ねえ…。んじゃ、私が選んじゃうよ?」
「うん」
操作する永那ちゃんをジッと見る。
私は小さく息を吐いて、彼女のそばに寄った。
彼女が私をチラリと見て、すぐに視線を画面に戻してしまう。
映画が始まる。
「穂、こっちおいで」
永那ちゃんは足を開いて、ソファをトントンと叩く。
私が彼女の太ももの間に座ると、後ろから抱きしめられた。
彼女が背もたれに寄りかかるから、自然と私も倒れて、彼女の胸に寄りかかる。
「どんな話?」
「レズビアンの話」
「見たことあるの?」
「1回ね」
女子高生が、自分がレスビアンだと気づいて、でも、それを認めたくない様子が描かれていた。
男性と付き合って、それに違和感を抱いて、女性に恋をする。
…私は、多少の葛藤はあったけど…“自分がレズビアンであるということを認めたくない”みたいな感情はなかった。
それは、あくまで私が永那ちゃんという1人の人間を好きになった認識が強くて、女性が恋愛対象という意識がないから?
でも、千陽には“女好き”って言われる。
私、女好きなのかな?
レズビアン…なのかな?
永那ちゃんに、私だけを見てほしいと願っていたのが、随分昔のことみたいに感じる。
もちろん、今だってそう思ってる。
でも、千陽と関わりを持って“千陽にも…”って思っている自分がいる。
なんでだろう?
…やっぱり、おかしいよね。
私は、ただ、千陽に離れていってほしくなくて。
ずっと、そばにいてほしくて。
永那ちゃんと千陽がキスするのは、嫌。
唇だけなら…まだ…いいけど…舌を絡ませたりは、嫌。
2人きりで愛し合われたら、きっとすごく傷つく。
でも、千陽がひとりでシているのを見ているのも悲しい。
なんてわがままなんだろう。
…永那ちゃんは、私と千陽がキスするのも、胸をさわるのも、許してくれている。
どうして許してくれるの?
どうして許せるの?
なんて。
永那ちゃんだって、心のなかでは本当に許せてるわけじゃないんだよね?
…どう、頑張ればいいのか、わからない。
そんなことを考えていたら、エッチなシーンが流れてきて、私の意識がそちらに引っ張られていく。
永那ちゃんと千陽の以外、まともに人の裸体なんて見たこともなかった。
たまに洋画でそういうシーンがあったけど、こんなにも画面いっぱいに人の肌が映っているのは、初めて見た。
永那ちゃんの手が、私のお腹を擦る。
私が永那ちゃんを見ると、彼女がニヤリと笑った。
ゴクリと唾を飲んで、画面を見る。
子宮がキュゥキュゥ締まる。
モゾモゾして、お腹を擦る永那ちゃんの手に手を重ねる。
その後も、いろんな心の葛藤が描かれた。
でも、それ以上にエッチなシーンが多くて。
気づけばギュッと彼女の手を握っていた。
「穂、ちょっと痛い」
フフッと耳に彼女の息がかかって、ハッとする。
「ご、ごめんね?」
「いいよ。…映画、楽しい?」
「あ、うん…」
「良かった」
フゥッと息を吐く。
「永那ちゃん」
「ん?」
「永那ちゃんは、こういう映画を見て…その…エッチな気持ちに、ならないの?」
「なるよ」
永那ちゃんを見る。
彼女が両眉を上げて、首を傾げる。
「穂は、エッチな気持ちになった?」
私が頷くと「可愛い」と彼女が笑う。
私は体を横に向けて足をソファに乗せる。
彼女の頬を両手で包んだ。
彼女の唇に唇を重ねる。
「穂…私、今エッチな気分だから…そんなことされたら、襲っちゃうよ?」
「うん」
「いいの?」
「…いいよ」
「“そればっかりは、嫌”なんじゃないの?」
「さっきは、そう、思ったけど…やっぱり、エッチしたい」
彼女が口角を上げて、白い歯が顔を出す。
「穂はホント、エッチが好きだね」
顔が、熱くなる。
「え、永那ちゃんに…言われたくない」
ニシシと彼女が笑った。
彼女の薄い唇のぬくもりを感じて、目を閉じる。
ブレザーを脱がされる。
ネクタイを緩められて、永那ちゃんが移動する。
私はソファに横になって、彼女が覆うように四つん這いになる。
足は交互になっていて、彼女の膝が、私の恥部に触れた。
チュッチュッと啄むようにキスをして、下唇を吸われる。
彼女が首を左右に振って、鼻と鼻が掠める。
私は彼女の髪を撫でるように、両手を後頭部にやった。
すると彼女の舌がなかに入ってきて、甘美なひとときがやってくる。
私の体はもう、彼女のやわらかな舌を感じただけで、気持ちよくなれるみたい。
下腹部がジワッと熱くなる。
胸を優しく揉まれる。
薄く目を開く。
彼女の手が優しく動くたびに、制服のシャツがくしゃくしゃになっていて、それがやけに心疚しく思えて、また目を閉じた。
いけないことをしているみたいな…そんな、うしろめたさを感じる。
唾液をたくさん纏った彼女の舌の滑りが良い。
全神経が舌先に集中しているかのように、絡め合うたびに全身がピリピリする。
熱い息が混ざり合う。
彼女の体も火照っているのがわかって、私はもっともっとと求めるように、彼女の舌を吸った。
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