いたずらはため息と共に

常森 楽

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3.成長

183.まだまだ終わらなかった夏

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「もう、濡れてるね?」
赤い舌を出して、ペロペロと舐められる。
「んっ」
たまに割れ目にねじ込まれたり、蕾を指先でチロチロ舐められたり、いろんな優しい刺激を与えられた。
「…気持ちいい」
私が言うと、彼女と目が合う。
彼女がニコッと笑って、何度も私の大事なところを、大事そうに舐めてくれた。
昨日はこれが長く感じられて、もどかしくて、早く強い刺激を欲したけど、今日はいつまでもそうしていてほしいと思ってる。
目を閉じて、心地よさに浸る。

しばらくして、彼女が離れた。
私は薄く目を開いて、彼女を見た。
彼女の指が蕾に触れる。
ビクッと体が跳ねた。
割れ目を何度か往復して、ゆっくりなかに入ってくる。
「え…永那ちゃん…」
「なに?」
「もっと…舐めて?」
永那ちゃんの目が大きく開く。
「そんなに、好きなの?」
頷くと、彼女が嬉しそうに笑う。
「いいよ」
優しく言われて、ジワッと蜜が溢れるのを感じた。
それを彼女が舌先で舐め取って、また、やわらかくて弾力のある感触が、恥部に触れる。
「気持ちいい…永那ちゃん…気持ちいい…」
嬉しそうに笑いながら、彼女は私の割れ目を舐める。

彼女は1時間近くそうしてから、私に覆いかぶさった。
「どう?…そろそろ顎が痛いんだけど、まだ舐めてほしい?」
彼女がニヤニヤ笑う。
「舐めてほしいって言ったら、してくれるの?」
「いいよ?」
「じゃあ…舐めてほしい…」
フフッと笑って「ちょっと疲れちゃったから、穂も一緒にやって?」と言った。
まばたきをしていると、永那ちゃんが横に寝転んだ。
「穂、ここに、おまた・・・、乗せて?」
私の言い方をわざと真似するように言って、口角を上げる。
私は起き上がって、彼女の口元に腰をおろす。
…恥ずかしい。
彼女が口を大きく開けて、そこにおさまるように座る。
彼女の舌が、さっきよりも奥に入ってくるような感覚。
お尻を揉まれて、腰が動く。
彼女の手の動きに合わせるように腰を動かすと、なんだか擽ったい。
「んぁっ…!」
蕾をチュゥッと吸われて、体がビクッと仰け反る。
ヘッドボードに手をついて、「ハァ」と大きく息を吐く。

彼女の舌が気持ちいいところに当たるように、ずっと腰を動かしていると、だんだん足がぷるぷる震えてきて、辛くなってくる。
だから私は休みたくて、彼女の顔から離れた。
彼女の瞳が私を追う。
彼女のお腹の辺りに腰をおろして、休む。
ハッと気づいて、慌てて腰を上げるけど、彼女のシャツに染みができていた。
「ご、ごめんなさい…」
「こんなの、全然いいよ。…それより、もういいの?」
私は俯いて考えてから「…うん。ありがと」と言って、彼女からおりた。
マイクロビキニのショーツとパンツを穿く。
彼女が寝転んだままだから、伸ばされている手の上に頭を乗せた。

彼女の腕が曲がって、自然と抱きしめられるような形になる。
「イかなくてよかったの?」
「…イきたい」
「パンツ穿いちゃったじゃん」
彼女の胸に顔をうずめる。
頭を撫でられて、目を閉じる。
「じゃあ、さわって?」
上目遣いに言うと「後ろ向いて」と体を反転させられる。
彼女の手がパンツのなかに入っていく。
ショーツを撫でられて、すぐにピクピクと体が反応する。
手の動きはゆっくりで、もどかしさを生む。
ただでさえゆっくりだったのに、どんどんゆっくりになっていって、最終的に動かなくなった。

…知ってる。
知ってた。
彼女が眠いこと。
昨日だって寝ていないんだから、当たり前だ。
私が彼女の顔に跨ったとき、もう既に彼女の目はとろんと垂れていて、今にも瞼が落ちてしまいそうだった。
永那ちゃんは昨日、夏休み最終日だから起きていたいと言ったけど。
私は彼女の手に、手を重ねた。
そのまま動かしてみる。
たまに気持ちいいところに触れるけど、イけそうにはなかった。

たくさん舐めてもらえて満足感はあるし、それでもいいと思えた。
彼女の手をパンツから出して、そっと置く。
端に追いやられていた布団を彼女にかけてあげる。
スゥスゥ寝息を立てて眠る彼女の頬にキスをして、私は隣に寝転んだ。
彼女の寝顔を見ていたら、私も眠くなってきて、布団のなかに潜り込んだ。
なんとかアラームをかけて、目を閉じる。
…幸せな時間。
彼女との、2人の時間。
夏休み、最後の日。

明日始業式を終えたら土日がきて、月曜日からはいつも通りの学校生活が始まる。
長いようで、あっという間だった夏休み。
いろんなことが変わって、いろんなことがわかった、夏休み。
まだまだ問題は山積みだけど、充実していた。
2人でこんなふうに長時間過ごせるのも、しばらくないかもしれない。
9月は文化祭だ。
体育祭よりも忙しくなる。
文化祭は土日にあるけど、永那ちゃんは、参加できるのかな?
去年は、どうしたんだろう?
文化祭は、強制参加ではない。
特に3年生は大学受験があるから、毎年半分くらいのクラスが不参加だという。
…そんなことを考えていたら、気づいたら眠っていて、アラームに起こされた。
いつものように永那ちゃんを起こすと、彼女は項垂れていた。
それでもなんとか気を取り直して、口付けを交わした。
駅まで彼女を送る。
今日は、何度も振り向いて手を振ってくれた。
私も手を振る。
彼女の背中が見えなくなっても、しばらく宙を眺めていた。
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