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2.変化
104.夏休み
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「いいなあ、永那ちゃん」
彼女の胸で休んでいたら、そんな言葉が頭上から降ってきた。
見下ろされるように見られて、背筋がゾクリとする。
穂は右手をゆっくり上げて、私の蜜がべっとりついた指を眺めた。
何度か中指と薬指を開閉してから、パクリと口に運ぶ。
「穂!?」
私は驚いて飛び起きる。
フフフと悪戯っ子みたいな笑みを浮かべる。
「永那ちゃんのは、ちょっと苦い」
ドッドッドッドッと心臓が駆けるように鳴る。
「手洗いな!?…穂!」
上目遣いに見られながら、自分の指をしゃぶる。
…ヤバいしか出てこない。
また私の子宮がキュウキュウしまって、疼き始める。
「私も、されたい」
指をしゃぶって上目遣いなんて、そんな恐ろしいこと、どこで学んだの!?それともナチュラルなの!?
…はぁ…可愛い…エロい…好き。
「永那ちゃんだけ、ずるい」
指をチュパッと口から出して、唇を尖らせた。
あまりの可愛さに何も言葉が出てこない。
「永那ちゃん…?」
「…っあ、ごめん」
彼女が不安そうな顔を浮かべる。
「…引いた?こういうのは、嫌?」
私は首を横にぶんぶん振る。
「ごめん、違うよ。…好き。めっちゃ、好き」
「本当?」
「うん。可愛すぎて、言葉が見つからなかった」
穂はキョトンとしてから、嬉しそうに笑った。
私は彼女を抱きしめる。
「好きだよ、穂」
「私も。永那ちゃんが好き」
「生理終わったら、いっぱいシようね」
ンフフと照れくさそうに笑って、私の肩で頷く。
彼女にブラをつけてあげる。
ついでにふにふに触ったら「だめ」と叱られた。
「ほら、ちゃんと位置を調整しないとさ?」
なんてふざけたら、膨れっ面になったまま黙るから、やっぱり私はふにふに触る。
少しの間そうしていたら「ねえ、絶対違うよね?」と言われた。
私の言葉を愚直に信じる彼女が愛おしい。
私が手を離すと、そそくさと服を着た。
「穂」
「なに?」
「その服、めっちゃエロいね」
彼女が目を細める。
「そんな目で見てたの?」
「だめ?」
「だめじゃ…ないけど」
「けど?」
「永那ちゃんって、ずっとエッチなこと考えてるの?」
真面目な顔をして聞かれた。
「ずっとでは、ない、はず」
ジトーッと見られて、彼女は髪を結び直す。
…手を上げたときの、脇の辺りから二の腕にかけてが、めっちゃエロい。うへへへ。舐めたい。
視線を感じて、ハッとする。彼女に冷たい視線を送られていた。
逆に、この切り替えの早さはどうなの?
私は全然切り替えられないんだけど…。
穂が立ち上がる。
「もうこんな時間になっちゃったね」
時計を見ると、11時半を過ぎていた。
「お昼ご飯さ」
「うん?」
「昨日の残り物でもいいかな?」
穂が少し恥ずかしそうに笑う。
「うん!めっちゃ楽しみ!」
「え?そうなの?…ちょっと手抜きかなあ?って思ったけど」
「全然!むしろ、昨日穂達が食べた物を食べられるなんて、幸せだよ」
本当にそう思う。
だってそれって、本当に、家族みたいじゃん。
「そっか。なら、よかった。…少し早めに食べて、永那ちゃんは寝たほうがいいよ?わかった?」
叱るような口調が、私を大切にしてくれてることを表しているかのようで、嬉しくなる。
私は頷いて、立ち上がった。
手際よく、穂がテーブルにご飯を並べてくれる。
…ああ、そんな姿も、なんかエロい。
机に頬杖をついて、彼女を眺める。
我ながら脳みそ壊れてるな、と思うけど、あんなふうにされちゃったら、彼女の指も、仕草も、瞳すらも、全部エロく感じる。
仕方ないよね?…ね?
「永那ちゃん?…何考えてるの?」
私は慌てて手から顔を離す。
「な、なにも!ご飯楽しみだなって!」
ジーッと睨まれる。
「鼻の下、伸びてたよ」
そう言って、電子レンジを開けた。
ピッピッと電子音が鳴って、ブーンと動き出す。
私は自分の口元をさすった。
…そんな伸びてたかなあ?
良い香りが鼻を通る。
「おいしそう」
「チャプチェ、豆腐とネギの味噌汁、キャベツのナムル…と、ご飯かな」
穂が順番に指さして説明してくれる。
「チャプチェってなに?」
「春雨を炒めたもののことを言うのかな…?今回は豚肉、人参、ピーマン、玉ねぎが入ってるよ」
「す、すげー」
見たことも聞いたことも食べたこともない料理。
「全部穂が作ったの?」
「ナムルは誉が作ったよ。張り切ってたからね」
そこで、私が千陽のことを言ったのを思い出す。
「食べていい?」
「うん」
私はチャプチェとやらを口に運ぶ。
「ん!…うまっ!」
なんか、よくわかんないけどおいしい!
春雨なんてほとんど食べたことない…給食で出たことがあったかな?とにかく、記憶にないくらい食べたことのないものだ。
でもこの春雨に味が染みててすごいおいしい。
「よかった」
次に誉が作ったという、ナムルを食べる。
「うまーっ」
サッパリしてて、チャプチェの味の濃さを中和させるような感じ?
私はご飯の上にチャプチェを乗せて、パクパク食べる。
…なんか、チャプチェって、チャプチャプって感じで、ちょっとエロい?…え?そんなことない?
「永那ちゃん、ゆっくり食べて。つまらせるよ」
「あい」
意識的にゆっくり食べてみる。
でも面倒になって、すぐいつも通りになる。
穂は呆れたように笑うけど、なんか幸せだ。
彼女の胸で休んでいたら、そんな言葉が頭上から降ってきた。
見下ろされるように見られて、背筋がゾクリとする。
穂は右手をゆっくり上げて、私の蜜がべっとりついた指を眺めた。
何度か中指と薬指を開閉してから、パクリと口に運ぶ。
「穂!?」
私は驚いて飛び起きる。
フフフと悪戯っ子みたいな笑みを浮かべる。
「永那ちゃんのは、ちょっと苦い」
ドッドッドッドッと心臓が駆けるように鳴る。
「手洗いな!?…穂!」
上目遣いに見られながら、自分の指をしゃぶる。
…ヤバいしか出てこない。
また私の子宮がキュウキュウしまって、疼き始める。
「私も、されたい」
指をしゃぶって上目遣いなんて、そんな恐ろしいこと、どこで学んだの!?それともナチュラルなの!?
…はぁ…可愛い…エロい…好き。
「永那ちゃんだけ、ずるい」
指をチュパッと口から出して、唇を尖らせた。
あまりの可愛さに何も言葉が出てこない。
「永那ちゃん…?」
「…っあ、ごめん」
彼女が不安そうな顔を浮かべる。
「…引いた?こういうのは、嫌?」
私は首を横にぶんぶん振る。
「ごめん、違うよ。…好き。めっちゃ、好き」
「本当?」
「うん。可愛すぎて、言葉が見つからなかった」
穂はキョトンとしてから、嬉しそうに笑った。
私は彼女を抱きしめる。
「好きだよ、穂」
「私も。永那ちゃんが好き」
「生理終わったら、いっぱいシようね」
ンフフと照れくさそうに笑って、私の肩で頷く。
彼女にブラをつけてあげる。
ついでにふにふに触ったら「だめ」と叱られた。
「ほら、ちゃんと位置を調整しないとさ?」
なんてふざけたら、膨れっ面になったまま黙るから、やっぱり私はふにふに触る。
少しの間そうしていたら「ねえ、絶対違うよね?」と言われた。
私の言葉を愚直に信じる彼女が愛おしい。
私が手を離すと、そそくさと服を着た。
「穂」
「なに?」
「その服、めっちゃエロいね」
彼女が目を細める。
「そんな目で見てたの?」
「だめ?」
「だめじゃ…ないけど」
「けど?」
「永那ちゃんって、ずっとエッチなこと考えてるの?」
真面目な顔をして聞かれた。
「ずっとでは、ない、はず」
ジトーッと見られて、彼女は髪を結び直す。
…手を上げたときの、脇の辺りから二の腕にかけてが、めっちゃエロい。うへへへ。舐めたい。
視線を感じて、ハッとする。彼女に冷たい視線を送られていた。
逆に、この切り替えの早さはどうなの?
私は全然切り替えられないんだけど…。
穂が立ち上がる。
「もうこんな時間になっちゃったね」
時計を見ると、11時半を過ぎていた。
「お昼ご飯さ」
「うん?」
「昨日の残り物でもいいかな?」
穂が少し恥ずかしそうに笑う。
「うん!めっちゃ楽しみ!」
「え?そうなの?…ちょっと手抜きかなあ?って思ったけど」
「全然!むしろ、昨日穂達が食べた物を食べられるなんて、幸せだよ」
本当にそう思う。
だってそれって、本当に、家族みたいじゃん。
「そっか。なら、よかった。…少し早めに食べて、永那ちゃんは寝たほうがいいよ?わかった?」
叱るような口調が、私を大切にしてくれてることを表しているかのようで、嬉しくなる。
私は頷いて、立ち上がった。
手際よく、穂がテーブルにご飯を並べてくれる。
…ああ、そんな姿も、なんかエロい。
机に頬杖をついて、彼女を眺める。
我ながら脳みそ壊れてるな、と思うけど、あんなふうにされちゃったら、彼女の指も、仕草も、瞳すらも、全部エロく感じる。
仕方ないよね?…ね?
「永那ちゃん?…何考えてるの?」
私は慌てて手から顔を離す。
「な、なにも!ご飯楽しみだなって!」
ジーッと睨まれる。
「鼻の下、伸びてたよ」
そう言って、電子レンジを開けた。
ピッピッと電子音が鳴って、ブーンと動き出す。
私は自分の口元をさすった。
…そんな伸びてたかなあ?
良い香りが鼻を通る。
「おいしそう」
「チャプチェ、豆腐とネギの味噌汁、キャベツのナムル…と、ご飯かな」
穂が順番に指さして説明してくれる。
「チャプチェってなに?」
「春雨を炒めたもののことを言うのかな…?今回は豚肉、人参、ピーマン、玉ねぎが入ってるよ」
「す、すげー」
見たことも聞いたことも食べたこともない料理。
「全部穂が作ったの?」
「ナムルは誉が作ったよ。張り切ってたからね」
そこで、私が千陽のことを言ったのを思い出す。
「食べていい?」
「うん」
私はチャプチェとやらを口に運ぶ。
「ん!…うまっ!」
なんか、よくわかんないけどおいしい!
春雨なんてほとんど食べたことない…給食で出たことがあったかな?とにかく、記憶にないくらい食べたことのないものだ。
でもこの春雨に味が染みててすごいおいしい。
「よかった」
次に誉が作ったという、ナムルを食べる。
「うまーっ」
サッパリしてて、チャプチェの味の濃さを中和させるような感じ?
私はご飯の上にチャプチェを乗せて、パクパク食べる。
…なんか、チャプチェって、チャプチャプって感じで、ちょっとエロい?…え?そんなことない?
「永那ちゃん、ゆっくり食べて。つまらせるよ」
「あい」
意識的にゆっくり食べてみる。
でも面倒になって、すぐいつも通りになる。
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