32 / 42
第八章
きっかけ
しおりを挟む
真加は多分、今天風の中で一番幸福な生徒であるという自負があった。
「この『たり』は上が連体形だから断定の意味になるよね。だから…」
「ああ、『ウ』?」
「そう」
右隣にいる景が丁寧に古典の解説をする。
最初は向かい合っていたはずなのに、いつのまにか見えにくいからと隣に来ていた。
景の誘いをテストが近いからと断ったところ、こんなことになった。
彼のだだっ広い自室のダイニングセットにテキストを広げてテスト勉強をするのは贅沢なことである。
にしても景は教えるのにもそつがない。どの教科も一定の習熟度に達しているらしく、聞けば何でも教えてくれた。
そういえば、ハルのときは色んなジャンルの本を満遍なく読んでいた。教科としては数学や物理などが好きらしい。
景が一時間勉強したら休憩しよう、と区切っていたので、真加も集中することができた。
「そういえば、」
15分の休憩になったので真加は口を開く。
「ん?」
「初めて会った時、なんでハルって言ったの?」
景はいつも通り背筋を伸ばしたままこちらを見る。
あの時、景は名乗りたくないと言って、真加があだ名だけでも、と譲歩すると、ハルと言った。どうしてそう言ったのか、今の今まで聞いていなかった。
特に気にしていなかったが、急に興味が湧いた。
「あー…」
景はなんだかきまりが悪そうに言葉を濁す。
「あのとき、真加にまさか呼び止められると思ってなくて…」
「悪かったな、無遠慮で」
「そんなことはないよ」
なんてまっすぐな瞳なんだ。景は続けた。
「ただ、名前を聞かれて、今思えば本名を言えばよかったんだろうけど…」
「ごめん、信じなかったかも。あの時の景、頭ボサボサだったし」
真加はハルの身元不詳なところに魅力を感じたわけで、そこで正直になられてそれを信じたとしてもそれっきりになっていたかもしれない。
「バレないための格好だからね。だから咄嗟に…まあ、あの時季節が春だったからってだけだね」
少し恥ずかしそうに景はボソリと言った。
「思ったより安直だったんだ」
人間臭さを感じてかわいいなと思ったがそれは景には言わない。
「でもさ、ハルは言いたくないばっかりだったけど、景はそんなにわがままじゃないよな。どっちが素なの?」
「難しいことを聞く」
景は部屋に立て付けられた本棚に向かって教科書を取り出しながら薄く笑った。
「真加はどっちだと思った?」
「…どっちも自然体に見える」
取り繕っているだとか、無理しているようにはどっちも見えなかった。
ハルは割と無口でそんなに愛想がいい訳じゃなかったが、等身大のような気がした。
景は全く逆だが、生来なのか身に染み付いているのか置いといて、こちらも振る舞いや言動に不自然さは感じない。
「あまり自分のことを客観的に見られる訳じゃないからわからないけど、どっちも本当の私だと思う。『ハル』は真加しか知らないけど、家族の前だとあながちあんな感じかもしれないね」
確かに、家族にも友人にと同じ態度という人間もなかなかいないだろう。そんな感じで、人間複数の顔があるのが自然なのかもしれない。
「……真加はどっちが好き?」
唐突に景が切り出した。今度は真加がうろたえる。
「へ?……ハルと景ならって話?」
「そう」
「そんなこと言われても…。もう俺の中でハルと景って一人の人間になってるからなー」
重なった瞬間に脳が同一人物だと認識してしまっている。
「じゃあ好みの話だよ」
この強引さというか、押しが強いとかいうか、少しわがままな感じはハルと景に共通していて、正直気付いてしまうとそこにさして違いはないのだ。
「ええ…。んー、そうだなあ。じゃあ、どっちも好きってことにしといて。選べないから」
迷った末にどっちつかずの回答をした。
「なんかずるいな」
と不服そうにいいつつ、口元がむず痒そうに緩んでいるのでひとまず悪い気はしてないらしい。
ピピピ…と休憩時間の終わりを知らせるアラームが鳴った。
景はそれを止めたが、また勉強に戻る気配がない。
不審に思って景の方を見るとずいっとこちらに身を乗り出した。
「わ、え何?近いよ」
少し心臓がどきりとした。
景は嬉しそうに真加を見つめる。落ち着かずに体を引いた。
「真加、前はなんとも言ってなかったよ。私がこれぐらい近づいても」
「ええ、そうかな…。てか、休憩終わってる!」
半ば叫ぶと、指先をギュッと握られて「ギャッ」と怪獣のような悲鳴が口から出た。
「ほら、やっぱり。意識してくれてるんだ」
真加は「そうだ」とも「違う」とも言えず口をつぐんだ。
「いや、ほら……誰だって意識するだろ普通!」
「そう?」
「そう!」
真加は握られていた指先を振り解いた。
「ほら、勉強勉強!」
赤くなった顔がバレないように取り繕いながら言うと、景は苦笑した。
そしてノートを開いた真加の耳元で囁く。
「クリスマス、夜空けといてね」
「っ!」
真加は耳を抑えて口をぱくぱくさせながら景に訴えた。
「何言ってんの、そもそも昼授業だろ!」
悲しいことに、クリスマスもまだ授業が詰まっていた。
「うん、だから夜は私と過ごそうよ。夜空けといてくれる?」
ねだるような瞳に思わず心が揺らいだ。
すっかりどうしようもなく翻弄されてしまっている。
「ほ、本気?」
「もちろん」
声色が嘘じゃないということをきれいなくらい証明していた。
頃合いで捨てられるような遊びの相手にされてる訳でもない。この人は本気で自分と真加の将来を見据えてる。
嫌なら早く断ればいいはずなのに、真加はだんだんと欲が出始めていた。
もっと一緒にいたい。性の本能と自分の気持ちが混ざって客観的に自分を見つめられない。
冷静に考えて、自分が景とどうこうなんて無い話なはずなのに、たまに景と一緒にいる未来を考えてしまう。
自分はオメガだ。不妊症でないなら未来の王の相手の最低条件をクリアしている。
家は朝陽に任せればいい。
そんな浅ましいことまで考えていた。
「いや?」
少し黙り込んだので景が伺ってきた。
「……嫌じゃない。空けとく。ここで?」
「ここで。19時はどう?」
「わかった」
満足したのか景は体をテーブルに向けた。
真加は数学に向き合いながらも、早速クリスマスのことを考えていた。プレゼントは用意したほうがいいだろうか。部屋で過ごすだろうが、服はいつも通りでいいのかどうか。
真加は赤インキのボールペンを意味もなくカチカチと鳴らした。いくら昼は授業とは言え、特別な夜になる予感に胸が高まった。
「この『たり』は上が連体形だから断定の意味になるよね。だから…」
「ああ、『ウ』?」
「そう」
右隣にいる景が丁寧に古典の解説をする。
最初は向かい合っていたはずなのに、いつのまにか見えにくいからと隣に来ていた。
景の誘いをテストが近いからと断ったところ、こんなことになった。
彼のだだっ広い自室のダイニングセットにテキストを広げてテスト勉強をするのは贅沢なことである。
にしても景は教えるのにもそつがない。どの教科も一定の習熟度に達しているらしく、聞けば何でも教えてくれた。
そういえば、ハルのときは色んなジャンルの本を満遍なく読んでいた。教科としては数学や物理などが好きらしい。
景が一時間勉強したら休憩しよう、と区切っていたので、真加も集中することができた。
「そういえば、」
15分の休憩になったので真加は口を開く。
「ん?」
「初めて会った時、なんでハルって言ったの?」
景はいつも通り背筋を伸ばしたままこちらを見る。
あの時、景は名乗りたくないと言って、真加があだ名だけでも、と譲歩すると、ハルと言った。どうしてそう言ったのか、今の今まで聞いていなかった。
特に気にしていなかったが、急に興味が湧いた。
「あー…」
景はなんだかきまりが悪そうに言葉を濁す。
「あのとき、真加にまさか呼び止められると思ってなくて…」
「悪かったな、無遠慮で」
「そんなことはないよ」
なんてまっすぐな瞳なんだ。景は続けた。
「ただ、名前を聞かれて、今思えば本名を言えばよかったんだろうけど…」
「ごめん、信じなかったかも。あの時の景、頭ボサボサだったし」
真加はハルの身元不詳なところに魅力を感じたわけで、そこで正直になられてそれを信じたとしてもそれっきりになっていたかもしれない。
「バレないための格好だからね。だから咄嗟に…まあ、あの時季節が春だったからってだけだね」
少し恥ずかしそうに景はボソリと言った。
「思ったより安直だったんだ」
人間臭さを感じてかわいいなと思ったがそれは景には言わない。
「でもさ、ハルは言いたくないばっかりだったけど、景はそんなにわがままじゃないよな。どっちが素なの?」
「難しいことを聞く」
景は部屋に立て付けられた本棚に向かって教科書を取り出しながら薄く笑った。
「真加はどっちだと思った?」
「…どっちも自然体に見える」
取り繕っているだとか、無理しているようにはどっちも見えなかった。
ハルは割と無口でそんなに愛想がいい訳じゃなかったが、等身大のような気がした。
景は全く逆だが、生来なのか身に染み付いているのか置いといて、こちらも振る舞いや言動に不自然さは感じない。
「あまり自分のことを客観的に見られる訳じゃないからわからないけど、どっちも本当の私だと思う。『ハル』は真加しか知らないけど、家族の前だとあながちあんな感じかもしれないね」
確かに、家族にも友人にと同じ態度という人間もなかなかいないだろう。そんな感じで、人間複数の顔があるのが自然なのかもしれない。
「……真加はどっちが好き?」
唐突に景が切り出した。今度は真加がうろたえる。
「へ?……ハルと景ならって話?」
「そう」
「そんなこと言われても…。もう俺の中でハルと景って一人の人間になってるからなー」
重なった瞬間に脳が同一人物だと認識してしまっている。
「じゃあ好みの話だよ」
この強引さというか、押しが強いとかいうか、少しわがままな感じはハルと景に共通していて、正直気付いてしまうとそこにさして違いはないのだ。
「ええ…。んー、そうだなあ。じゃあ、どっちも好きってことにしといて。選べないから」
迷った末にどっちつかずの回答をした。
「なんかずるいな」
と不服そうにいいつつ、口元がむず痒そうに緩んでいるのでひとまず悪い気はしてないらしい。
ピピピ…と休憩時間の終わりを知らせるアラームが鳴った。
景はそれを止めたが、また勉強に戻る気配がない。
不審に思って景の方を見るとずいっとこちらに身を乗り出した。
「わ、え何?近いよ」
少し心臓がどきりとした。
景は嬉しそうに真加を見つめる。落ち着かずに体を引いた。
「真加、前はなんとも言ってなかったよ。私がこれぐらい近づいても」
「ええ、そうかな…。てか、休憩終わってる!」
半ば叫ぶと、指先をギュッと握られて「ギャッ」と怪獣のような悲鳴が口から出た。
「ほら、やっぱり。意識してくれてるんだ」
真加は「そうだ」とも「違う」とも言えず口をつぐんだ。
「いや、ほら……誰だって意識するだろ普通!」
「そう?」
「そう!」
真加は握られていた指先を振り解いた。
「ほら、勉強勉強!」
赤くなった顔がバレないように取り繕いながら言うと、景は苦笑した。
そしてノートを開いた真加の耳元で囁く。
「クリスマス、夜空けといてね」
「っ!」
真加は耳を抑えて口をぱくぱくさせながら景に訴えた。
「何言ってんの、そもそも昼授業だろ!」
悲しいことに、クリスマスもまだ授業が詰まっていた。
「うん、だから夜は私と過ごそうよ。夜空けといてくれる?」
ねだるような瞳に思わず心が揺らいだ。
すっかりどうしようもなく翻弄されてしまっている。
「ほ、本気?」
「もちろん」
声色が嘘じゃないということをきれいなくらい証明していた。
頃合いで捨てられるような遊びの相手にされてる訳でもない。この人は本気で自分と真加の将来を見据えてる。
嫌なら早く断ればいいはずなのに、真加はだんだんと欲が出始めていた。
もっと一緒にいたい。性の本能と自分の気持ちが混ざって客観的に自分を見つめられない。
冷静に考えて、自分が景とどうこうなんて無い話なはずなのに、たまに景と一緒にいる未来を考えてしまう。
自分はオメガだ。不妊症でないなら未来の王の相手の最低条件をクリアしている。
家は朝陽に任せればいい。
そんな浅ましいことまで考えていた。
「いや?」
少し黙り込んだので景が伺ってきた。
「……嫌じゃない。空けとく。ここで?」
「ここで。19時はどう?」
「わかった」
満足したのか景は体をテーブルに向けた。
真加は数学に向き合いながらも、早速クリスマスのことを考えていた。プレゼントは用意したほうがいいだろうか。部屋で過ごすだろうが、服はいつも通りでいいのかどうか。
真加は赤インキのボールペンを意味もなくカチカチと鳴らした。いくら昼は授業とは言え、特別な夜になる予感に胸が高まった。
56
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
森の中の華 (オメガバース、α✕Ω、完結)
Oj
BL
オメガバースBLです。
受けが妊娠しますので、ご注意下さい。
コンセプトは『受けを妊娠させて吐くほど悩む攻め』です。
ちょっとヤンチャなアルファ攻め✕大人しく不憫なオメガ受けです。
アルファ兄弟のどちらが攻めになるかは作中お楽しみいただけたらと思いますが、第一話でわかってしまうと思います。
ハッピーエンドですが、そこまで受けが辛い目に合い続けます。
菊島 華 (きくしま はな) 受
両親がオメガのという珍しい出生。幼い頃から森之宮家で次期当主の妻となるべく育てられる。囲われています。
森之宮 健司 (もりのみや けんじ) 兄
森之宮家時期当主。品行方正、成績優秀。生徒会長をしていて学校内での信頼も厚いです。
森之宮 裕司 (もりのみや ゆうじ) 弟
森之宮家次期当主。兄ができすぎていたり、他にも色々あって腐っています。
健司と裕司は二卵性の双子です。
オメガバースという第二の性別がある世界でのお話です。
男女の他にアルファ、ベータ、オメガと性別があり、オメガは男性でも妊娠が可能です。
アルファとオメガは数が少なく、ほとんどの人がベータです。アルファは能力が高い人間が多く、オメガは妊娠に特化していて誘惑するためのフェロモンを出すため恐れられ卑下されています。
その地方で有名な企業の子息であるアルファの兄弟と、どちらかの妻となるため育てられたオメガの少年のお話です。
この作品では第二の性別は17歳頃を目安に判定されていきます。それまでは検査しても確定されないことが多い、という設定です。
また、第二の性別は親の性別が反映されます。アルファ同士の親からはアルファが、オメガ同士の親からはオメガが生まれます。
独自解釈している設定があります。
第二部にて息子達とその恋人達です。
長男 咲也 (さくや)
次男 伊吹 (いぶき)
三男 開斗 (かいと)
咲也の恋人 朝陽 (あさひ)
伊吹の恋人 幸四郎 (こうしろう)
開斗の恋人 アイ・ミイ
本編完結しています。
今後は短編を更新する予定です。
勝ち組ブスオメガの奇妙な運命
かかし
BL
※暴力的な表現があります
※オメガバースネタですが、自己解釈とオリジナル設定の追加があります
原稿の合間に息抜きしたくて書き始めたら思ったよりも筆が乗ってしまい、息抜きを通り越してしまいました。
いつも不憫なオメガバースネタばかり書いてるから、たまには恵まれてる(当社比)なオメガバース書きたくなったんです。
運が良いとは言っていない。
4/14
蛇足以下のEXを追加しました。
9/11
大幅な加筆修正の為、一話以外を全て削除しました。
一話も修正しております。
しおりを挟んでくださった方やエールをくださった方にはご迷惑をおかけ致します!
9/21
まだ思い付かないので一旦完結としますが、思い付いたらあげるかもしれません!
ありがとうございました!
キンモクセイは夏の記憶とともに
広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。
小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。
田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。
そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。
純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。
しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。
「俺になんてもったいない!」
素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。
性描写のある話は【※】をつけていきます。
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
幼馴染から離れたい。
June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。
だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。
βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。
誤字脱字あるかも。
最後らへんグダグダ。下手だ。
ちんぷんかんぷんかも。
パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・
すいません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる