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呪いの件は王太子の父親である国王陛下にも共有され、やがて筋トレは王族及び高位貴族たちのみならず、人々の嗜みとなった。ちなみに筋トレが常識になったことにより、コルセットが廃れていったこともアントニアの人気に拍車をかけることになる。
その後、ダナの母親は侯爵家の管理する土地で暮らすことになった。筋トレで前向きになり、認知の歪みを改めた彼女は、息子に謝罪し、離れた場所で静かに暮らすことを望んだそうだ。
なお、学園を卒業して黙々と仕事と筋トレに励むイグネイシャス王太子には、いまだ婚約者がいない。
「おかしいだろう! ハッピーエンドと言うからには、俺にも幸せになる権利があるはずだ。はっ、あれか! お前たちの娘と俺が結婚できるとかそういう年の差婚的な!」
「殿下、頭を冷やしてくださいませ。おや、ちょうど良いところに手頃な窓が。紐なしバンジーでもしてみますか?」
「俺は王太子なんだ。もう少し優しくしてくれてもいいのでは?」
「殿下の場合、抑圧されているくらいがちょうど良さそうですので。ご存知ですか、ドM王子として一部界隈にはわりと人気が」
「そんな人気などいらん!」
「殿下、大丈夫です。結婚できない場合には、養子をとることも考えていると陛下がおっしゃっていました」
「この国の未来も安泰ですね」
「俺の未来が安泰じゃないんだよ!」
アントニアとダナは卒業と同時に結ばれたが、王太子の春はまだまだ当分先のようである。
その後、ダナの母親は侯爵家の管理する土地で暮らすことになった。筋トレで前向きになり、認知の歪みを改めた彼女は、息子に謝罪し、離れた場所で静かに暮らすことを望んだそうだ。
なお、学園を卒業して黙々と仕事と筋トレに励むイグネイシャス王太子には、いまだ婚約者がいない。
「おかしいだろう! ハッピーエンドと言うからには、俺にも幸せになる権利があるはずだ。はっ、あれか! お前たちの娘と俺が結婚できるとかそういう年の差婚的な!」
「殿下、頭を冷やしてくださいませ。おや、ちょうど良いところに手頃な窓が。紐なしバンジーでもしてみますか?」
「俺は王太子なんだ。もう少し優しくしてくれてもいいのでは?」
「殿下の場合、抑圧されているくらいがちょうど良さそうですので。ご存知ですか、ドM王子として一部界隈にはわりと人気が」
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「殿下、大丈夫です。結婚できない場合には、養子をとることも考えていると陛下がおっしゃっていました」
「この国の未来も安泰ですね」
「俺の未来が安泰じゃないんだよ!」
アントニアとダナは卒業と同時に結ばれたが、王太子の春はまだまだ当分先のようである。
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