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072 斥候
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「いいか、クロエ。あの大きなオオカミが、このダンジョンのボスだ」
「うん……」
オレとクロエは、息を呑んで静かに茂みの隙間から様子を窺っていた。オレたちの視線の先に居るのは、草の絨毯にその身を横たえた巨大な白銀のオオカミだ。まるでスケール感が狂ったかのように現実味の無い光景。周りにいるオオカミたちと比べると、三倍は大きな巨体をしている。人間など、一口で呑み込んでしまいそうだ。
アレこそが、この『白狼の森林』におけるボスモンスターだ。
「フッ……フッ……フッ……」
緊張しているのか、クロエの呼吸が荒い。その黒い瞳は、零れ落ちそうなほど見開かれ、ボスを凝視している。これではボスにこちらの存在を気付かれてしまうな。オレは、片手でクロエの視線を遮ると、クロエが驚いたように体をビクリッと震わせた。
驚いたように目を瞠るクロエもかわいいなぁー。
ついつい緩んでしまいそうな頬を意識して引き締めて、口を開く。
「クロエ、真正面から見るな。勘付かれる。見る時は、視界の端で見るようにするんだ」
「はい……」
獣型のモンスターは、特に視線や気配に敏感だ。十分な注意が要る。
「ボスの存在は確認できたな」
「うんっ」
オレとクロエはパーティを離れ、偵察にやってきたのだ。クロエ単身で行かせるのはどうも心配で、無理を言って付いて来たが……付いて来て正解だったかもしれんな。
「偵察ってのは危険な行為だ」
モンスターのうようよ居るダンジョンの中を、仲間から離れて単身で移動するのだ。そこには当然、大きな危険が付きまとう。
「だから、なるべく慎重に、そして手短に済ませるんだ。決して焦らずな。焦りは毒だ」
「はいっ」
クロエが頷くのを確認すると、オレたちはゆっくりと忍び足でその場を後にする。中腰になり、辺りを警戒しながらゆっくりと歩くのは、なかなか辛いものがある。だが、手を抜くことはできない。クロエが見ているからな。
「クロエ、ボスの周りに居たオオカミの数を覚えているか?」
「え? えぇーっと……」
「五体だ。これも重要な情報だぜ? 見落とすなよ」
「はい……」
クロエの瞳が、悔しさを滲ませて伏せられる。普段のクロエなら、こんな初歩的なミスはしなかっただろう。初めてのレベル3ダンジョンの空気がそうさせるのか、クロエはひどく緊張しているようだ。
「あ゛ぁー……」
ボスの居場所からそこそこ離れ、いい加減にもういいだろうと腰を起こす。背筋を逸らし、腰を叩くと、口から自然とおじさんくさい声が漏れてしまった。まだまだ若いつもりだが、オレも確実におじさん化が進んでいるのだろう。嫌な事実だ。
「クロエ、帰り道は覚えているか?」
「うんっ!」
クロエは、今度は元気に頷いてみせる。自信があるようだ。さすがクロエだな。頼もしい。
「じゃあ、クロエに先導を任せる」
「うんっ。こっち」
オレも帰り道くらいは覚えているが、敢えてクロエに先導を任せる。クロエを疑うわけじゃねぇが、これも一種の試験みたいなものだ。パーティメンバーの待機している場所への帰り道も分からなくなるような奴は、斥候として致命的だ。ダンジョンで迷子になるなんて、死んだも同然だからな。
「こっち」
クロエの先導に従って、木々の迷路を進んでいく。クロエは迷いや考える様子も見せず、スムーズにオレを導いてみせた。
木々や草花で織りなされる自然の迷宮は、似たような景色ばかりだ。その見た目に騙されず、頭の中に正確な地図を作る必要がある。こればかりは慣れが必要だが、クロエはできているようだ。
このあたりは斥候には必要不可欠な技術だからと、クロエに叩き込んだ。まだクロエの中で技術は生きているようだな。そのことにオレは安堵する。
クロエに紙に書いた迷路を解かせて、経路を暗記させるという家でも手軽にできる方法だったが、これは案外いい訓練になったのかもしれない。今度から斥候を育てる時は、必須の訓練にしてみよう。ダンジョンで迷子になって死んでしまう初心者斥候というのは、そこそこ居るらしいしな……。
「え……?」
もうすぐで『五花の夢』の待機地点に辿り着くという所で、クロエが小さく困惑の声を上げて立ち止まる。もうすぐ傍まで来ているというのに、道が分からなくなったのか?
これは再教育が必要かもな。そんなことを暢気に考えていたオレを、クロエは弾かれたように見上げた。焦燥感を帯びた真剣な顔をしている。なにがあった?
「叔父さん! エルたち戦ってる!」
「なに!?」
エレオノールたちが戦っている? モンスターに襲われたか。
オレの耳には、それらしい音は聞こえない。戦闘となれば、多少大きな音や声が聞こえるものだが……。
オレには感じ取れない。だが、クロエは戦闘の気配を感じ取ったらしい。耳がいいのか? なんにせよ、クロエの言葉を信じるならば、エレオノールたちがマズい。
「急ぐぞ!」
「うんっ!」
オレとクロエが抜けた今、『五花の夢』はエレオノール、イザベル、ジゼル、リディの四人しか居ない。『白狼の森林』のモンスターは、だいたい5,6体でパーティを組んでいる。もし、本当に戦闘が行われているならば、エレオノールたちは数的劣勢を強いられているはずだ。
「クソッ!」
オレは悪態をつきながらクロエと共に駆ける。
頼むから、無事でいてくれ……ッ!
「うん……」
オレとクロエは、息を呑んで静かに茂みの隙間から様子を窺っていた。オレたちの視線の先に居るのは、草の絨毯にその身を横たえた巨大な白銀のオオカミだ。まるでスケール感が狂ったかのように現実味の無い光景。周りにいるオオカミたちと比べると、三倍は大きな巨体をしている。人間など、一口で呑み込んでしまいそうだ。
アレこそが、この『白狼の森林』におけるボスモンスターだ。
「フッ……フッ……フッ……」
緊張しているのか、クロエの呼吸が荒い。その黒い瞳は、零れ落ちそうなほど見開かれ、ボスを凝視している。これではボスにこちらの存在を気付かれてしまうな。オレは、片手でクロエの視線を遮ると、クロエが驚いたように体をビクリッと震わせた。
驚いたように目を瞠るクロエもかわいいなぁー。
ついつい緩んでしまいそうな頬を意識して引き締めて、口を開く。
「クロエ、真正面から見るな。勘付かれる。見る時は、視界の端で見るようにするんだ」
「はい……」
獣型のモンスターは、特に視線や気配に敏感だ。十分な注意が要る。
「ボスの存在は確認できたな」
「うんっ」
オレとクロエはパーティを離れ、偵察にやってきたのだ。クロエ単身で行かせるのはどうも心配で、無理を言って付いて来たが……付いて来て正解だったかもしれんな。
「偵察ってのは危険な行為だ」
モンスターのうようよ居るダンジョンの中を、仲間から離れて単身で移動するのだ。そこには当然、大きな危険が付きまとう。
「だから、なるべく慎重に、そして手短に済ませるんだ。決して焦らずな。焦りは毒だ」
「はいっ」
クロエが頷くのを確認すると、オレたちはゆっくりと忍び足でその場を後にする。中腰になり、辺りを警戒しながらゆっくりと歩くのは、なかなか辛いものがある。だが、手を抜くことはできない。クロエが見ているからな。
「クロエ、ボスの周りに居たオオカミの数を覚えているか?」
「え? えぇーっと……」
「五体だ。これも重要な情報だぜ? 見落とすなよ」
「はい……」
クロエの瞳が、悔しさを滲ませて伏せられる。普段のクロエなら、こんな初歩的なミスはしなかっただろう。初めてのレベル3ダンジョンの空気がそうさせるのか、クロエはひどく緊張しているようだ。
「あ゛ぁー……」
ボスの居場所からそこそこ離れ、いい加減にもういいだろうと腰を起こす。背筋を逸らし、腰を叩くと、口から自然とおじさんくさい声が漏れてしまった。まだまだ若いつもりだが、オレも確実におじさん化が進んでいるのだろう。嫌な事実だ。
「クロエ、帰り道は覚えているか?」
「うんっ!」
クロエは、今度は元気に頷いてみせる。自信があるようだ。さすがクロエだな。頼もしい。
「じゃあ、クロエに先導を任せる」
「うんっ。こっち」
オレも帰り道くらいは覚えているが、敢えてクロエに先導を任せる。クロエを疑うわけじゃねぇが、これも一種の試験みたいなものだ。パーティメンバーの待機している場所への帰り道も分からなくなるような奴は、斥候として致命的だ。ダンジョンで迷子になるなんて、死んだも同然だからな。
「こっち」
クロエの先導に従って、木々の迷路を進んでいく。クロエは迷いや考える様子も見せず、スムーズにオレを導いてみせた。
木々や草花で織りなされる自然の迷宮は、似たような景色ばかりだ。その見た目に騙されず、頭の中に正確な地図を作る必要がある。こればかりは慣れが必要だが、クロエはできているようだ。
このあたりは斥候には必要不可欠な技術だからと、クロエに叩き込んだ。まだクロエの中で技術は生きているようだな。そのことにオレは安堵する。
クロエに紙に書いた迷路を解かせて、経路を暗記させるという家でも手軽にできる方法だったが、これは案外いい訓練になったのかもしれない。今度から斥候を育てる時は、必須の訓練にしてみよう。ダンジョンで迷子になって死んでしまう初心者斥候というのは、そこそこ居るらしいしな……。
「え……?」
もうすぐで『五花の夢』の待機地点に辿り着くという所で、クロエが小さく困惑の声を上げて立ち止まる。もうすぐ傍まで来ているというのに、道が分からなくなったのか?
これは再教育が必要かもな。そんなことを暢気に考えていたオレを、クロエは弾かれたように見上げた。焦燥感を帯びた真剣な顔をしている。なにがあった?
「叔父さん! エルたち戦ってる!」
「なに!?」
エレオノールたちが戦っている? モンスターに襲われたか。
オレの耳には、それらしい音は聞こえない。戦闘となれば、多少大きな音や声が聞こえるものだが……。
オレには感じ取れない。だが、クロエは戦闘の気配を感じ取ったらしい。耳がいいのか? なんにせよ、クロエの言葉を信じるならば、エレオノールたちがマズい。
「急ぐぞ!」
「うんっ!」
オレとクロエが抜けた今、『五花の夢』はエレオノール、イザベル、ジゼル、リディの四人しか居ない。『白狼の森林』のモンスターは、だいたい5,6体でパーティを組んでいる。もし、本当に戦闘が行われているならば、エレオノールたちは数的劣勢を強いられているはずだ。
「クソッ!」
オレは悪態をつきながらクロエと共に駆ける。
頼むから、無事でいてくれ……ッ!
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