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037 ゴブリンアーチャー
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「あなたたちの相手はわたくしですわっ!」
迫ってくる3体のゴブリンウォーリアに対して、最初に動いたのはエレオノールだった。その手に持つ剣を盾に打ち付けて音を鳴らし、ゴブリンたちの注意を引き付ける。
重装甲のエレオノールは、タンクと呼ばれることもあるパーティの盾役だ。敵の攻撃を一身に受け、味方の攻撃の機会を作り出す。パーティの盾であると同時に、攻撃の起点でもある。
まぁ、今回は相手が棍棒とも呼べない木の棒を持ったゴブリンだ。盾に鎧の重装甲、そして【強固】のギフトを持つエレオノールが、怪我を負うことも無いだろう。
エレオノールから深い黄色の光の粒子が零れた。【強固】のギフトを使ったのだ。エレオノールの体や身に付けている装備が硬度を増し、防御力が上がる。
パーティメンバーの前に出て、ピカピカ光る鎧を身に付け、音を鳴らし、更には自身が光るエレオノールが目立つのだろう。ゴブリンたちが、エレオノールを目標に定めて襲いかかる。その刹那―――ッ!
キンッ!
ゴブリンたちの雄叫びの中、涼やかなその音は、不思議なほど大きく響いた。
「Guaッ!?」
同時に、一番右に居たゴブリンが、胸から白い煙を吹き出し倒れる。倒れたゴブリンの向こうに見えるのは、黒い鎧に包まれたジゼルの華奢な背中だ。その赤いポニーテールが、ふわりと舞い上がっていたのが印象的だった。
速い。ゴブリンの懐に飛び込んで、剣を抜き放ち、そのまま一閃して駆け抜ける。やっていることは単純だが、とにかく速い。これまでの戦闘で疲れも溜まっているだろうに、その速さは増して尚も鋭くなっている。
武器を持った相手の懐に飛び込むのは、思っている以上に度胸が要る。僅かでも躊躇してはならない。それをこうも鮮やかにやってみせるとは、ジゼルは思った通り気の強い子だ。冒険者の前衛には必要な気の強さだ。それでいて、この短時間で違いが分かるほど急速に成長している。将来が楽しみな娘だ。
「GauGauGau!」
「GobuGobu!」
前方から粗い息遣いの雄叫びが聞こえる。残った2体のゴブリンウォーリアのものではない。新手だ。オレはヘヴィークロスボウの巻き上げ機を高速で回しながら叫ぶ。
「新手だ! 早めに処理しろよ!」
「はぁあっ!」
オレの言葉に応えるように、エレオノールが隙をさらすことを覚悟で右のゴブリンウォーリアに突きを放つのが見えた。ゴブリンの武器が棍棒という貧弱な武器だからこそできるパワープレイだ。
「うっ……」
エレオノールは左肩と腹を棍棒で殴られるが、痛みに耐え、姿勢を崩さず、突きを全うする。エレオノールの剣の刃先は、見事ゴブリンウォーリアの胸の中心を穿った。攻撃が当たったことに満足せず、エレオノールは剣を捻じると素早く剣を引く。
「Gobaッ!?」
胸の中央に大きな穴を穿たれたゴブリンは、エレオノールに剣を引かれると、力なく地面に崩れ落ち、白い煙となって消えた。これで残すはゴブリンウォーリア1体。その残った1体に、ジゼルがバックアタックを仕掛けようとしているのが見えた。
これで終わりだな。
しかし……。
「Guaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
「GobuGobu!」
最後のゴブリンウォーリアを倒すよりも、ゴブリンたちの援軍の到着の方が早かった。現れたゴブリンは、棍棒を手にしたゴブリンウォーリア2体、弓に矢を番えるゴブリンアーチャー4体。最悪だ。
「ウォリ2! アチャ4! オレは右を殺る! とにかくアーチャーを潰せッ!」
クロエたちには油断をしてほしくなくて敢えて言わなかったが、ぶっちゃけこのダンジョンはゴブリンアーチャーさえどうにかできればクリアできる。ゴブリンウォーリアの武器は粗末な棍棒だ。ゴブリンの腕力では大したダメージは喰らわない。しかし、ゴブリンアーチャーは違う。
ゴブリンアーチャーの矢には、粗末な作りながらも黒曜石の鏃が付いている。ゴブリンウォーリアの棍棒などよりも、よほど殺傷能力が高い。しかも、ダンジョンのモンスターだというのに、ゴブリンの不衛生で悪賢い部分も再現しているのか、矢には毒が塗ってある場合もある。
とにかくゴブリンアーチャーの矢は喰らってはいけない。
ブォンッ!!!
まるで獣の唸り声のような耳馴染みのある音が響き渡る。ヘヴィークロスボウの発射音だ。発射とほぼ同時に、超高速で飛翔するボルトが右のゴブリンアーチャーの頭を爆散させる。これで残りのゴブリンアーチャーは3体。
「分かったわ!」
先程は魔法の使用を控えていたイザベルが、オレの言葉に応え、右手を前に向けた。遅い。オレへの返事など必要ない。一刻も早く魔法でゴブリンアーチャーを潰すべきだ。
「トロアル! ストーンショット!」
イザベルが、契約している土の精霊に指示を出す。精霊魔法は、精霊が魔法を使う分、威力に対して魔力の消費は少なくなるが、魔法の発動にワンテンポ隙ができるのが弱点だ。間に合うか?
イザベルのゴブリンアーチャーに向けられた右腕。その右手の前に黄色の光の粒子が集まり、鍾乳石のような尖った石が生成される。
ドゥンッ!
生成された石は、軽い衝撃波を放ちながら射出され、今にも矢を放ちそうなゴブリンアーチャーの上半身を消し飛ばした。上半身を失ったゴブリンアーチャーの下半身が、力なく崩れ落ち白い煙となって消える。残るゴブリンアーチャーは2体。
迫ってくる3体のゴブリンウォーリアに対して、最初に動いたのはエレオノールだった。その手に持つ剣を盾に打ち付けて音を鳴らし、ゴブリンたちの注意を引き付ける。
重装甲のエレオノールは、タンクと呼ばれることもあるパーティの盾役だ。敵の攻撃を一身に受け、味方の攻撃の機会を作り出す。パーティの盾であると同時に、攻撃の起点でもある。
まぁ、今回は相手が棍棒とも呼べない木の棒を持ったゴブリンだ。盾に鎧の重装甲、そして【強固】のギフトを持つエレオノールが、怪我を負うことも無いだろう。
エレオノールから深い黄色の光の粒子が零れた。【強固】のギフトを使ったのだ。エレオノールの体や身に付けている装備が硬度を増し、防御力が上がる。
パーティメンバーの前に出て、ピカピカ光る鎧を身に付け、音を鳴らし、更には自身が光るエレオノールが目立つのだろう。ゴブリンたちが、エレオノールを目標に定めて襲いかかる。その刹那―――ッ!
キンッ!
ゴブリンたちの雄叫びの中、涼やかなその音は、不思議なほど大きく響いた。
「Guaッ!?」
同時に、一番右に居たゴブリンが、胸から白い煙を吹き出し倒れる。倒れたゴブリンの向こうに見えるのは、黒い鎧に包まれたジゼルの華奢な背中だ。その赤いポニーテールが、ふわりと舞い上がっていたのが印象的だった。
速い。ゴブリンの懐に飛び込んで、剣を抜き放ち、そのまま一閃して駆け抜ける。やっていることは単純だが、とにかく速い。これまでの戦闘で疲れも溜まっているだろうに、その速さは増して尚も鋭くなっている。
武器を持った相手の懐に飛び込むのは、思っている以上に度胸が要る。僅かでも躊躇してはならない。それをこうも鮮やかにやってみせるとは、ジゼルは思った通り気の強い子だ。冒険者の前衛には必要な気の強さだ。それでいて、この短時間で違いが分かるほど急速に成長している。将来が楽しみな娘だ。
「GauGauGau!」
「GobuGobu!」
前方から粗い息遣いの雄叫びが聞こえる。残った2体のゴブリンウォーリアのものではない。新手だ。オレはヘヴィークロスボウの巻き上げ機を高速で回しながら叫ぶ。
「新手だ! 早めに処理しろよ!」
「はぁあっ!」
オレの言葉に応えるように、エレオノールが隙をさらすことを覚悟で右のゴブリンウォーリアに突きを放つのが見えた。ゴブリンの武器が棍棒という貧弱な武器だからこそできるパワープレイだ。
「うっ……」
エレオノールは左肩と腹を棍棒で殴られるが、痛みに耐え、姿勢を崩さず、突きを全うする。エレオノールの剣の刃先は、見事ゴブリンウォーリアの胸の中心を穿った。攻撃が当たったことに満足せず、エレオノールは剣を捻じると素早く剣を引く。
「Gobaッ!?」
胸の中央に大きな穴を穿たれたゴブリンは、エレオノールに剣を引かれると、力なく地面に崩れ落ち、白い煙となって消えた。これで残すはゴブリンウォーリア1体。その残った1体に、ジゼルがバックアタックを仕掛けようとしているのが見えた。
これで終わりだな。
しかし……。
「Guaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
「GobuGobu!」
最後のゴブリンウォーリアを倒すよりも、ゴブリンたちの援軍の到着の方が早かった。現れたゴブリンは、棍棒を手にしたゴブリンウォーリア2体、弓に矢を番えるゴブリンアーチャー4体。最悪だ。
「ウォリ2! アチャ4! オレは右を殺る! とにかくアーチャーを潰せッ!」
クロエたちには油断をしてほしくなくて敢えて言わなかったが、ぶっちゃけこのダンジョンはゴブリンアーチャーさえどうにかできればクリアできる。ゴブリンウォーリアの武器は粗末な棍棒だ。ゴブリンの腕力では大したダメージは喰らわない。しかし、ゴブリンアーチャーは違う。
ゴブリンアーチャーの矢には、粗末な作りながらも黒曜石の鏃が付いている。ゴブリンウォーリアの棍棒などよりも、よほど殺傷能力が高い。しかも、ダンジョンのモンスターだというのに、ゴブリンの不衛生で悪賢い部分も再現しているのか、矢には毒が塗ってある場合もある。
とにかくゴブリンアーチャーの矢は喰らってはいけない。
ブォンッ!!!
まるで獣の唸り声のような耳馴染みのある音が響き渡る。ヘヴィークロスボウの発射音だ。発射とほぼ同時に、超高速で飛翔するボルトが右のゴブリンアーチャーの頭を爆散させる。これで残りのゴブリンアーチャーは3体。
「分かったわ!」
先程は魔法の使用を控えていたイザベルが、オレの言葉に応え、右手を前に向けた。遅い。オレへの返事など必要ない。一刻も早く魔法でゴブリンアーチャーを潰すべきだ。
「トロアル! ストーンショット!」
イザベルが、契約している土の精霊に指示を出す。精霊魔法は、精霊が魔法を使う分、威力に対して魔力の消費は少なくなるが、魔法の発動にワンテンポ隙ができるのが弱点だ。間に合うか?
イザベルのゴブリンアーチャーに向けられた右腕。その右手の前に黄色の光の粒子が集まり、鍾乳石のような尖った石が生成される。
ドゥンッ!
生成された石は、軽い衝撃波を放ちながら射出され、今にも矢を放ちそうなゴブリンアーチャーの上半身を消し飛ばした。上半身を失ったゴブリンアーチャーの下半身が、力なく崩れ落ち白い煙となって消える。残るゴブリンアーチャーは2体。
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