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第十七話『氷剣 - アイスソード』
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「よろしくね!タカシくん!」とヒカル。
「よほしく!!」とほっぺを引っ張られたままのニコが言った。
そんな様子もなかなか可愛かった。
そして僕はこの学校に転入したのだった。
ヒカルに付いて行って、簡単な書類を出して転入手続きが終わった。こんなにあっさり、転入できるものなのね、この世界の学校ってと思った。
「さて、転入もしたし、何したらいい?」
と聞いた。
ここは学校とは言っても、人数も少ないし、普通の学校とは、違うだろうと思って何をしたらいいか聞いた。
「それは、あれね!さっきの戦闘で手に入れた、スキルを確認しに行きましょう!」
とニコが言う。
私はゲットできなかったけど、とちょっと残念そうに笑うニコ。
「そうか、僕も手に入れたんだった!」
と、ゴーレムを倒して、2つのスキルを手に入れたことを思い出した。
効果の分からないスキルを試しに使ってみるのって楽しい時間だな、と思った。
「よし、いこうかね〜」
と、メガネをくっとあげてヒカルが言う。
「リオンも手に入れたよね?」
と歩きながら僕がリオンに聞く。
「うん。『氷剣 - アイスソード』。使うの楽しみ」
と言うリオン。やっぱり皆初めてのスキルを使うのは楽しいみたいだ。
「私は、『炎拳 - ファイヤーパンチ』だよ〜。一体何回目だよ〜」とヒカルは笑った。
「なるほど、『炎拳 - ファイヤーパンチ』はよく出てダブるカードなんだね」と笑った。ニコも大分余らせていたのを思い出した。
ソーシャルゲームとかだと、合成して意味あるけど、この世界だと、ただダブらせてしまうことになっちゃうんだな。『僕意外』は。
「僕は『高速投擲 - ファストスロー』というのを手に入れたんだった」
「それは、投擲スキルだね!ナカーマ!」
と投擲士のヒカルが言う。
彼女は基本、なにかアイテムを投げて戦うタイプの遠隔戦士だ。いろんなアイテムを、スキルと合わせて使っていくタイプの、珍しい戦い方なのだった。
「投げられる、武器もってくるね!」
とヒカルは倉庫の方に走っていった。
僕がスキルを試せるように、学校においてある武器を採ってきてくれるのだろう。お言葉に甘えることにした。
すると、すっと、リオンが、木のサンドバッグの前に出た。
「さっそく試してみる。」
と、グランドに下りてきてすぐ、リオンは言った。
『氷剣 - アイスソード』
と、リオンがスキルを発動させると、指先からシュッと鋭い氷の剣が生えた。
「おお!かっこいい!」
と僕は言った。
「そう?」
とリオンは少し笑った。
まんざらではないらしい。
その氷の剣を大きく振りかぶって
木の目標に目掛けて、彼女は、氷の剣を斬りつけた。
ズバッッッッッ!
木のサンドバッグはバサリと真っ二つに切れる。
流石スキル、高い攻撃力を持っている。
「おお、すごいすごい!」
と僕がいうと、リオンは納得の行かない顔をしている。
「これじゃ、だめ・・・」
とリオンが言う。
「え?なんで?」
「この太刀筋じゃ、動く敵には当たらない。剣は難しい。誰もがニコのようにはできない」
と言う。
「ん?私褒められてる?」
とニコは言った。
専門職じゃないと、剣を使うのは難しいのだった。
「なるほど、だったらこうするのはどう?」
僕は、その問題を解決するかもしれない、一つアイデアが浮かんだのだった。
「よほしく!!」とほっぺを引っ張られたままのニコが言った。
そんな様子もなかなか可愛かった。
そして僕はこの学校に転入したのだった。
ヒカルに付いて行って、簡単な書類を出して転入手続きが終わった。こんなにあっさり、転入できるものなのね、この世界の学校ってと思った。
「さて、転入もしたし、何したらいい?」
と聞いた。
ここは学校とは言っても、人数も少ないし、普通の学校とは、違うだろうと思って何をしたらいいか聞いた。
「それは、あれね!さっきの戦闘で手に入れた、スキルを確認しに行きましょう!」
とニコが言う。
私はゲットできなかったけど、とちょっと残念そうに笑うニコ。
「そうか、僕も手に入れたんだった!」
と、ゴーレムを倒して、2つのスキルを手に入れたことを思い出した。
効果の分からないスキルを試しに使ってみるのって楽しい時間だな、と思った。
「よし、いこうかね〜」
と、メガネをくっとあげてヒカルが言う。
「リオンも手に入れたよね?」
と歩きながら僕がリオンに聞く。
「うん。『氷剣 - アイスソード』。使うの楽しみ」
と言うリオン。やっぱり皆初めてのスキルを使うのは楽しいみたいだ。
「私は、『炎拳 - ファイヤーパンチ』だよ〜。一体何回目だよ〜」とヒカルは笑った。
「なるほど、『炎拳 - ファイヤーパンチ』はよく出てダブるカードなんだね」と笑った。ニコも大分余らせていたのを思い出した。
ソーシャルゲームとかだと、合成して意味あるけど、この世界だと、ただダブらせてしまうことになっちゃうんだな。『僕意外』は。
「僕は『高速投擲 - ファストスロー』というのを手に入れたんだった」
「それは、投擲スキルだね!ナカーマ!」
と投擲士のヒカルが言う。
彼女は基本、なにかアイテムを投げて戦うタイプの遠隔戦士だ。いろんなアイテムを、スキルと合わせて使っていくタイプの、珍しい戦い方なのだった。
「投げられる、武器もってくるね!」
とヒカルは倉庫の方に走っていった。
僕がスキルを試せるように、学校においてある武器を採ってきてくれるのだろう。お言葉に甘えることにした。
すると、すっと、リオンが、木のサンドバッグの前に出た。
「さっそく試してみる。」
と、グランドに下りてきてすぐ、リオンは言った。
『氷剣 - アイスソード』
と、リオンがスキルを発動させると、指先からシュッと鋭い氷の剣が生えた。
「おお!かっこいい!」
と僕は言った。
「そう?」
とリオンは少し笑った。
まんざらではないらしい。
その氷の剣を大きく振りかぶって
木の目標に目掛けて、彼女は、氷の剣を斬りつけた。
ズバッッッッッ!
木のサンドバッグはバサリと真っ二つに切れる。
流石スキル、高い攻撃力を持っている。
「おお、すごいすごい!」
と僕がいうと、リオンは納得の行かない顔をしている。
「これじゃ、だめ・・・」
とリオンが言う。
「え?なんで?」
「この太刀筋じゃ、動く敵には当たらない。剣は難しい。誰もがニコのようにはできない」
と言う。
「ん?私褒められてる?」
とニコは言った。
専門職じゃないと、剣を使うのは難しいのだった。
「なるほど、だったらこうするのはどう?」
僕は、その問題を解決するかもしれない、一つアイデアが浮かんだのだった。
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