23 / 29
第二十三話『アーマー』
しおりを挟む
「ただのゴリラじゃないようだな」
とライオンが笑った。
そして戦闘が開始する。
「よくぞ私の攻撃をよけた!」
と、『アーマードゴリラ』が言った。
紳士的な口調だった。
「めちゃくちゃ口調が丁寧なのよね。みんながウホウホいうから、ギャップが凄い」
と、私が言った。
「ヤギっちもウホウホ言ってるじゃん!失礼だよ!」
とへびくんが笑う。
「それ、へびくんが言う?」と私が笑う。
「ほんと、ふざけた連中だ。」
と『アーマードゴリラ』さんはご立腹だった。
当然だった。
私だって、初対面の相手にウホウホ言われたら、怒りがマックスになる。
間違いなく!
「ねぇみんな、砦のボスがめちゃくちゃ怒ってるけど・・・それわざとなの?ねえ?」
やる気あるの?と妖精くんが呆れている。
やる気はもちろんある。多分。
「ヤギっち、ちゃんとやってよね!!」
「ヤギ、ちゃんとやれ!」
とへびくんとライオンに言われた。
それをキミタチが言うかね・・・。
結構強い敵。正真正銘のボス戦なのにふざけている二人だった。
「私のせいにすんな!!」
と私は笑った。
「まぁ、実際笑っていられる状況でもないんだよね」
とへびくんがトーンを落として言う。
へびくんの状況分析が始まる。
普段はふざけているが、実はしっかりと人?動物?を見ているヘビっちだ。観察眼がすごい。女子が髪を切ったらかならず気がつくタイプだ。
「鎧があるせいで、僕の『蛇毒 - ポイズン』が使えないんだよねぇ、噛みつく隙がないし。」
と言うへびくん、しっかりと『アーマード』つまり鎧の意味が出ている。ただのゴリラだったら、あっさり、がぶりといけているだろう。
「あ、ほんとだ」
と私もやっと事態を飲み込んだ。
「そういえば、鎧ってそういうためにあるんだもんね。最近のゲームは何故か強くなるとどんどん鎧が減って、露出が高くなっていくから忘れてたわ!」
と、私は、今はやっているソーシャルゲームが、レベルが上がるとドンドン露出が高くなりつつ強くなる事を思い出していた。
「そうなんだよね、あれなんなんだろう。いや、うれしいけどね!!」
とへびくんが笑った。
彼は、ソーシャルゲームを嗜むみたいなのでわかるみたいだった。私はお兄ちゃんが一生懸命集めてたからなんとなくわかる。
「なんじゃそりゃ?強くなると、鎧の面積が減る??」
とライオンは、チンプンカンプンだな、という顔をしていた。そう、最近のゲームは難しいのだ!
「多分、オーラ的ななにかで守られるようになるんだろうね。超常の力。適当だけど」
「超常の力じゃ、しょうが無いわね。」
と、分析をすっかり忘れて雑談をしている私とへびくん。
「オヌシらは、おしゃべりばかりだな!」
と、怒りを全身にまとった『アーマードゴリラ』さんがおっしゃった。
「次の攻撃でおしゃべりできないようにしてやろう!」
そう言って『アーマードゴリラ』は次の攻撃態勢に移った。
とライオンが笑った。
そして戦闘が開始する。
「よくぞ私の攻撃をよけた!」
と、『アーマードゴリラ』が言った。
紳士的な口調だった。
「めちゃくちゃ口調が丁寧なのよね。みんながウホウホいうから、ギャップが凄い」
と、私が言った。
「ヤギっちもウホウホ言ってるじゃん!失礼だよ!」
とへびくんが笑う。
「それ、へびくんが言う?」と私が笑う。
「ほんと、ふざけた連中だ。」
と『アーマードゴリラ』さんはご立腹だった。
当然だった。
私だって、初対面の相手にウホウホ言われたら、怒りがマックスになる。
間違いなく!
「ねぇみんな、砦のボスがめちゃくちゃ怒ってるけど・・・それわざとなの?ねえ?」
やる気あるの?と妖精くんが呆れている。
やる気はもちろんある。多分。
「ヤギっち、ちゃんとやってよね!!」
「ヤギ、ちゃんとやれ!」
とへびくんとライオンに言われた。
それをキミタチが言うかね・・・。
結構強い敵。正真正銘のボス戦なのにふざけている二人だった。
「私のせいにすんな!!」
と私は笑った。
「まぁ、実際笑っていられる状況でもないんだよね」
とへびくんがトーンを落として言う。
へびくんの状況分析が始まる。
普段はふざけているが、実はしっかりと人?動物?を見ているヘビっちだ。観察眼がすごい。女子が髪を切ったらかならず気がつくタイプだ。
「鎧があるせいで、僕の『蛇毒 - ポイズン』が使えないんだよねぇ、噛みつく隙がないし。」
と言うへびくん、しっかりと『アーマード』つまり鎧の意味が出ている。ただのゴリラだったら、あっさり、がぶりといけているだろう。
「あ、ほんとだ」
と私もやっと事態を飲み込んだ。
「そういえば、鎧ってそういうためにあるんだもんね。最近のゲームは何故か強くなるとどんどん鎧が減って、露出が高くなっていくから忘れてたわ!」
と、私は、今はやっているソーシャルゲームが、レベルが上がるとドンドン露出が高くなりつつ強くなる事を思い出していた。
「そうなんだよね、あれなんなんだろう。いや、うれしいけどね!!」
とへびくんが笑った。
彼は、ソーシャルゲームを嗜むみたいなのでわかるみたいだった。私はお兄ちゃんが一生懸命集めてたからなんとなくわかる。
「なんじゃそりゃ?強くなると、鎧の面積が減る??」
とライオンは、チンプンカンプンだな、という顔をしていた。そう、最近のゲームは難しいのだ!
「多分、オーラ的ななにかで守られるようになるんだろうね。超常の力。適当だけど」
「超常の力じゃ、しょうが無いわね。」
と、分析をすっかり忘れて雑談をしている私とへびくん。
「オヌシらは、おしゃべりばかりだな!」
と、怒りを全身にまとった『アーマードゴリラ』さんがおっしゃった。
「次の攻撃でおしゃべりできないようにしてやろう!」
そう言って『アーマードゴリラ』は次の攻撃態勢に移った。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる