上 下
224 / 286

第二百二十二話『知能』

しおりを挟む
「私達も倒したんだからね!!」
とギザギザの変形剣使いのランコが言う。
彼女たちも『リザードマン』三体を倒したようだった。

「勝負は次で決めよう!」
と傘使いのリンコが言った。

僕達はにチームとも『リザードマン』3体を倒して、次のステージに進んだ。

「三回勝負ってことなのかな?」
「そうだね、三回で一番進んでた方、って感じかな」
とサラの質問に、僕が答える。
一回一回の勝敗の合計ではなく、3ステージで一番先に進んでいた方の勝利となるシステムのようだった。

「なるほど、なるほど!盛り上がってまいりました!」
と、サラが言う。

「そうだね!結構ドキドキするね!」
と、僕が素直な感想を言う。
スポーツの大会とかってこんな感じなのだろうか・・・と思う。
「そうですね!とっても楽しいです!」
と、奈緒子も僕に同意して微笑む。

「ふっふふー!負けないんだからね!!」
と、変形剣の使い手ランコが楽しそうに言う。

コートに入る前のスポーツ選手がこんな感じなのかな、と更に思う。

「うむ、まけないぞ!」
と傘使いのリンコも言う。

「うん!まけない!」
と、格闘家のレンコも言う。

そして、僕らは更に進みだす。

「さて、次の敵は何かなー!」
とサラが言う。

すると、敵が三体現れた。

「なるほど、強化パターンか!」
と僕が言う。

「強化パターン?」とサラが聞く。
それに答えるより速く、声が鳴り響く。

「グエェェェェェエ!!」
と言う、聞き馴染みのある鳴き声が聞こえてきた。

「あ、また『リザードマン』だ!」
とサラが言う。

「そう、でも、ただの『リザードマン』じゃない・・・」
と、僕が言う。
そう、ただの『リザードマン』とは色や武器が違う。

「『パワーリザードマン』、『スピードリザードマン』そして・・・『エースリザードマン』だ」
と、傘使いのリンコが言う。

「あー、ファイヤートロールさんみたいなこと?」
とサラが理解する。
そう、全開もトロールが出た後アクティブトロール、ファイヤートロールと変種が登場していた。

「そうそう、そんな感じ・・・ただ・・・」
と僕が言う。

「ただ・・・?」
とサラが僕の方を見て聞き返す。

「『エースリザードマン』が気になるね・・・」
「エース!強そう!」
と僕のつぶやきにサラが言う。

「そう、随分と知能が高そうな感じなんだ・・・」
と僕が言う。

「知能が高そう?」
とサラが言う。

「そう、知能が高いリーダーが、スピードタイプとパワータイプを従えている・・・それはつまり連携を使ってくるということなんだ」
と僕がサラに説明していると、ランコ、リンコ、レンコの方のバトルがスタートした。

「はっははー!みんな!行くんだからね!!」
と変形剣のランコが言う。

「わかった!」と傘使いのリンコ。
「うん」と格闘家のレンコ。

「戦闘開始なんだからね!!」
とランコが言った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

バランスブレイカー〜ガチャで手に入れたブッ壊れ装備には美少女が宿ってました〜

ふるっかわ
ファンタジー
ガチャで手に入れたアイテムには美少女達が宿っていた!? 主人公のユイトは大人気VRMMO「ナイト&アルケミー」に実装されたぶっ壊れ装備を手に入れた瞬間見た事も無い世界に突如転送される。 転送されたユイトは唯一手元に残った刀に宿った少女サクヤと無くした装備を探す旅に出るがやがて世界を巻き込んだ大事件に巻き込まれて行く… ※感想などいただけると励みになります、稚作ではありますが楽しんでいただければ嬉しいです。 ※こちらの作品は小説家になろう様にも掲載しております。

迷宮に捨てられた○○、世界を震わせる

たぬまる
ファンタジー
 異世界召喚された結はハズレ扱いをされ、迷宮に捨てられてしまう。  その後、世界の脅威を鳴いて知らせるキンカチョウが脅威の強さのため死んでしまう事件が起きる。  その原因とは・・・  はたして結は何をして何をなすのか?  ※主人公は職業転職自由です

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?

名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」 「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」 「それは貴様が無能だからだ!」 「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」 「黙れ、とっととここから消えるがいい!」  それは突然の出来事だった。  SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。  そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。 「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」 「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」 「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」  ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。  その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。 「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」

生産職から始まる初めてのVRMMO

結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。 そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。 そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。 そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。 最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。 最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。 そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

処理中です...