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第六十七話『美少女魔王』
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すると、ちいさな人影が、上の階から降りてくる。
子ども・・・?上の階??こんなところに??
上の階はそろそろ魔王くらいしかいないのでは・・・?
と思ったところで、人影がくっきり映るようになった。
そう、やはり、こどもが上の階から降りてきたのだ。
「よく倒したの!キマイラを!!」
そこには、美少女が立っていた。そう、彼女が魔王。
「美少女魔王だあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
と僕は、キマイラ戦でヘトヘトだったことをすっかり忘れてダッシュしていった。美少女魔王の元に!
美少女魔王!いや美幼女魔王!
そんな単語があるのかわからないが。
その美少女は、とても、ちいさく、可愛らしい容貌をしていた。
しかし、確実に、魔王であることがわかる服装。
全身を隠すマントに、二又の槍を持っている。
その槍がまたその美幼女のサイズにあってて、可愛らしいんだ。
「かああぁぁぁぁあわああぁぁぁぁいいぃぃぃぃぃい」
と全速力で美少女魔王のとこに近づいて、抱き上げる。
そしてくるくる回る。ちょうど良い重さだった。
明日腰を壊してないといいな、と少し思った。
「かわいい!かわいい!かわいい!」
と抱っこしながら三連呼する僕。
さらに間をおいて
「可愛すぎる!!!」
と言う僕。
「美少女魔王来ました!!これで、デフォルメフィギュアも馬鹿売れだああぁぁぁぁ!」
と勝利の雄叫びをあげる僕。
「コータ、キャラクターが変わりすぎよ!」
と、顔を手のひらで覆ってやれやれというカナデ。
「ひどい」と単刀直入に僕の姿に言うキョウちゃん。
「さすがにこれはヒドイわね」といつも擁護派のヒビキさんですら呆れた表情だ。みんなヒドイ。
「みんな何を言っているんだ!!」
僕は自分の姿は、おかしくないものだという、プレゼンを始めた!
「今、フィギュアの売上ランキング上位は伝説の美少女たちで埋めつくされているんだぞ!!吸血鬼にアーサー王にギリシア神話の女神にデュラハンに・・・」
と一呼吸で伝説の美少女たちを並べる。
「これで億万長者だああああぁぁぁぁぁ」
と、当の美少女を掲げてくるくる、回る僕。
「一体なんの話をしてるのよ」と呆れるカナデ。
引き続き美少女を抱っこして、わっしょいわっしょいしている僕。
するとペシペシ頭を叩かれた。その美少女に。
「やめい、やめい!」と強気に言う少女。
そして「おろして・・・」という小さい声も聞こえた。
美少女に頼まれたら断れないので、優しく下ろした。
「ごめんごめん、テンション上がりすぎちゃった」
と笑う僕。てへぺろで許してもらおうとした。
「ごめんじゃないわい!!私を誰だと思っているのじゃ・・・私の名は・・・」
と魔王が名乗ろうとしたので、僕が遮った。
「わかってるよ!ハーデスちゃんだろ?」
と僕は微笑んだ。
子ども・・・?上の階??こんなところに??
上の階はそろそろ魔王くらいしかいないのでは・・・?
と思ったところで、人影がくっきり映るようになった。
そう、やはり、こどもが上の階から降りてきたのだ。
「よく倒したの!キマイラを!!」
そこには、美少女が立っていた。そう、彼女が魔王。
「美少女魔王だあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
と僕は、キマイラ戦でヘトヘトだったことをすっかり忘れてダッシュしていった。美少女魔王の元に!
美少女魔王!いや美幼女魔王!
そんな単語があるのかわからないが。
その美少女は、とても、ちいさく、可愛らしい容貌をしていた。
しかし、確実に、魔王であることがわかる服装。
全身を隠すマントに、二又の槍を持っている。
その槍がまたその美幼女のサイズにあってて、可愛らしいんだ。
「かああぁぁぁぁあわああぁぁぁぁいいぃぃぃぃぃい」
と全速力で美少女魔王のとこに近づいて、抱き上げる。
そしてくるくる回る。ちょうど良い重さだった。
明日腰を壊してないといいな、と少し思った。
「かわいい!かわいい!かわいい!」
と抱っこしながら三連呼する僕。
さらに間をおいて
「可愛すぎる!!!」
と言う僕。
「美少女魔王来ました!!これで、デフォルメフィギュアも馬鹿売れだああぁぁぁぁ!」
と勝利の雄叫びをあげる僕。
「コータ、キャラクターが変わりすぎよ!」
と、顔を手のひらで覆ってやれやれというカナデ。
「ひどい」と単刀直入に僕の姿に言うキョウちゃん。
「さすがにこれはヒドイわね」といつも擁護派のヒビキさんですら呆れた表情だ。みんなヒドイ。
「みんな何を言っているんだ!!」
僕は自分の姿は、おかしくないものだという、プレゼンを始めた!
「今、フィギュアの売上ランキング上位は伝説の美少女たちで埋めつくされているんだぞ!!吸血鬼にアーサー王にギリシア神話の女神にデュラハンに・・・」
と一呼吸で伝説の美少女たちを並べる。
「これで億万長者だああああぁぁぁぁぁ」
と、当の美少女を掲げてくるくる、回る僕。
「一体なんの話をしてるのよ」と呆れるカナデ。
引き続き美少女を抱っこして、わっしょいわっしょいしている僕。
するとペシペシ頭を叩かれた。その美少女に。
「やめい、やめい!」と強気に言う少女。
そして「おろして・・・」という小さい声も聞こえた。
美少女に頼まれたら断れないので、優しく下ろした。
「ごめんごめん、テンション上がりすぎちゃった」
と笑う僕。てへぺろで許してもらおうとした。
「ごめんじゃないわい!!私を誰だと思っているのじゃ・・・私の名は・・・」
と魔王が名乗ろうとしたので、僕が遮った。
「わかってるよ!ハーデスちゃんだろ?」
と僕は微笑んだ。
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