ちょっとエッチな心霊探偵 あやね

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SMと快楽と事件

SMと快楽と事件・・・その2

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表の駐車場に止まった自動車のドアが閉まる音がして誰かがこちらに歩いてくる。
こげ茶色のアルミ製のボーダータイプのフェンスドアに手をかけて開けようとすると

「あれ?」

どうやら、フェンスドアには鍵が掛かっているらしく、
普通に開くと思っていたのが開かないものだから、少し前のめりにコケそうになってしまった。

「きゃははっ!コケてる!コケてる!」

「ちょっと、コマちゃん!」

「あっ、くまくん!くまくんの名前がやっともどったみたいですよ!」

この、コマちゃんっていうのは、というより、ちゃんはいらないのではあるが
この、コマという名前は、今、縁側で笑い転げているくまのぬいぐるみの名前である。

「ダメでしょ?変ないたずらなんかしちゃ!」

「気にしない!気にしない!ただの根暗スケベの助座衛門だから大丈夫!大丈夫!」

「まったくも~。でも、根暗スケベって、いつもの刑事さん?」

あやねは、そう言いながら立ち上がると
縁側に置いてある薄めの白いカーディガンを取りに来た。

「あれ?カーディガンさん着ちゃうんですか?」

「そんなこと言ったって、あの刑事さんにはちょっと刺激が強いじゃない?」

今日のあやねの格好はというと、上は薄い黄緑色の七分のカットソーにショートパンツ。
ただ、ショートパンツとはいっても、普通のショートパンツというわけではないみたいで
どちらかというとアメリカンタイプのビキニのショートパンツなのである。

とはいっても、市販されているタイプのショートパンツでは気に入らないらしく
ジーパンを切り抜いて自分専用の作ったオンリーワンのショートパンツである。

というのも、あやねが言うには、市販されているタイプのショートパンツでは
お尻の見え方が見え過ぎたり見え過ぎなかったりで中途半端なそうなのである。
なぜに、そのまでお尻の見え方にこだわるか分からないのだが・・・。

というわけで、今、あやねが履いているショートパンツは、
お尻がちょうど半分くらい見えるくらいに調整して切断したタイプのショートパンツ。

というか、なぜか、このタイプのショートパンツが人気なのである。
誰に見せるのか?どこに履いて行くのか?は、分からないが、あやねのネット販売サイトでは、この夏、一番の人気商品になってしまっていたのである。

いや、問題はそこではない!
いやいや、お尻が半分も見えてしまっているのも、もちろん問題ではあるのはあるのだが
それにもまして問題なのはカットソーの方なのである。

確かに鍵編みで、肌が透けて見えるというわけではないのだが、
なぜか、妙に胸が強調されるように作られているのである。
もちろん、こちらも漏れることなく、あやねの力作?による作品になっている。
で、何が問題なのかというと、見えているのである。しかも、はっきり!と、なのである。

フェンスの外では「こんにちは~!」と騒いでいる声が聞こえてくる。
あやねは縁側に置いてある白いカーディガンを着ながらフェンスドアの方へ歩いていく。
こちらの白いカーディガンは、ちょうどお尻が隠れるくらいの長さに調節してある。

「ワニさん!あれって、絶対、わざとでありますよ!」

「わざとって、だって、丸見えになってますよ?あやねさんの乳首さんが・・・」

「むふふっ・・・。ある意味、お尻半分見え見えよりも恥ずかしいかもですよ!」

「あやねさん?」

「根暗スケベの太郎兵衛さん!」

「えっ?どうして太郎兵衛さんなの?」

「じゅわ~って、見ていいのか?でも、見えちゃってる!どうしよう!って!」

「あっ!目のやり場にってやつですね!」

「そっ!そっ!あやねさんの乳首が隠れて見えないおっぱいさんを妄想させるですよん!」

「お尻隠して乳首隠さずみたいなのだ!」

「きゃははっ!きっと、もうすぐ根暗スケベの太郎兵衛の目が点になるですよ!」

などと、楽しくおバカなお話に花を咲かせている2匹のぬいぐるみたちの会話を背に
あやねは、フェンスドアの前で騒いでいる誰かのところまで歩いていく。

「あら?刑事さん?ごめんなさいね!鍵かけたままだったのに気が付かなくて」

「いえいえ、そんなこと・・・と・・・と?」

案の定!くまのぬいぐるみの予想通り、刑事さんの目があやかの胸あたりで点になっていた。

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