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31 思い出作り1
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しっかりと湯を使い、新しい服を身につけたところで香水をシュッと振りかける。一番いいのは首のところかなとも考えたが、結局そこにはつけられなかった。首はαに噛んでもらう大事な場所だ。そこに偽物の香りはつけたくない。
(そんなことを思うなんて、僕もΩらしくなったってことか)
しみじみとそんなことを思ったところで、トントンと扉を叩く音がした。続いて「ノアール殿下がいらっしゃいました」と侍女の声がする。「どうぞ」と返事をし、ソファから立ち上がって扉のほうを向いた。
「……着替えたのか?」
「はい?」
「いや、何でもない」
朝から執務で忙しかった殿下とは、今日初めて顔を合わせることになる。香水のこともあり若干緊張しているが、まずは食事を無事に済ませなければ先に進めない。
侍女が静かに並べてくれた夕食を食べながら、少しだけ絵の話をする。「秋になれば紅葉が楽しめる。見頃になったら見に行こう」という殿下の言葉に胸が痛み、「描き甲斐がありそうですね」と笑顔で返事をするだけに留めた。
「……」
「あの、何か?」
「……いや、何でもない」
夕食が終わり、食後の紅茶を飲んでいる殿下の目が何度も僕を見る。もしかして香水の香りに気づいたのだろうか。もし効果が本当なら、そろそろ変化が表れてもいい頃だ。
「……やはり、何か……」
殿下がそうつぶやいた瞬間、カチャリとティーカップがソーサーにぶつかる音がした。普段あまり表情の変わらない殿下が眉をひそめている。気のせいでなければ、頬も少し赤らんでいるような気がした。
(効果が表れたのか?)
ゆっくりと席を立ち、殿下のそばへと近づいた。額を押さえている殿下の右手に触れながら、「ノアール殿下」と声をかける。すると一瞬手が震え、ゆっくりと額から離れていった。そうして現れた黒目は、先ほどまでとは違って熱っぽい雰囲気に変わっている。
ギラギラとしているその目は、前回の発情のときに何度も見たものだ。「よかった」とホッとするとともに胸がズキリと痛んだが、それを無視して殿下の手を取り、寝室へと促した。
自ら進んで同性とこんなことをすることになるとは思わなかった……それが正直な感想だ。王太子だった僕の閨教育は姫君を相手にすることのみで、自分が受け入れる側になるなんて想像すらしなかった。
しかしいまは、ノアール殿下を受け入れていることがうれしくてしょうがない。これが当たり前なんだとさえ思えてくる。発情していなくても大丈夫なのか不安だったが、僕の体はすっかりΩになったようで意外なほどすんなり受け入れることができた。
「ラン、シュ……」
「……っ」
名前を呼ばれるだけで胸が高鳴る。体も喜んでいるのか、殿下のアレが入っている部分がきゅうきゅうと締めつけるように動いた。
(Ωの体は……こんなふうに、なるのか……)
前回の発情のことは、ところどころだけだが一応覚えている。しかし自分の体がどうなっていたのかまでは記憶になかった。自分のことがわからなくなるくらい、発情のときは快感で頭がいっぱいになるということなのだろう。
「ラン、く……っ」
「ん……!」
上に乗って動かしていた腰がぴたりと止まる。僕の腰をつかむ殿下の両手に力が入り、動けなくなったからだ。そうしてぐっと押しつけられたアレが、僕の中でビクビクと震えながら吐き出しているのを感じた。
殿下が吐き出すのはこれで三度目だ。発情のときに何度吐き出されたのか覚えていないが、もしかしなくても殿下は精が強いのかもしれない。
(……αなら、当然か……)
だからこそ“生ませる性”と呼ばれているに違いない。そしてΩである僕は“生む性”のはずなのに、残念ながらそうはならなかった。この先も本当に子が生めるのかわからないが、生めるとしてもいまじゃなくてよかったのだと何度も言い聞かせた。
(それに、ノアール殿下以外のαが相手なら……側妃になるだけで、子は、別に……)
体の奥深くを濡らされながら、そんなことを考える僕はおかしいのかもしれない。目の前に想う人がいて、その人と交わっているのに考えているのは近い将来のことだ。
想う人が相手でなければ子はできなくてもいい。むしろできないほうがいい。そうして側妃としてαを支え、アールエッティ王国の役にも立てればそれでいいのだ。
「ランシュ……」
あぁ、どうして優しく頬を撫でたりするのだろう。発情しているわけじゃないのに、僕にはこんなことをする余裕はないままだ。それなのに殿下は愛撫もしたし抱擁もしてくれた。優しい口づけをくり返し、ふわふわでどうしようもない僕の髪を愛おしそうに撫でてもくれる。
(αは……発情の相手をしている間も、意識が、はっきりしているんだろうか……)
ふと、そんなことを思った。最中の記憶もすべて残っているのだとしたら……。それでは帰国の挨拶のときに気まずくなりそうだ。
「ランシュ」
「……ん、」
抱き寄せられて、また口づけをする。殿下に覆い被さった僕の背中を、何度も熱い手が撫でた。その熱が愛しくて苦しくて、全部焼きつけておこうと考えていたのにできそうにない自分を感じた。
「……ん、」
いつもよりゆっくり開いた視界に最初に映ったのは、見慣れた天井だった。どうやら疲れて眠ってしまったらしい。
(……これも織り込み済みだ)
閨のことに慣れていない僕が眠ってしまうだろうことはわかっていた。それでも問題ないと考えたのは、ここが僕の部屋で今日も殿下は朝から執務だとわかっていたからだ。
あの香水の効果は一晩で消えると聞いている。それなら殿下の執務を邪魔することはない。僕も三度目だから、一晩だけの行為なら翌朝には目が覚めるだろうと予想した。
(起きたら朝食を食べて、荷物を全部鞄に詰めたらベインブルへ行こう)
いつもなら朝のスケッチをしている早めの時間なら、廊下で殿下に遭遇することもない。ベインブルを見て回り、それから執務室に殿下が入った頃合いを見計らって帰国の挨拶をしよう。何か言われるかもしれないが、そこはうまく話をして午後には馬車に乗る手はずだ。
アールエッティ王国までは最新の馬車を使っても数日かかる。その間にちゃんと心の整理をして、父上や母上に挨拶するときにはいつもの僕に戻るんだ。妹のルーシアは勘がいいから何か気づくかもしれないが、きっと何も聞かずにいてくれるはず。
「よし、計画はばっちりだ」
まずは顔を洗って着替えをして……そう思って起き上がろうとしたができなかった。両手が頭の上に向いたまま動かない。
「…………なんだ、これは」
頭上を見ると、僕の両手首は紐のようなもので一つに結ばれていた。さらにその紐はベッドフレームの頭部分に括りつけられている。
「え? どういうことだ?」
これでは起き上がることができないじゃないか。どうしてこんなことになっているのかわからず、それでも紐を解こうと何度も手を動かした。痛くはないが意外としっかり結んであるようで、手首を動かしたくらいでは解けそうにない。
「は……? ちょっと待て、本当に解けないぞ?」
何とか指で紐をつかもうとしたとき、扉の開く音がした。視線を向けると、そこにはやって来るはずのないノアール殿下の姿があった。
「殿下……」
なぜ殿下が部屋に来たのだろう。今日は朝から執務で、午後には来客があるとも聞いていた。僕の様子を見に来る時間はないはずで、だから昨夜計画を実行に移したのだ。
「目が覚めたか」
手には水差しと青いグラスを載せたトレイがあった。やはり前回も殿下が用意してくれたんだなと思いながらも、そのことより表情のほうが気になった。
扉を閉めた殿下の顔はいつもどおり無表情だが、どことなく厳しいように見える。どうしたのだろうと見つめていると、トレイをベッド脇のテーブルに置いてじっと僕を見下ろしてきた。
「殿下……?」
「なぜ帰国しようとしている」
(え……?)
なぜ殿下がそのことを知っているんだ? このことは父上もまだ知らないはずなのに。
帰国する旨を記した手紙は昨日の昼過ぎに送った。親書ではなく後宮で回収される一般の手紙に紛れ込ませて出したから、僕自身が一日遅れで出発すれば父上が手紙を受け取った翌日には城に到着できる計算だ。何かあったのかとビジュオール王国に問い合わせる時間を作らせないため、あえてギリギリの状態で手紙を送った。
それなのに、なぜ殿下は僕が帰国しようとしていることを知っているんだろうか。
「わたしのそばにいるのは嫌ということか?」
「そ、うでは、ありませんが……」
むしろ、ずっとそばにいたいと思っている。しかし、それは叶わないのだ。
「では、なぜ帰国しようとしている?」
「それは……いえ、そもそも、どうしてそのことを、」
「知っているのか、ということか?」
「あの…………はい」
ここで誤魔化したところで意味はない。僕は正直に返事をし、殿下を見つめた。
「ランシュの様子がおかしいことには気づいていた。絵の道具を片付けていることは侍女らから聞いた。それに昨夜はランシュの香りとは違うものを感じ、何かあると考えた」
さすがは大国の王太子だ。僕がコソコソと計画していたことなどお見通しだったということか。
「それにここはわたしの後宮だ。いつもと違う行動を取れば、すぐにわかる」
……つまり、知られていないと考えていた僕が浅はかだったということだ。いや、たとえ露呈したとしても僕のことを気にかけるとは思っていなかったから、油断してしまった。
「もう一度聞く。なぜ帰国しようとした?」
(そんなことを思うなんて、僕もΩらしくなったってことか)
しみじみとそんなことを思ったところで、トントンと扉を叩く音がした。続いて「ノアール殿下がいらっしゃいました」と侍女の声がする。「どうぞ」と返事をし、ソファから立ち上がって扉のほうを向いた。
「……着替えたのか?」
「はい?」
「いや、何でもない」
朝から執務で忙しかった殿下とは、今日初めて顔を合わせることになる。香水のこともあり若干緊張しているが、まずは食事を無事に済ませなければ先に進めない。
侍女が静かに並べてくれた夕食を食べながら、少しだけ絵の話をする。「秋になれば紅葉が楽しめる。見頃になったら見に行こう」という殿下の言葉に胸が痛み、「描き甲斐がありそうですね」と笑顔で返事をするだけに留めた。
「……」
「あの、何か?」
「……いや、何でもない」
夕食が終わり、食後の紅茶を飲んでいる殿下の目が何度も僕を見る。もしかして香水の香りに気づいたのだろうか。もし効果が本当なら、そろそろ変化が表れてもいい頃だ。
「……やはり、何か……」
殿下がそうつぶやいた瞬間、カチャリとティーカップがソーサーにぶつかる音がした。普段あまり表情の変わらない殿下が眉をひそめている。気のせいでなければ、頬も少し赤らんでいるような気がした。
(効果が表れたのか?)
ゆっくりと席を立ち、殿下のそばへと近づいた。額を押さえている殿下の右手に触れながら、「ノアール殿下」と声をかける。すると一瞬手が震え、ゆっくりと額から離れていった。そうして現れた黒目は、先ほどまでとは違って熱っぽい雰囲気に変わっている。
ギラギラとしているその目は、前回の発情のときに何度も見たものだ。「よかった」とホッとするとともに胸がズキリと痛んだが、それを無視して殿下の手を取り、寝室へと促した。
自ら進んで同性とこんなことをすることになるとは思わなかった……それが正直な感想だ。王太子だった僕の閨教育は姫君を相手にすることのみで、自分が受け入れる側になるなんて想像すらしなかった。
しかしいまは、ノアール殿下を受け入れていることがうれしくてしょうがない。これが当たり前なんだとさえ思えてくる。発情していなくても大丈夫なのか不安だったが、僕の体はすっかりΩになったようで意外なほどすんなり受け入れることができた。
「ラン、シュ……」
「……っ」
名前を呼ばれるだけで胸が高鳴る。体も喜んでいるのか、殿下のアレが入っている部分がきゅうきゅうと締めつけるように動いた。
(Ωの体は……こんなふうに、なるのか……)
前回の発情のことは、ところどころだけだが一応覚えている。しかし自分の体がどうなっていたのかまでは記憶になかった。自分のことがわからなくなるくらい、発情のときは快感で頭がいっぱいになるということなのだろう。
「ラン、く……っ」
「ん……!」
上に乗って動かしていた腰がぴたりと止まる。僕の腰をつかむ殿下の両手に力が入り、動けなくなったからだ。そうしてぐっと押しつけられたアレが、僕の中でビクビクと震えながら吐き出しているのを感じた。
殿下が吐き出すのはこれで三度目だ。発情のときに何度吐き出されたのか覚えていないが、もしかしなくても殿下は精が強いのかもしれない。
(……αなら、当然か……)
だからこそ“生ませる性”と呼ばれているに違いない。そしてΩである僕は“生む性”のはずなのに、残念ながらそうはならなかった。この先も本当に子が生めるのかわからないが、生めるとしてもいまじゃなくてよかったのだと何度も言い聞かせた。
(それに、ノアール殿下以外のαが相手なら……側妃になるだけで、子は、別に……)
体の奥深くを濡らされながら、そんなことを考える僕はおかしいのかもしれない。目の前に想う人がいて、その人と交わっているのに考えているのは近い将来のことだ。
想う人が相手でなければ子はできなくてもいい。むしろできないほうがいい。そうして側妃としてαを支え、アールエッティ王国の役にも立てればそれでいいのだ。
「ランシュ……」
あぁ、どうして優しく頬を撫でたりするのだろう。発情しているわけじゃないのに、僕にはこんなことをする余裕はないままだ。それなのに殿下は愛撫もしたし抱擁もしてくれた。優しい口づけをくり返し、ふわふわでどうしようもない僕の髪を愛おしそうに撫でてもくれる。
(αは……発情の相手をしている間も、意識が、はっきりしているんだろうか……)
ふと、そんなことを思った。最中の記憶もすべて残っているのだとしたら……。それでは帰国の挨拶のときに気まずくなりそうだ。
「ランシュ」
「……ん、」
抱き寄せられて、また口づけをする。殿下に覆い被さった僕の背中を、何度も熱い手が撫でた。その熱が愛しくて苦しくて、全部焼きつけておこうと考えていたのにできそうにない自分を感じた。
「……ん、」
いつもよりゆっくり開いた視界に最初に映ったのは、見慣れた天井だった。どうやら疲れて眠ってしまったらしい。
(……これも織り込み済みだ)
閨のことに慣れていない僕が眠ってしまうだろうことはわかっていた。それでも問題ないと考えたのは、ここが僕の部屋で今日も殿下は朝から執務だとわかっていたからだ。
あの香水の効果は一晩で消えると聞いている。それなら殿下の執務を邪魔することはない。僕も三度目だから、一晩だけの行為なら翌朝には目が覚めるだろうと予想した。
(起きたら朝食を食べて、荷物を全部鞄に詰めたらベインブルへ行こう)
いつもなら朝のスケッチをしている早めの時間なら、廊下で殿下に遭遇することもない。ベインブルを見て回り、それから執務室に殿下が入った頃合いを見計らって帰国の挨拶をしよう。何か言われるかもしれないが、そこはうまく話をして午後には馬車に乗る手はずだ。
アールエッティ王国までは最新の馬車を使っても数日かかる。その間にちゃんと心の整理をして、父上や母上に挨拶するときにはいつもの僕に戻るんだ。妹のルーシアは勘がいいから何か気づくかもしれないが、きっと何も聞かずにいてくれるはず。
「よし、計画はばっちりだ」
まずは顔を洗って着替えをして……そう思って起き上がろうとしたができなかった。両手が頭の上に向いたまま動かない。
「…………なんだ、これは」
頭上を見ると、僕の両手首は紐のようなもので一つに結ばれていた。さらにその紐はベッドフレームの頭部分に括りつけられている。
「え? どういうことだ?」
これでは起き上がることができないじゃないか。どうしてこんなことになっているのかわからず、それでも紐を解こうと何度も手を動かした。痛くはないが意外としっかり結んであるようで、手首を動かしたくらいでは解けそうにない。
「は……? ちょっと待て、本当に解けないぞ?」
何とか指で紐をつかもうとしたとき、扉の開く音がした。視線を向けると、そこにはやって来るはずのないノアール殿下の姿があった。
「殿下……」
なぜ殿下が部屋に来たのだろう。今日は朝から執務で、午後には来客があるとも聞いていた。僕の様子を見に来る時間はないはずで、だから昨夜計画を実行に移したのだ。
「目が覚めたか」
手には水差しと青いグラスを載せたトレイがあった。やはり前回も殿下が用意してくれたんだなと思いながらも、そのことより表情のほうが気になった。
扉を閉めた殿下の顔はいつもどおり無表情だが、どことなく厳しいように見える。どうしたのだろうと見つめていると、トレイをベッド脇のテーブルに置いてじっと僕を見下ろしてきた。
「殿下……?」
「なぜ帰国しようとしている」
(え……?)
なぜ殿下がそのことを知っているんだ? このことは父上もまだ知らないはずなのに。
帰国する旨を記した手紙は昨日の昼過ぎに送った。親書ではなく後宮で回収される一般の手紙に紛れ込ませて出したから、僕自身が一日遅れで出発すれば父上が手紙を受け取った翌日には城に到着できる計算だ。何かあったのかとビジュオール王国に問い合わせる時間を作らせないため、あえてギリギリの状態で手紙を送った。
それなのに、なぜ殿下は僕が帰国しようとしていることを知っているんだろうか。
「わたしのそばにいるのは嫌ということか?」
「そ、うでは、ありませんが……」
むしろ、ずっとそばにいたいと思っている。しかし、それは叶わないのだ。
「では、なぜ帰国しようとしている?」
「それは……いえ、そもそも、どうしてそのことを、」
「知っているのか、ということか?」
「あの…………はい」
ここで誤魔化したところで意味はない。僕は正直に返事をし、殿下を見つめた。
「ランシュの様子がおかしいことには気づいていた。絵の道具を片付けていることは侍女らから聞いた。それに昨夜はランシュの香りとは違うものを感じ、何かあると考えた」
さすがは大国の王太子だ。僕がコソコソと計画していたことなどお見通しだったということか。
「それにここはわたしの後宮だ。いつもと違う行動を取れば、すぐにわかる」
……つまり、知られていないと考えていた僕が浅はかだったということだ。いや、たとえ露呈したとしても僕のことを気にかけるとは思っていなかったから、油断してしまった。
「もう一度聞く。なぜ帰国しようとした?」
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