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一章 鬼に繞乱(じょうらん)されしは
其の弍拾漆
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都から東国へ向かう海に近い中路を、さて次はどちらへ進もうかと考える。海側もよいが師匠は山側のほうをよく歩くと言っていたから、そちらも捨てがたい。
「どちらにしてもほとんどは山道なのですから、好きなほうでよいのでは?」
「そうは言うが、夕方には寝床を決めておいたほうがいい。となると、やはり海側のほうが寺社も多いし見つけやすいか……」
「本当にカラギは真面目ですねえ」
「うるさい。それに、おまえが海を見たいと言ったのだろう」
「えぇ。生まれてこの方、海を見たことがなかったので、つい」
にこりと微笑みながら言われてしまうと、やっぱり海を見せてやりたいと思ってしまうのは心底好いた相手だからだろうか。
俺はいま、金花と一緒に師匠がいる東国を目指して旅をしている。
本当なら師匠と一緒に向かうはずだったのだが、金花のことをいろいろ誤魔化すのに予想以上に手間取ってしまい、半月遅れての出立となってしまった。
「うまくすれば師匠と合流できるという話だったが、これでは追いつけそうもないな」
「二人きりの旅というのも、よいじゃないですか」
「しかし、師匠は待ってくれていたのかもしれないのだぞ?」
「どうでしょうねぇ。お師匠のあの顔では、本当に待っていたかどうかわかりませんよ?」
「それは、……そうかもしれないが」
別れ際に見た師匠の顔は、やけににやけていてよからぬことを考えているように見えた。となると、金花の言うとおり「のんびり行くから、どこかで合流できるといいなァ」という師匠の言葉は本音ではなかったのかもしれない。
「それに、お師匠が一緒では……、こういうことができないじゃないですか」
「……ッ! お、まえ、何をする……!」
近づいてきた金花の手が、するりと俺の股を撫で上げた。さすがにそれだけで兆すことはなくなったが、それでも“金花に触れられた”というだけで体が熱を帯びるのはたしかで、慌てて手を掴んでやめさせる。
「ふふっ、これくらいで顔を赤くするなんて、いつまでもかわいい方」
「金花!」
いくら周囲に人がいないとは言え、こんな往来でなんてことをと睨む。しかし金花がそれに怯えることは当然ない。
(たしかに、こんなことが頻繁に起きるなら師匠と一緒でなくてよかったかもしれない)
蔽衣山から都へ戻る道中もだったが、金花は昼夜関係なく、また外であっても欲望の赴くままに行動する。今回もはじめこそおとなしかったが、都が遠のくにつれていたずらに触ってくることが増えてきた。そうしてついには昼日中であっても藪の中や荒れ寺で交わるようになってしまった。
(これでは以前と同じではないか……)
こんなことでは駄目だと思ってはいるのだが、金花に迫られるとどうにも拒絶しがたい。それもこれも俺を惑わす金花がいけないのであって、さらに言えば下袴を身につけていないことにも問題があった。
いつもこれがほしいのだと言わんばかりに俺の逸物を撫で擦り、滾ったとわかればすぐさま己の袴を脱ぎ捨てる。下袴がないからすぐに白い尻たぶが見え、それを見てしまえば俺に堪えることなどできない。気がつけば木や壁板に金花を押しつけ、ぐいぐいと穿ってしまっていた。
(こんな姿を師匠に知られるわけにはいかない)
師匠の最後の笑顔を思い出すと、こういうことを予見されていたような気がして頭が痛くなる。
何より師匠は金花が鬼であることを知っている。知ったうえで俺と一緒に東国へ来ないかと誘ってきたのだ。
『東は都ほど鬼を気にしていない。武士の国だからだろうが、きっと二人には過ごしやすい土地だと思うぞ?』
師匠の言葉はありがたかった。俺自身が武士たちの生活に興味があるということもあり、旅に出ることを決断した。当然母上には泣いて止められたが、ちょうど兄上の末の姫が親王に輿入れすることが決まり、母上がそちらの準備に気を取られている間に出立を決めた。
なに、ずっと東にいるわけではない。時折り東の珍しいものでも送れば安堵してくれるだろう。その後は都よりさらに西へ下ることにしているが、どうしてもと乞われれば途中で顔を見せればいい。
「都が心配ですか?」
わずかに身を屈めた金花が俺の顔をのぞき込むように見ている。
「いや、短い間にいろいろあったなと思い出してな」
「ふふっ、そうですね。春過ぎに出会い、一緒に都へ行き、わたしはあなたの奥方になりました。それから鬼と遭遇し、お師匠に出会い、御所へも行きました。あぁ、鬼王と再会したことには本当に驚きましたが」
「……鬼の王は、本当に都を襲わないのだろうな?」
御所での騒動のあと、金花は鬼の王が都を蹂躙することはないと口にした。金花を疑うわけではなかったが、これまでの鬼たちのことを思うとにわかには信じがたいのが本音だ。
「大丈夫ですよ。いまの鬼王にとって都は大事な場所でしょうから、鬼王自身が手を下すことはありません」
「それは、……敦皇様と関係しているのだろうな」
「そうですねぇ。鬼を食わせたと言っていましたから、本気なのでしょうし。鬼を食らえば確実に鬼となります。それも棘希のような強い鬼の血肉であれば、まず失敗はない。それに……、いえ、鬼王は本気だということでしょうから、それほど大事にしている方が否と言うことをしたりはしないでしょう」
「それはそれで複雑な気分だ」
鬼に攫われ食われたと言われていた敦皇親王が生きていて、しかも鬼の王の大事な人になったのだと聞いて驚かない者はいないだろう。しかも鬼の王は親王に鬼を食わせたと言っているのだ。
金花に聞けば、鬼を食らった人は確実に鬼に変化することができるらしい。そうまでして手元に置きたいと鬼の王が思ったということは、鬼の王にとって大事な人であることは間違いない。
その大事な人――敦皇様が都が鬼に脅かされることを気にかけている限り、鬼の王が都を蹂躙することはないということだった。
「小鬼たちは騒ぐでしょうが、いまの陰陽寮があれば大丈夫でしょう。あの鬼を相手に雷だの火柱だのを使ったのですから、あぁ、なんと言いましたか、あの陰陽師でも問題なく対処できると思いますよ」
「光榮殿か……。そうだな、あの人ならば何とかするだろうな」
鬼騒動のあと、光榮殿は御所の警備を強化し陰陽寮の面々へ指示を出したところで倒れ、二日間ほど屋敷で寝込んだと聞いている。
そんな光榮殿が目を覚ますのをニヤニヤと笑いながら待ち構えていたのが師匠で、何やらいろいろ丸め込んでくれたらしい。おかげで陰陽寮にも朝廷にも金花が鬼だと知られることはなく、俺が鬼の王に願いを乞うたことも報告されず、こうして連れ立って旅に出ることもできた。
「師匠は何を言ったのだろうな」
「あの陰陽師にですか? 大方、役立たずだったとでも言ったのではありませんか?」
「……おまえは光榮殿に厳しいなぁ」
「当然です。わたしのかわいいカラギを、あのような危ないところへ呼びつけたのですよ? 腕の一本や二本、もいでやりたかったくらいです」
「頼むから物騒なことはするなよ」
「わかっています、あなたが困ることはしません。代わりに、胸の内では散々呪ってやりましたけれどね」
ニィと笑う金花に背筋がぶるりと震えたが、気づかない振りをした。
「さて、道は決まった。寝床を頼むとすれば少し急いだほうがいい。ほら、行くぞ」
「おや、結局海側の道を行くのですか? ……やはり、わたしが海を見たいと言ったからですか?」
「……そうだと言ったら、どうする」
俺のぶっきらぼうな返事に、またもや金花がふふっと笑った。その美しい顔を見ていられなくて、ふぃと顔を背ける。
「照れたカラギもかわいいですよ?」
「う、うるさい」
「ふふっ、それだけわたしを好いてくれているということでしょう?」
ちろっと横目で確認した美しい顔は、今度はニィと人の悪い笑みに変わっていた。金花にそんな気持ちはないのかもしれないが、照れて仕方がない俺にはからかわれているように思えてしまう。
(くそっ、やられてばかりだと思うなよ)
まだニィと笑っている金花の細い肩を引き寄せ、思いついたことを実行しようとさらに体を寄せた。そのまま真っ白な耳に口を寄せ、息を吐くように囁く。
「今夜は覚えていろよ、キツラ」
ついでにと耳たぶを甘噛みしてやれば、掴んだままの肩がびくりと震えた。すぐ側にある黒目がほんのり潤んでいるのがわかり、してやったりとほくそ笑む。
「さぁ、行くぞ」
真っ白な頬を少しばかり桃色に染めた金花に満足した俺は、海に近い町を目指して足を踏み出した。
「どちらにしてもほとんどは山道なのですから、好きなほうでよいのでは?」
「そうは言うが、夕方には寝床を決めておいたほうがいい。となると、やはり海側のほうが寺社も多いし見つけやすいか……」
「本当にカラギは真面目ですねえ」
「うるさい。それに、おまえが海を見たいと言ったのだろう」
「えぇ。生まれてこの方、海を見たことがなかったので、つい」
にこりと微笑みながら言われてしまうと、やっぱり海を見せてやりたいと思ってしまうのは心底好いた相手だからだろうか。
俺はいま、金花と一緒に師匠がいる東国を目指して旅をしている。
本当なら師匠と一緒に向かうはずだったのだが、金花のことをいろいろ誤魔化すのに予想以上に手間取ってしまい、半月遅れての出立となってしまった。
「うまくすれば師匠と合流できるという話だったが、これでは追いつけそうもないな」
「二人きりの旅というのも、よいじゃないですか」
「しかし、師匠は待ってくれていたのかもしれないのだぞ?」
「どうでしょうねぇ。お師匠のあの顔では、本当に待っていたかどうかわかりませんよ?」
「それは、……そうかもしれないが」
別れ際に見た師匠の顔は、やけににやけていてよからぬことを考えているように見えた。となると、金花の言うとおり「のんびり行くから、どこかで合流できるといいなァ」という師匠の言葉は本音ではなかったのかもしれない。
「それに、お師匠が一緒では……、こういうことができないじゃないですか」
「……ッ! お、まえ、何をする……!」
近づいてきた金花の手が、するりと俺の股を撫で上げた。さすがにそれだけで兆すことはなくなったが、それでも“金花に触れられた”というだけで体が熱を帯びるのはたしかで、慌てて手を掴んでやめさせる。
「ふふっ、これくらいで顔を赤くするなんて、いつまでもかわいい方」
「金花!」
いくら周囲に人がいないとは言え、こんな往来でなんてことをと睨む。しかし金花がそれに怯えることは当然ない。
(たしかに、こんなことが頻繁に起きるなら師匠と一緒でなくてよかったかもしれない)
蔽衣山から都へ戻る道中もだったが、金花は昼夜関係なく、また外であっても欲望の赴くままに行動する。今回もはじめこそおとなしかったが、都が遠のくにつれていたずらに触ってくることが増えてきた。そうしてついには昼日中であっても藪の中や荒れ寺で交わるようになってしまった。
(これでは以前と同じではないか……)
こんなことでは駄目だと思ってはいるのだが、金花に迫られるとどうにも拒絶しがたい。それもこれも俺を惑わす金花がいけないのであって、さらに言えば下袴を身につけていないことにも問題があった。
いつもこれがほしいのだと言わんばかりに俺の逸物を撫で擦り、滾ったとわかればすぐさま己の袴を脱ぎ捨てる。下袴がないからすぐに白い尻たぶが見え、それを見てしまえば俺に堪えることなどできない。気がつけば木や壁板に金花を押しつけ、ぐいぐいと穿ってしまっていた。
(こんな姿を師匠に知られるわけにはいかない)
師匠の最後の笑顔を思い出すと、こういうことを予見されていたような気がして頭が痛くなる。
何より師匠は金花が鬼であることを知っている。知ったうえで俺と一緒に東国へ来ないかと誘ってきたのだ。
『東は都ほど鬼を気にしていない。武士の国だからだろうが、きっと二人には過ごしやすい土地だと思うぞ?』
師匠の言葉はありがたかった。俺自身が武士たちの生活に興味があるということもあり、旅に出ることを決断した。当然母上には泣いて止められたが、ちょうど兄上の末の姫が親王に輿入れすることが決まり、母上がそちらの準備に気を取られている間に出立を決めた。
なに、ずっと東にいるわけではない。時折り東の珍しいものでも送れば安堵してくれるだろう。その後は都よりさらに西へ下ることにしているが、どうしてもと乞われれば途中で顔を見せればいい。
「都が心配ですか?」
わずかに身を屈めた金花が俺の顔をのぞき込むように見ている。
「いや、短い間にいろいろあったなと思い出してな」
「ふふっ、そうですね。春過ぎに出会い、一緒に都へ行き、わたしはあなたの奥方になりました。それから鬼と遭遇し、お師匠に出会い、御所へも行きました。あぁ、鬼王と再会したことには本当に驚きましたが」
「……鬼の王は、本当に都を襲わないのだろうな?」
御所での騒動のあと、金花は鬼の王が都を蹂躙することはないと口にした。金花を疑うわけではなかったが、これまでの鬼たちのことを思うとにわかには信じがたいのが本音だ。
「大丈夫ですよ。いまの鬼王にとって都は大事な場所でしょうから、鬼王自身が手を下すことはありません」
「それは、……敦皇様と関係しているのだろうな」
「そうですねぇ。鬼を食わせたと言っていましたから、本気なのでしょうし。鬼を食らえば確実に鬼となります。それも棘希のような強い鬼の血肉であれば、まず失敗はない。それに……、いえ、鬼王は本気だということでしょうから、それほど大事にしている方が否と言うことをしたりはしないでしょう」
「それはそれで複雑な気分だ」
鬼に攫われ食われたと言われていた敦皇親王が生きていて、しかも鬼の王の大事な人になったのだと聞いて驚かない者はいないだろう。しかも鬼の王は親王に鬼を食わせたと言っているのだ。
金花に聞けば、鬼を食らった人は確実に鬼に変化することができるらしい。そうまでして手元に置きたいと鬼の王が思ったということは、鬼の王にとって大事な人であることは間違いない。
その大事な人――敦皇様が都が鬼に脅かされることを気にかけている限り、鬼の王が都を蹂躙することはないということだった。
「小鬼たちは騒ぐでしょうが、いまの陰陽寮があれば大丈夫でしょう。あの鬼を相手に雷だの火柱だのを使ったのですから、あぁ、なんと言いましたか、あの陰陽師でも問題なく対処できると思いますよ」
「光榮殿か……。そうだな、あの人ならば何とかするだろうな」
鬼騒動のあと、光榮殿は御所の警備を強化し陰陽寮の面々へ指示を出したところで倒れ、二日間ほど屋敷で寝込んだと聞いている。
そんな光榮殿が目を覚ますのをニヤニヤと笑いながら待ち構えていたのが師匠で、何やらいろいろ丸め込んでくれたらしい。おかげで陰陽寮にも朝廷にも金花が鬼だと知られることはなく、俺が鬼の王に願いを乞うたことも報告されず、こうして連れ立って旅に出ることもできた。
「師匠は何を言ったのだろうな」
「あの陰陽師にですか? 大方、役立たずだったとでも言ったのではありませんか?」
「……おまえは光榮殿に厳しいなぁ」
「当然です。わたしのかわいいカラギを、あのような危ないところへ呼びつけたのですよ? 腕の一本や二本、もいでやりたかったくらいです」
「頼むから物騒なことはするなよ」
「わかっています、あなたが困ることはしません。代わりに、胸の内では散々呪ってやりましたけれどね」
ニィと笑う金花に背筋がぶるりと震えたが、気づかない振りをした。
「さて、道は決まった。寝床を頼むとすれば少し急いだほうがいい。ほら、行くぞ」
「おや、結局海側の道を行くのですか? ……やはり、わたしが海を見たいと言ったからですか?」
「……そうだと言ったら、どうする」
俺のぶっきらぼうな返事に、またもや金花がふふっと笑った。その美しい顔を見ていられなくて、ふぃと顔を背ける。
「照れたカラギもかわいいですよ?」
「う、うるさい」
「ふふっ、それだけわたしを好いてくれているということでしょう?」
ちろっと横目で確認した美しい顔は、今度はニィと人の悪い笑みに変わっていた。金花にそんな気持ちはないのかもしれないが、照れて仕方がない俺にはからかわれているように思えてしまう。
(くそっ、やられてばかりだと思うなよ)
まだニィと笑っている金花の細い肩を引き寄せ、思いついたことを実行しようとさらに体を寄せた。そのまま真っ白な耳に口を寄せ、息を吐くように囁く。
「今夜は覚えていろよ、キツラ」
ついでにと耳たぶを甘噛みしてやれば、掴んだままの肩がびくりと震えた。すぐ側にある黒目がほんのり潤んでいるのがわかり、してやったりとほくそ笑む。
「さぁ、行くぞ」
真っ白な頬を少しばかり桃色に染めた金花に満足した俺は、海に近い町を目指して足を踏み出した。
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